ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ライブの告知だったりする。

2015-10-08 23:40:13 | Weblog
12/12(土) 下北沢ラウン

sing (from Trash Box Jam)
「12月のライオン」

open18:00
start 19:00
charge2500+1Drink

ちょっと宣伝。ちょこっと告知。

手術の日程が決まりました。10月の終わり頃、骨盤の骨を鎖骨に移植します。へへへ。全身麻酔をするから「タバコは辞めてね」と先生は軽く言うのだけれど、「えっ?タバコって依存症という病気なんですよ?辞めてねと言われてすぐに辞められるものじゃないんですよ?」と言い返してやりたかったのだが、黙って頷く僕なのであった。

移植手術、ということは、腰と胸の二箇所を切って開くのである。嫌なのである。腰の傷口はかなり痛いそうなのである。すごく嫌なのである。可哀想なのである。
だから、みんな、ライブに来て欲しいのである。

出たぁ!同情誘って、からの、懇願作戦!とか、言わないで欲しいのである。
あんまり可哀想だから、ライブに来て欲しいのである。

事故以来、折れた鎖骨を支えてくれた、チタン製のプレートとボルトを外すのである。そのボルトを外す時に、もしかしたら、くっつきかけの骨がポキリと折れる可能性があると言うのである。
もしも、ポキリと折れてしまった場合、骨盤の骨を移植して、再びプレートを入れてボルトで固定するのだそうだ。

つまり、更にもう一度、プレートとボルトを外す手術をしなければいけないということになる。そんなバカな!
もう、あんまり可哀想で目の前の景色が滲むのである。あれ?泣いてるのかな?おれ?
ねぇねぇ、だから、ホントに可哀想だから、ライブに来てくれた方がいいと思うのである。

Trash Box Jamのライブはどうした!!?という声が聞こえてきそうな気がするのだけれど、そちらの方はしばしお待ちを。
ここのところずっと、スーパーブッキングマネージャーが、場所や対バンのお相手を物色してくれているところです。

年内には、、、なんて思っていたのだけれど、年内にソロライブが決まっちゃったから、年内は無理だな。ははは。

しっしーには前回のラウンで会えたけど、マコには会っていないなぁ。マコ様、元気かしらねぇ。

そんなわけで、10月のライオンより、「12月のライオン」のお知らせでした。

夕暮れ時のカウボーイ。

2015-10-07 22:50:34 | Weblog
稲を刈り終わった後の田んぼ。
コンバインに粉砕された稲ワラ。
乾燥した稲ワラを燃やしている田んぼがある。
小さな炎、ユラユラと立ち昇る煙。
これもまた、日本の原風景。

煙が上がる田んぼの隅に一人のおじーちゃんが座っている。ちなみに、このおじーちゃんは、仕事場のおじーちゃんではない。

僕は畦道をせっせと歩き、おじーちゃんに近づいて声を掛ける。

「◯◯さんの田んぼは下から三枚目で合ってますかね?」

おじーちゃんは、優しく答えてくれる。
「おぉ、そうだ、下から三枚目の田んぼだ。そこの米はな、全部おれが籾摺りしてやってんだ」

来年は三年に一度の休耕になる話。田んぼを焼いた後は麦を植える話。麦踏みの話。政府から支給される農作物の奨励金の話。
田んぼから上がる煙、ゆっくりと燃え広がる炎、日本の原風景を眺めながら、のんびりとおじーちゃんの話を聞いた。

最近の僕が、臨時のアルバイトが終わったあとに何をしているのか?って話だよ。

夕暮れ時、道路には仕事を終えて、家路を急ぐ車が溢れている。
僕は、それを横目に、せっせせっせとワラ屑を掻き集めては袋に詰めている。

「まるでカウボーイだぜ」

とつぶやいてはみるものの、カウボーイはワラ屑を集めたりはしないのでなんのこっちゃ?という話ではあるのだが。
ワラ屑を集めるために、レーキという農具を使う。レーキを使ってワラ屑を集める作業が、牧草を掻き集める牧場の人みたいだと確信しているので、「まるでカウボーイだぜ」ということになるのである。

相当しんどい作業である。
陽が暮れて真っ暗になるまで、もしくは、ジムニーちゃんの荷台と助手席がワラ屑の袋でいっぱいになるまで。

おれ、働き者だなぁ。


昔、なかなか手に入らない本があった。音楽業界用の本である。
レコードレーベル、音楽事務所、制作会社、音楽プロデューサー、ディレクターなどなどの情報が、わんさか詰まった辞典のような本である。

その辞典のような本に書かれている住所に、片っ端からデモ音源を送りつけたりした。

その本の中に、僕が敬愛する高橋研の名前があった。簡単なプロフィールが載っていた。
他のことは忘れてしまったが、一つだけ忘れられない言葉がある。

好きな人~汗をかいて生きている人
嫌いな人~汗をかかない人

これは、僕の人生の指針でもある。知らず知らずのうちに、指針となった言葉でもある。

音楽を作る時も、常に自分に問いかける。
「これがベストか?」
「これが限界か?」
「汗はかききったか?」

ここで頷けなければ、まだまだやれるということである。
そんな風にして、何度曲をボツにしたことか。何度唄を作り直したことか。何度歌詞を書き換えたことか。

でも、いつだってそう・・・その瞬間のベストを尽くすことが出来たなら、その作品は「ベスト」になるのである。


仕事を終えて、田んぼでワラ屑を集めながら、僕は汗をかいている。

僕は、汗をかいて生きている人だ。

キミは、汗をかいて生きていますか?

汗をかかない人生よりも、汗をかく人生の方がよっぽど楽しい。と、僕は頑なに想うのだけれど・・・。
キミがどう想うのか、そんなこともちょっと気になったりしています。




物忘れの大先輩。

2015-10-06 20:50:51 | Weblog
さてさて、労働者しんぐ君なのである。

同僚のおじーちゃんの一人がこう言う。
「おれのライト、どこいったかなぁ?そこにない?」

僕は答える。
「ないですねぇ。ポケットの中じゃないですか?」

おじーちゃんはポケットの中をゴソゴソとやってからこう言う。
「あったあった!ポケットの中にあった!」

同僚のおじーちゃんとコンビを組んでいるもう一人のおじーちゃんが言う。
「嫌だねぇ、ボケちゃってんじゃないのか?」

同僚のおじーちゃんが言う。
「物忘れがねぇ、ひどくなったねぇ」

僕はおじーちゃんの肩を叩きながらこう言う。
「いーんですよ、物忘れなんて、いーんですよ、ぜーんぶ忘れちゃった方がいーんですよ、へへへ」

別の話。

ボスおじーちゃんが僕にこう言う。
「今日のNG品はいくつだっけ?」

僕は答える。
「11個です。さっき一緒に数えたじゃないですか」

ボスおじーちゃんは、ノートをペラペラとめくりながらこう言う。
「11個だったっけか?もう一回数えておくか」

僕はこう答える。
「嫌です、数えません。だって、さっき数えたばっかりだから。はい、この話は終了です」


そんなわけで、労働者しんぐ君なのである。

なぜだろうか?僕は元来不真面目な人間であるのだが、また今回も、真面目に働いてしまっている。相当真面目に働いてしまっている。なぜだ?

二つの理由がある。

一つは、仲間がみんなおじーちゃんだからである。
僕以外はみんなおじーちゃんだから、必然的に、力仕事は全部僕がやる。
二日目にして主導権を握り、外部社員との折衝も僕がこなす。あちこち歩き回ったり運び回ったりするのも僕の仕事だ。
僕は一人、汗をかいている。

もう一つの理由は、仕事がやり切り終いだからである。仕事が終われば本日の業務は終了、帰っていいのである。

僕の本業は、音楽家である。パソコンは壊れているが、音楽家なのである。
音楽家であると同時に、旅人でもある。バイクはなくなってしまったが、旅人なのである。
そして、なぜか最近は瓦屋でもあったりする。瓦屋の仕事に呼ばれれば、仕方なく駆けつけなければならない事情ってものもある。
そして、最新の肩書きは、農民である。農民しんぐ君なのである。最近はもっぱら農民しんぐ君なのである。

仕事が5時に終われば、そのまま畑へ直行し、日が落ちるまで野良仕事に精を出す。いや、出したいのである。なのに、ここのところ、秋の陽はつるべ落としよろしく、6時になると真っ暗なのである。

そんなわけで、真面目に働いて、早く仕事を片付けるのである。

そして、業務が片付いたその瞬間、僕はボスおじーちゃんにこう言うのである。
「もう帰っていいですか?」

そして、おじーちゃん3人に敬礼をして、表へ飛び出すのである。

結局のところ、陽が暮れるまで、ずーっと働き詰めの僕なのである。

でもまぁ、なんとも楽しい、デイズオブマイライフ、なのである。

誰と誰と誰としんぐ?

2015-10-02 00:01:57 | Weblog
とかく職場の世界ってのは、小さな世界である。
転職をせずに、ずーっと同じ会社に居られる人ってのは、すごいと想う。尊敬はするが、僕には出来ない。無理だ。一年を越えたら無理だ。だって、一年経ったらクラス替えじゃん、普通。クラス替えしてリフレッシュするじゃん、普通。普通でしょ?

とかく職場の世界ってのは、狭い世界である。
みんなずっとそこで生きているわけだし、みんなずっとそこで生きていく。そこに生まれる小さな世界。内向きな世界。そういうのが苦手でね、僕は。
だって、同じクラスのメンバーと何十年も一緒にいるってことだよ?
小中高生に聞いてごらん。そうなったらどうしますかって。みんなきっとこう言うね。
「自殺します」「辞めます」「逃げ出します」
あぁ、なるほど、だから日本の自殺者は年間3万人もいるんだね。

僕くらい数多の職場を転々としてきた猛者になると、新しい職場に行くってのが楽しみで仕方がない。もちろん、ドキドキはある。うっすらと緊張感もあるかもしれない。でもそれは、クラス替えをしたクラスに足を踏み入れる瞬間のような・・・あのなんとも言えない心地良さだったりするのである。

「あぁ、今度はどんな友達が出来るだろう?」
「うぅ、今度はどんな可愛い子と仲良くなれるだろう?」
「担任の先生は美人かなぁ?ねぇ、美人かなぁ?」

そして、担任の先生の顔を見て、決まってこうつぶやくのである。
「おっさんやん!」

なんの話をしてるのか、と。いきなり。

昨日のこと。我が家の大家さんとバッタリ出会った。大家さんとバッタリってのもおかしなものなんだけど、久しぶりに会った。

そして大家さんはこう言った。

「あっ、そうだ!シングさん、アルバイトしません?」

聞くと、知り合いの知り合いの知り合いくらい遠い関係の人が、人手が足りなくて困っているらしく、知り合いが知り合いの知り合いに頼まれたそうで、知り合いの知り合いの知り合いに頼まれたくらいなもんだから、仕事の内容も何もかも曖昧な感じで、何をするのかも分からなかったのだけど、知り合いの知り合いの知り合いが困ってる、の、困ってるという箇所に反応してしまい、「いいですよ」と言ってしまう僕なのである。

「じゃあ、知り合いの電話番号教えますね」

と、教えられた番号は、あくまでも知り合いの知り合いの知り合いの中の最後の知り合いの番号なわけで、そこから、三人も辿って、話の出処の知り合いにたどり着くわけで、常総のボランティアに行った時と同様、人助けってのはやるまでが大変だなぁ、なんて思ったりするわけなんです。

あっ、常総のボランティアの話も、また続きを書くから。まだ導入しか書いてないし。あぁ、色々と書くことがあって大変だなぁ。あっ、ライブレポも。

そんで、今日、そのアルバイトってやつに行ってきた。
なんだか、不思議な仕事だった。

どんな人に逢えるのかなぁ・・・と、ワクワクして現場に行った。

メンバーは僕を入れて4人。

おじーちゃんと、おじーちゃんと、おじーちゃんと、しんぐ。

もう一度言おう。
おじーちゃんと、おじーちゃんと、おじーちゃんと、しんぐ。

制服を着た従業員が100人くらい働く倉庫の中に、制服を着ないおじーちゃんとおじーちゃんとおじーちゃんと、しんぐ。

すげぇ、面白かった。

もちろんつぶやいたよ。

「おじーちゃんやん!」

そんなわけで、明日も、アルバイトがあるみたいです。

なんだか、人生が、面白い。