みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

七日目 アポロニアとベラト観光→ベラト泊

2017年05月03日 23時55分16秒 | コソボ・アルバニア・マケドニア 2017年GW
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バルカン半島七日目。
今日はAMに近郊のアポロニア遺跡を観光し、PMにベラト観光。




朝のベラトの街も清々しいです。

宿の朝食。



アポロニアにはギリシャ遺跡があるそうで、正直ギリシャ遺跡なら、いつかギリシャで見ればいいやと思っていたけれど、道中で間近にトーチカを見られるという情報を得ていたので行ってみる事に。
(修道院がステキと噂のアルデニツァも行きたかったけど一歩及ばず)



まずはベラトの千の窓のエリアから、市バスで長距離バスのターミナルまで移動。
20分ほどで到着したバスターミナルには、売店や軽食屋もあります。







9:30頃発のフィエリ行きの中距離バス(ミニバンみたいな)に乗る。





道中、トーチカ発見!
でも、走る車からの撮影は難しい。





フィエリの町は結構栄えていて、歴史的な雰囲気とかは無いけど、アルバニアのリアルな都会って感じがあって、ウロウロできたら面白かったかな?って気もする。


10:40頃、フィエリの道端でみんな下ろされる。

フィエリからアポロニアまではタクシーなのだけど、どこで拾えばいいのやら?

道端キオスクみたいなところのお兄さんに聞いてみると、そのお兄さんがタクシーの集まってるところ(目の前なんだけど、白タクなので気づかなかったw)まで案内してくれて、運転手さんとテキトーに話をつけてくれて、自分で値段交渉するまでもなく往復で2000レク(2000円)弱で話がまとまってたw

普通は後部座席に座るものなんだろうけど、より広く景色を楽しみたくて、助手席に座らせてもらう。




サッカー場。屋根付きが普通みたい。



30分ほどでアポロニア遺跡に到着。
運転手さんにチケット売り場なども全部案内してもらって、いざ散策。

シュコドラの城塞でも思ったけど、本当にみんなフリーダム。
遺跡が総合公園のような役割を果たしているみたいで、敷物を広げてピクニックしてる親子とか、遠足で悪乗りしてる高校生とか、サッカーしてる小中学生とか、傍らのレストハウスの横の広場では幼稚園児がなにやら発表会をしているしw
この旅の中でそういう感じに慣れてきちゃってるけど、「石舞台の横でサッカー」とか、日本に置き換えて考えると、なかなかレアな光景って気もしてくる。













遺跡のこととかはよく分からないし、もっとすごいのは世の中に沢山あるとは思うけど、のどかな雰囲気とかは良かった。
「THE・ギリシャ遺跡」を目的に行くと、少し物足りないかも?

運転手さんと約束していた時間に車に戻ると
「全部見た?ちょっとついてこい」と、遺跡の横の壁の向こうに連れていかれる。



こんなところにミュージアムと教会が!
点数はそんなに多くないけど、ここで発掘されたと思しき大理石の像などが、剥き身のまま置いてある。触れちゃうけどいいのか?いや、触らんけどね。触ってみたいけどね。

回廊型のミュージアムの建物に囲まれるような中庭には古い教会があって、こちらも中に入れます。

もちろんアポロニアのチケットに含まれてます。





あぶなく全部スルーするところだった。
運転手さん、ありがとう。

結局、大幅に時間を過ぎてしまったけど、追加料金など求められることもなく、和気藹々とフィエリへ。
戻る道中、「これも全部遺跡なんだよ」と有料敷地外の草むらにある敷石などを教えてくれたり、トーチカの前で一時停止して「写真撮れた?」と聞いてくれたり、とっても親切で、アタリの運転手さんだった。





フィエリに戻ってきた。





フィエリの長距離バス溜りの近くのパン屋でピザとヨーグルトドリンクという軽めのランチは200レクくらいだったはず。「安ッ!」って思ったのは間違いない。



フィエリを13:00発の長距離バス(バン)でベラトに戻り、市バスで世界遺産エリアに戻ったのが15:00頃。

宿で少し休憩。



山の上に見える城塞に向かうけど、もう山登りは嫌だよう。
でも行く。

道路の白っぽい石畳はとにかく滑りやすい。
グリップ感が弱くて妙に疲れる。
坂道発進しようとしてたベンツが、タイヤを空転させてるのを見たときはちょっと怖かった。



城塞の中はとってもフォトジェニックな景色がたくさん!
画的に余計なものも少ないし、城塞の中にホテルもご飯やさんもある。
ここに泊まって、山を降りずにじっくりお散歩しながら写真撮るのも悪くないかも?と思ったけど、川岸の夜景も捨てがたいものがあるので、なんとも言えない感じ。










お土産やさん。
レースが有名っぽい。
アンティークショップ的なものもチラホラ。









赤のモスクってこれ?探しても見つからないと思ったら、予想と全然違うビジュアルだったのね。

貯水槽。ちょっとした感慨。





なにげに古いらしい教会。





城塞北側の展望台からはゴリツァ地区を上から一望。




生き物もたくさん。





日暮れ前には羊飼いさんが放牧に!
世界遺産で放牧ってスゴイ。





下山時、正直もう坂道なんて一歩も歩きたくない。誰か車に乗せてくれないかな~と、通り過ぎる4輪を恨めしい気持ちで眺めていたら
「どこまで行くの?乗ってくかい?」と家族連れの車が声をかけてくれた!
遠慮も忘れて「ありがとう!下までで十分です」と、お相手の気が変わらないうちに乗り込む。
10歳の娘さんがシャイだけどアジア人に興味深々な感じで、めっちゃかわいらしかった。

下山後は「鉛のモスク」とナントカ教会へ。







鉛のモスクでは、そこを遊び場にしてる子たちがいて「中見てもいい?」と聞くと「そっちは女性用、こっちが男性用のお祈りの場所だよ」と案内してくれたり。
モスク自体は地味目で、ランドマークにはなるかも知れないけど、観光として寄るほどではない感じ。
でも、リアルで実用的な場を覗けるのは嬉しいし、質素なデザインを見るのも個人的には好きだし、なにより子供たちの美しさがすごい。
将来が楽しみだわ。
(4人のうち、3人は親類。どの子かすぐわかるw)

こっちは教会。





吊橋から見て右側に広がってるメインストリートはかなり賑わっていて楽しそうだったけど、ちょいと疲れていたので、こじんまりした小さなお店で食べたくて、アイス屋さんの並びにある軽食屋さんでソフラチェとビール。


ソフラチェは、シュコダルでしょうきさんに教えてもらったギリシャのファーストフードみたいなやつ。
厚めのパン生地っぽい皮に、なんたらケバブみたいな鶏肉と、フライドポテトと、少しのお野菜がギッシリ入ってて、ケチャップとマヨネーズがたっぷりかかってる。

てか「ソフラチェ」で検索しても、何もヒットしない。
「スブラキ」なのかもしれない。スブラキのスペルは「Souvlaki」なので、キリルっぽい風味とか足したらソフラチェと読めそうだし。
でも、スブラキで検索して出てくる画像が似ても似つかない。

今となっては自分が何を食べてたのかも良くわからないけど、その時、ポテトをつまみにご当地ビールをグビリとやりつつ、ボーっと異国の町並みを眺めてた幸せったらないですね、ホントに。
ささやかな幸せを噛みしめつつ
おやすみなさい。


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