(-人-) しんろくざっき 

お坊さんランナー「しんろく」の雑記です。ジョギング・米原市近辺の情報・仏事に関する事など思い付いたままに書きます

日々、伊吹山ウォッチングをしています。

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2011いびがわマラソン 完走記

2011年11月28日 23時07分16秒 | ランニング
今シーズン当初は、5時間切りを目標にしていましたが…
今月に入って、インフルエンザの予防接種翌日から体調がおかしくなったり、練習といえば11/3のちょこっと伊吹だけで予定していた練習もできず、「制限時間内完走死守。調子が良ければ記録更新」という弱気な目標設定でいびがわ参戦となりました

本当は一週間後に自坊の報恩講を控え、門徒総出で清掃や準備が行われるこの日、早朝家を抜け出し自家用車で約1時間、7時に昨年と同じB駐車場(市場グランド)に駐車、まだ20台ほどしかない、さっさとシャトルバスには乗らず、1時間ウトウト程度の仮眠して体力を温存、初参加であればすぐ会場入りしてると思いますが、早く入っても体を休めつつ待つ場所もないだろうから。このあたりが二回目の慣れ。そして会場へとバスに乗り込む、駐車場は、ほぼ満車になっている。

8:30に会場入り。受付、記念品の引換をすませ、帰山人さん・ちんきーさんと合流
当然話題は、今日のレース運びについて「しんろくさんは、サブ5でしょ?」と、帰山人さん。先ほどの弱気な設定を伝える、ちんきーさんも控えめな予定、それを聞いた帰山人さんが「じゃあ二人の間ぐらいを走ろうかな」とポツリ
ひょっとして、二人の中間エリアで行き来し、二人とも引っ張っていこうという思惑だろうか?プレッシャーでもあり、とてもありがたいお心遣いでもある、自分がサブ5達成を目指す気持ち以上に、帰山人さんからサブ5を達成してほしいと強く願われている、まるで弥陀の本願力。
これは5時間のペーサーにくらい付いていって最後で前に出る作戦で、何が何でも5時間切らなければ…静かに気合を入れながら、身支度を整えスタートへ。
2度目ということもあり、コースや距離に対する不安はなかった

最後尾グループからのスタート、横には5:30のペーサーたち。5:00は1ブロック前の風船、近くに見えていても、渋滞とともにどんどん離れていき、ようやく走りだした頃には見えなくなっている。とりあえず早くペーサーに追いつきたい、昨年とはうって変わって、沿道の応援にも答えず、ハイタッチもしに行かず、ペースのとりやすいところ、路面のいいところを選んで、淡々と歩を進める。少し前では「行くぞー」と叫びハイタッチの列に突っ込んでいく帰山人さん、ペースが早く前へと抜けていくちんきーさん。こちらは呼吸が苦しく一杯一杯、我慢の展開が続く。
5k位で、目標にした5:00ぺーサーに追いつく、少し前にも風船を付けた人が、「ひょっとして4:30?」ペースを緩めずおいすがる、ビブスで数字が判別するともう一人の5:00ペーサーでした。第3エイドで給水、帰山人さんにパチリと撮られる。ここを最後に帰山人さんとはゴール後までしばしのお別れ「帰山人さんは、私がきっと5時間をきると思っている」と、思い込んでいる私。ここまで引っ張ってもらったご苦労に確実に答えなければ、5:00ペーサーに追走だけでなく少しでも貯金を作って、サブ5のマージンを広げておこう、幸いにもデッドポイントを抜け呼吸は楽になっている。素直に体のリズムに添ってそのまま走る、あざいお市マラソンの時のようないい感覚で行ける。

10km 1:07。 15km 1:37気が付けば、5km地点(0:35)からは。“キロ6分+チョイ”という好ペース、頭の中でこの調子がキープできたら、中間地点でで2:15…4:30ペーサーに追いつくかも?と欲が出てくる。
そして前方に目をやると、数十m先、あのゼッケンはちんきーさん!登り坂では全く縮まらないが、下り坂で少し無理をして少ずつ、実際2kmほど費やしてやっと追いつく、聞くとトイレに入って数分ロスしたとのこと。少し話をしながら走るが、ながい登り坂にて、ふたたび引き離される、強い。
20km地点(2:07)救護所ではエアーサロンパスを多用するランナーがいて、その噴煙を吸いこんでえらい目に。
中間点2:14’30後半戦のスタート。
4:30ペーサーの姿は見えないが、ここまでストイックに走ってきたおかげ、予定以上のいいタイムだし、貯金もできた。すぐ先に大エイドもあるし、ここからは緩めて、沿道応援とふれあいなど、いびがわマラソンを楽しむことへとスイッチを切り替える。大エイドではしっかりと食事をとり(これが後々に大変な目に合うんですが)ストレッチをしてから出発。少しするとちんきーさんにぶち抜かれ。?「エイドで5分ものんびりしちゃって」しっかり補給してて気力充実のちんきーさんどんどん前へ!
25km 2:42、休憩の分を引くとまだキロ6分で行っている。
走りながら妻にメールを送る「あと17kmほど、好調、3時までにゴールするかも」
妻から「いい調子だね、こっちも出たところ、がんばって」
滋賀から家族がゴール出迎えに来てくれる、さぁ頑張るぞと思った矢先、上り坂に差し掛かると、ふくらはぎが、キューッとなる感覚がして、やばい攣る!道端に止まりストレッチ、治まると再始動走るとすると再びキューッ。ふくらはぎのストレスが限界近く来ているようで、けりだしに耐えられなくなっている。登りは歩くしかなく、平地下りは大丈夫。しかしエイドでしっかり食べた所為で腹痛もペースが上げられず
30km 3:15。30kの壁にはばっちり当たり、35km3:53、40km 4:33とキロ8分台へとペースダウンを余儀なくされる。それでも頭の中は、宮澤賢治の「雨ニモマケズ」のパロディーが流れている
 沿道ニ手ヲダスコドモアレバ
 イッテ手ヲサシダシ
 オバアチャンガ旗ヲフレバ
 アリガトートサケブ
 足ガ攣リソウニナルトヨタヨタアルキ
 ミンナニカンバレトイワレ
 タタエラレ
 五時間キレルヨートハゲマサレ
 サウイフモノニ
 ワタシハナリタイ
 ていうか、ナッテイル

残り2km、嫁に2度目の連絡、あと2キロだよと電話、ゴール待ち受けのスタンバイを促す。
そして堤防を走りながら今年も、「フルマラソンって何とかなっちゃうんだなぁ」としみじみ思うのである。
「また来てね」と応援の人「また来ます」と私。
ラストの前島橋は涙が出そうな感動が胸むせ上がってくる
ゴールの役場の敷地に入る、Qちゃんが帰ってくるランナーをハイタッチで、お出迎えしている

(嫁謹撮)中には併走でゴールまでエスコートと大サービス展開中

私はというと、Qちゃんはスルーし、子供二人の姿を探す。

今年の完走証の写真も、子供二人と手をつないでゴールラインを越える写真になるでしょう。
4:48’46  スタート前の弱気目標から大幅の上方修正してゴール。完走バスタオルゲット、感無量。
家族と別れ、記録速報を受け取り、ドラッグユタカのブースでエアサロンパスをもらいパイプ椅子に座り込む。痛むところに全量噴射し、ましになってから、受付会場までの長い道をとぼとぼ、預けた荷物を受け取り、帰山人さん・ちんきーさんと合流、しばし歓談しお互いの健闘をたたえあう。

16時ごろ解散し、シャトルバス乗り場へ行くが、長蛇の列。並んでボーっと待つのもアレなんで、30分ほど時間があるし、時間ギリギリに並んでいたら、きっとバスは走ってくれるだろうから、少し出店を見て、軽くおなかに入れられる物でも買おうと思い会場へ、そこには先導に使われた電気スクーターが展示され、それにまたがった息子二人と、それを撮る嫁。
あれ?まだ帰ってなかったの?、
お祭り広場にきて30分くらいで食べて・遊んで過ごしていると言う。マイシャトルバスを確保したので、ヨモギもちのぜんざいを啜り、完走者記念撮影コーナーで記念撮影。撮影は運営スタッフさんにお願いする、もう何枚ものシャッターを切っているはずだが、笑顔で応対してくれる


撮り終わると、高校生の女の子から声をかけられる。ランナーの方を撮影する取り組みをしているので、1枚撮らせてほしいということで、願ったりかなったり。チェキで家族そろってフレームに収まり、その場ですぐプレゼントしてもらう。


思い出に残るいびがわを後に、家路についた   = 終 =