不動産登記のご依頼をいただきました。
土地と建物の所有権名義を変更する（所有権移転）登記のご依頼です。
土地と建物の所有者が異なり、一方が相続、他方が贈与で移転するというお話で、いずれも相続人であり、受贈者（もらう側）からのご相談から始まったのですが…
この取引には、一つ問題がありました。
相続人であり、贈与者（あげる側）の方がかなりご高齢だということです。
司法書士は、取引にあたり、本人、意思、ものの確認を十分にしなければならず…
意思確認ができるのか、が重要でした。
ご指定の日にある施設を訪問して、その方とお会いして確認させていただいたところ、
贈与するという意思確認ができず、同様に遺産分割協議についてもちょっと無理でしたので、これは取引は難しいと判断し、その旨をご説明しました。
けっきょく、登記手続きは延期（または中止）ということになりました。
