ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

レプリカント・シックス・ストリングス。

2015-03-04 03:27:55 | Weblog
僕が永遠の中二病だってことが発覚したということは、まぁいいとして。。。

中二の時に、川越のかつてのサンロードの先にあるしょーもないガラクタ屋で、エレキギターを買った。
三回ぐらい見に行った。そのギターを見に行った。
黒と白のツートンカラーで、普通のギターとはちょっとだけ違う形をしているのが、どうしようもなくカッコよかった。

僕なんて、何も知らないで生きて来たもんだから、そのギターが、ジョンレノンが弾いていたリッケンバッカーと同じ形をしているってことに気づくのは、だいぶ後のことだったりする。

リッケンバッカーのギターは30万円くらい。僕のギターは、リッケンバッカーではなくて、グレコだから、二万五千円。グレコギターのロゴを、リッケンバッカーのロゴに限りなく似せて刻んであるのがお茶目で良い。パチモン感がハンパないのが、また良い。

中三になってからだったか、バンドを組んだ。

小学一年生から仲が良かったおぐちゃんと、中学に入ってから仲が良くなったヤナギと三人で。
おぐちゃんはドラムを買った。ヤナギはアコギを買った。中三でドラムを買ったおぐちゃんも凄かったが、バンドをやるってのにアコギを買ったヤナギは・・・何を考えていたのだろうか?

バンド結成の目的は、文化祭のステージに立つことである。

バンドなのに、ドラムとエレキとアコギの三人組だった。アルフィーよりひどい。なんのこっちゃの三人組である。

僕らには練習場所があった。

放課後はいつも、家とは反対方向の、高速道路を越える坂道を上って下ったところにある、練習場所へ向かった。

部活を終えて、僕は急ぎ足で練習場所へ向かう。坂道の上にたどり着くと音が聞こえてくる。おぐちゃんが叩くエイトビートのドラムの音。
僕はニヤリと笑って坂道を駆け下りる。

今でも鮮やかに浮かぶ夏の風景。僕の中三の夏は、そんな風だった。僕らの夏の風景は、そんな風だったんだよ。

つづく。