
友人と、焚き火の灯を囲んで、珈琲でも飲みながら語らうこともあろうかと、椅子を二脚持って来たのだが・・・
友人は、焚き火の灯を見ることなく帰ってしまった。
友人が行ってしまったあと、一人会津若松。
それほど美味しくないジェラートを食べながら考えていた。
喜多方ラーメンを食べに喜多方へ向かうか?
熱塩温泉に入りに熱塩へ向かうか?
はたまた行ったことのない山の中の温泉へ向かうか?
考えているうちに寒くなって来た。
「暗くなる前にテントのある場所へ帰ろう」
小一時間ほど悩んだ結果が、何もせずに帰る。
であるからにして、今、一人焚き火である。
焚き火の灯の向こう側に月が見える。静かな水面に月の道が映る。
今日は、こんな夜を過ごす。
君は、どんな夜を過ごす?
穏やかな夜でありますように・・・。