世界のすみっこで

ふと思ったこと、そのときどきをかいてます。(不定期更新)

好奇心代表我的心

2024年02月15日 21時32分56秒 | Weblog
尋章摘句老彫虫 章を尋ね句を摘み彫虫に老いる
暁月當簾掛玉弓 暁月 簾に當たり玉弓 掛かる
不見年年遼海上 年年 遼海のほとりを見ずして
文章何処哭秋風 文章 いずこに 秋風哭く


にわかマイブームで漢詩に触れてみたくなり、たまたま見つけた李賀の「南園」の一節。

(大意)
小さいことに追われて老いていく。
三日月が翡翠の弓のように見える。
遼東の海では毎年の様な戦争続き。
詩を究めても誰も関心を向けない。


乱世を憂う詩とのことだが、こう、なんというか田舎で燻る苦悩の様子にも感じてしまって色々考えてしまう。

解説者によって訳が異なっているので異論はあるとして、当時の唐の時代に功を立てるなら「遼海」(=遼東半島の海)で渤海国と戦ってくるという
認識があったとの解説から考えたなら3句目が(意訳)何年も前から活躍のチャンスを見逃してきた。の比喩のように読めて、「哭秋風(秋風哭く)」が
より寂しく締めてると思えた。
さしずめ現代だと、情報番組とかSNSで目に入る都会の輝きに嘆く心情というか。

(超意訳)
何も手に入れられずに老いていく。
三日月を見て武功に光り輝く翡翠の弓を連想する。
遼海でならと思いながら何年も活躍のチャンスを見逃してきた。
やってきたことはこれでよかったのか。


・・ということを数日考えて、掲題のテレサ・テン「月亮代表我的心」のモジりに至る。
元気になる言葉を集めたほうが健康的ですね。
悩む「摘句」よりも「日々を摘む」の”Carpe Diem”(毎日を大事に)で学んでいこう。



(2/18)ひっそり加筆…
コメント
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