みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

欲望という名の電車 テネシー・ウィリアムズ

2011年01月24日 01時24分13秒 | みう・しばい
こんばんにゃ。

芝居から離れて早2年の自分ですが、体調不良で引きこもった土日に
何故か今更の「欲望という名の電車」です。

翻訳ものは小説も苦手で、正直読めるか心配でしたが、ハラハラするようなやり取りや、
思わず引き込まれるシーンもあって、結構サクサク読めました。

でも、なんか良く分からなかったorz


話は
高慢ちきな年増女が訳あって田舎にいられなくなり、妹夫婦を頼って
労働階級の家庭に居候するけど、全然馴染めないし、妹はDV受けてるし、
恋愛も上手くいかないし、隠しておきたかった過去もバレるし、
最後には妹の旦那に凌辱されて、精神も崩壊して病院送り。
って感じです。
(ちょっと荒っぽいかな?でも、だいたいこんな感じ)


「んで?」って感じなのです。

作者が書きたいのは、そういう昼ドラ的なドロドロ劇そのものじゃないって事は分かる。
(それだけなら名作として語り継がれる事もないだろうし)
でも、作者がそのドロドロ劇を通して本当に書きたい事が何なのか、自分には読みとれない。

これは作品がつまらないんじゃなくて、自分が未熟だからだと思う。
感覚としては、大江健三郎とか梶井基次郎とか読んだときに似てるかも。
あるいは芸術って言われてるけど、自分にはエロいってことしか分からなかった映画とか。

こーゆーの、すごく悔しいし、すごく勿体ない事だと思う。
もう少し成長したら、もう一度読んでみる。

読解力が欲しいにゃあ