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ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

床ずれベイビー

2016-03-12 02:47:41 | Weblog
病人はベッドの上で寝ているものである。病人なのだから。

手術を受けて病室のベッドへと戻ってきて、目が覚めて、痛くて、驚いた。想定外の痛さとはこのことだ。たかを括っていた。

病人、痛みにより、動けず。

痛みにより動けず、ということは、痛みにさえ耐えられれば動ける。
動きたければ動ける。僕は動きたい。病室のベッドの上でも、色々と出来ることはある。
だけど、痛い。1ミリでも動くと痛い。動かないのもまた痛い。腰や背中が床ずれを起こして痛い。だから、動く。痛い。動かない。痛い。

病人、痛みにより、あまり動かないことに決める。

まる二日間、病室の天井だけを見て過ごす。

うたた寝を繰り返しながら、起きては寝て、寝ては起きる。起きては寝て、寝ては起きる。起きては寝て・・・。

かつて、こんなに辛いことがあっただろうか?

あった。そんなものはいくらでもあった。あったけど、最近の出来事の中では、結構辛いやつだと思う。

今回は鎖骨とともに、お腹を切った。お腹を切って骨を取り出した。だから、お腹が痛い。お腹の傷が痛い。
お腹が痛いと力が入れられない。
鼻もかめない。咳もできない。起き上がれない。歩けない。

お腹は痛いが、鎖骨は痛くないかといえば、鎖骨も痛い。先生曰く、「相当ゴリゴリやったから、痛いはずだよ」。

入院にあたって、大きなカバンを持ってきた。カバンの中には本がたくさん入っている。
ははは、一冊も読めないよ。あぁあ、持ってくるんじゃなかったよ。すげぇ重かったのに。

病室の天井だけを眺めながら、起きているような眠っているような時間を延々と過ごす。
その中で思っていたこと。

「もう最悪のピークは過ぎている。あとは、回復への道を進むだけ」

僕が「最悪」だと思う状況の中で思う事。

「最悪」の中から、抜け出せなかった事、未だかつて、無い。

そうだよ。今回も、見事に、「最悪」の中から抜け出した。
僕が想像したのよりも、少し長く時間がかかっちゃったけどね。

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