性犯罪報道と『オタク叩き』検証

大谷昭宏part17スレの138、siebzehn138による、海外情報等の補足。『オタク叩き』は性犯罪抑止にあらず。

執事喫茶と講談社と盗撮と日テレ (6月2日追加)

2006-05-30 06:53:09 | 報道
緊急。『ニュースプラス1』での放送が取りやめになっていた、『執事喫茶 Swallowtail』開業レポが、今日30日の『NNN NEWS リアルタイム』で放送されます。

ただし、関東(日本テレビ)のみの5時台枠の可能性が高いです。---

ところで、講談社『VoCE』の契約ライターが、正式な取材申し込みをせず一般客として入店し、案内メールと店内盗撮写真を6月号に無断掲載したことで、店側からの抗議に対し、
  • 何か問題でも?
  • 意図した無断撮影ではない
  • 指摘されたこと自体が遺憾
と逆ギレした挙げ句、7月号では、KAT-TUN横浜アリーナコンサートは場内撮影ができないからと、アリーナ外や新横浜の書店で客を盗撮した記事を掲載。

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日テレも、もう名前は割れてんのに、携帯電話で女性をスカートの下から盗撮した男性アナウンサーを、レギュラー番組を降ろしただけで『適切な処置をした』といい、

元アナウンサーの女性や社長含めて、『社員のプライバシーの問題だからこれで勘弁して♪』という態度。

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社内サイトでいまだプロフィールが普通に載っているのは『禊ぎが済んだ』からで、あとは詮索しないで欲しいそうです。

でも、秋田の児童死亡事件では遺族含めて、一般人のプライバシー詮索しまくってるけどな。

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夜追加。(31日に修正)


『リアルタイム』執事喫茶特集は、5時37-49分『リアル目線』にて放映。冬コミでのインタビュー映像はなく、都内で『執事にしたい芸能人アンケート』を取った映像と、1位に選ばれた藤村俊二氏が登場しました。

発案者の『小池』氏(番組中では本名でしたが、こちらではスタッフ名で)は、アンジェリークファンで、自宅でのゲームプレイ中に『オタクの世界に没頭』とテロップ出されていました。

コーナーのタイトル自体も、「執事カフェ オープンのウラ側~女だって萌えるのだ」含めて、『アキバの次は乙女ロード』『オタクは女性が後発』というスタンスは、テレビ番組ではいつものこととはいえ、なんだか(苦笑)。

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少なくとも、自局の『六神合体ゴッドマーズ』からすでに四半世紀。

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とはいえ、採用しても開店前講習をきちんと聴かなかった店員は、その時点で解雇したり、すっかり有名になった白髪の執事氏は、プライベートでは家族を気遣うゆえ開店当初は勤務を断念していた(現在は非常勤)ことも取り上げていました。

経営母体のK-BOOKSは、店頭外観とスタッフルームのみ撮影し同人誌晒しなく紹介。スタッフと、開店日のお客様から希望者に対してのみ顔にボカシをかけ、特例で営業時間内に撮影した映像も出しました。

スタジオで田宮榮一氏は、スタッフの熱意には理解を示しても、4月には同番組は派手にアキバ叩きしているので、やっぱりなんだかな…。『リアルタイム』でのアキバ叩き特集は、社会部女性記者に取材させ、3-4月に放映した『すっぴんジャパ~ン!』では、同性愛を理解できない外国人男性タレントに東池袋をレポートさせていましたが、今回の番組制作会社は女性ディレクターに取材を担当させていたようです。『AERA』2006.5.15号の記事より。しかし、『オタク女子研究 腐女子思想体系』著者である記事担当者が持ち出した、『文化系女子』、『東池袋オタク女子』の定義や対立構図には疑問が残る。皮肉にも、『文化系女子』として記事内で紹介された劇団主催は、TBSラジオ『城島茂のどっち派?!』5月26日放送分で、『文化系オタク女子』として出演し、同人誌やBLについて説明をしていた。

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執事喫茶公式サイト見たら、6月1日にも『リアルタイム』で登場予定。今回とは別の取材企画とのことですが、どうなるんだろう…。

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(2006/05/31) 『きょうの出来事』が今夜、
▽恋愛ゲーム女性が熱狂(秘)イベント大盛況(秘)イベント大盛況“乙女ロード”「ボーイズクラブ」とは
特集やりますorz (以上、日テレ公式サイト番組表より。誤字そのまま)

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さらに、『ザ・ワイド』では、『きょうは誕生日!私はダーレ?』のコーナーで、日高のり子氏を紹介。

日テレは『タッチ』の再放送や金曜ロードショー版特番やったけどさ…。かつて、『おはようサンデー ちびっこマラソン』でコント赤信号と一緒に司会してもいましたが。

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(追記) 『となりのトトロ』・サツキ役としての紹介でした。宮崎アニメは絶対に叩けないからなあ…。---

今日の『リアルタイム』、CERO・Z区分について報道あり。PC用アダルトゲーム(男性向のみ。女性用BLゲームには触れず)と、コンシューマー用の『暴力ゲーム』の流通が、同一であると混同させる内容。

購入後に18歳未満に貸す可能性を危惧する、田宮榮一氏のコメントあり。

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(2006/06/01) 31日の『きょうの出来事』、ネオロマイベント・乙女ロード・BL特集は、ワールドカップチケット問題の報道で中止。後日放送予定と告知。CERO・Z区分についても報道せず。

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(2006/06/02) 6月1日『リアルタイム』、5時31-36分『リアルエンタメ』コーナー内で、アバホテル社長・元谷芙美子氏による執事喫茶レポートを放映。接客態度を好意的に評価。K-BOOKS店内の撮影はなし。

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『リアルタイム』では、女性ディレクター・女性社長による取材で、『執事喫茶Swallowtail』に対して、悪意なしに報道はできました。

しかし、自局男性アナウンサーによる盗撮事件を(日テレの全番組で)一切報道しなかったり、その一方で男性向のゲームや漫画にのみ、表現規制を求める態度から、ちぐはぐさは否めません。

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講談社に関しては、いまだに『VoCE』編集部、および会社自体は、執事喫茶とジャニーズ事務所に対する公式のコメントは一切出していません。

講談社は、映画『花よりもなほ』に関連して、主演ジャニーズタレントの映画公式写真集発売と、『FRaU』次号にて表紙・特集を掲載しますが、どうなるんでしょうか…。

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講談社といえば、今日創刊の雑誌『メカビ』で麻生外相のインタビュー取ってるんですが、まだ内容確認してません。また、TBS『2時ピタッ!』1日放送分の乙女ロード特集は、録画ビデオを確認してから別エントリーに出します。でも見るの辛い。

ダブスタ・節操無し、これが日テレクオリティ (5月17日追加)

2006-04-27 13:32:36 | 報道
の続き。

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『バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会』資料には、『バーチャル社会がもたらしたと考えられる弊害』として、昨年起きた警官刺傷事件も取り上げていた。この事件は日テレでは『アニメは子供に有害』として扱っていた。『新世紀エヴァンゲリオン』の放送権を得てBS日テレで放送したんですがね、『戦闘アニメ』として叩いちゃってるし。

でも、この部屋に貼ってあり、他局では映っていたはずの、劇場版『名探偵コナン』のポスターは、カメラマンの頑張りでVTRに出ませんでしたけど。

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それはともかく、「日テレは警察庁を報道局で応援してます!」って立場だから、研究会資料の内容は完全賛成なんだよね♪じゃ、見てみよっか。
格闘型のアニメーションやテレビゲーム、空想科学や死を扱った映像・書籍等といったものに集中し (p17)
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テレビ番組は研究会ではスルーすると思ってたが、こりゃアダルトアニメや『戦闘アニメ』やゲームどころか、戦争や死を扱ったテレビアニメ、特撮、映画、小説など全創作物ダメってか?

『火垂るの墓』なんて小説からしてダメじゃん!

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まあ、書籍に対しても別の事件で『情報ツウ』で規制は求めてはいましたが、モデルになったとされる手記の事件を、前年すでに自局の『ザ!世界仰天ニュース』で取り上げており、『毒殺日記』と騒いでいた加害者のブログに番組感想が書いてあったことも、激しくスルーでしたな。ついでながら、『イギリス出身の美少年』に対して『ザ・ワイド』でも甘かったことは以下参照。---

と、前フリ長くなりましたが。




警察庁に協力して男性向18禁ゲームと漫画の弾圧を要求する番組を放送した日テレが、昨晩の『NANA』でセックス後の乳出しヌード、ピル服用示唆のシーンを放送。

『きょうの出来事』の直後に。

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なんていうか、『NANA』とBL・腐女子に対する漫画専門誌以外の取り上げ方(特にテレビ)で、
  • 『NANA』読者 →セックスを伴う恋愛をしてお洒落をする若い女性
  • 腐女子 →『スタ☆メン』では直接言えないからと、『BL系乙女』『ニート系乙女』と呼び、日刊ゲンダイを含めて『処女100%』との扱い
をされるのがもう嫌で嫌で。作中同様の恋愛していなくても『NANA』読む女性や、結婚や出産もしている腐女子がいるのはまるっきり無視されてる。

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以下は読売新聞の記事だが、アニメ版のターゲットがはっきり書いてある。
 日本テレビが、コミックの出版元・集英社と正式に協議を始めたのが2004年6月。「モンスター」「花田少年史」など同局が手がけてきた作品の雰囲気を、原作者の矢沢が気に入ったことが決め手となって、アニメ化が決まったという。

 中谷敏夫プロデューサーは、「矢沢先生の作品世界を完ぺきに表現しきれるよう、演出から作画チームまで制作スタッフはエース級の人材を集めました」と力強く語る。

 放送時間が夜11時過ぎで、人気漫画のアニメ化作としては遅い時間帯。仕事で疲れて帰ってきたOLや、悩める10代の若者に向けて、「『心のビタミン剤』としてじっくり見てもらえると考えた」(中谷プロデューサー)という。
26日『ズームイン!!SUPER』では、スポーツ報知から『第1話DVDを707円で限定生産発売』との記事を読み上げたり、作品映像を出して宣伝。---

しかし、『スッキリ!!』、『ラジかるッ』、『ザ・ワイド』、『NNN NEWSリアルタイム』では作品と記事共々一切扱っていない。ぶっちゃければ、ワイドショーや夕方のニュース番組では、『未成年の喫煙や、セックスシーンのある子供に見せたくないアニメ』としか扱えないはずだ。

『これらの放送時間には家にいないはず』の社会人女性や学生に宣伝できる番組は、早朝情報番組しかない。

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また、スポーツ報知から『ズームイン!!』で日テレが関わるアニメの話題を扱ったパターンは、以下の例もある。

黒田清子氏が昨年11月15日の挙式の際、『ルパン三世 カリオストロの城』のヒロイン・クラリスの衣装をモデルとしたドレスを着用したことが、同日のNHK特番で紹介され、スポーツ報知が翌16日に一面記事にしている。
462 :朝まで名無しさん :2005/11/16(水) 07:44:51 ID:OqxGq8bC
7時43分
日テレも、新聞のコスプレ比較画像を出して
漫画好き、アニメ好き、ルパン好きにふれた。
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『ルパン三世』自体は、年に一度の金曜ロードショー版は『ザ・ワイド』でも宣伝したり、『カリオストロの城』は宮崎駿作品として何度も放送されている。しかし、この話題と記事を取り上げた日テレ番組は『ズームイン!!SUPER』だけであり、宮崎作品を含めたアニメファンであることは、『ザ!情報ツウ』以降決して触れられなかった。

黒田氏は学生時代、『アニメージュ』、『アニメディア』両誌を購読し、ファンだった作品の同人誌にわずか1ページであるが執筆した、との情報があるが、早い話がオタク女性だったわけである。

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『NANA』アニメ版に話を戻すと、主人公は『鋼の錬金術師』のエド、メインキャラの一人には『機動戦士ガンダムSEED』シリーズのアスランを、それぞれ演じた声優がキャスティングされている。

他局とはいえ、これらの作品は若者に伝えるための『リアルさ』を追求するために、あえて過激な表現を盛り込んだと、MBSのプロデューサーが発言している。

が、つい最近、声優ファンの女性を馬鹿にしたり、明らかにそれらの作品の同人誌が売られているはずの店で、やおい同人誌放り投げる『情報バラエティー』を放送したはずだよな、日テレ。

さきの挙式報道と比較すると、『そのような連中と皇族を一緒にしたくない』という意図もワイドショー等から読み取れる。

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「『名探偵コナン』は有名人が応援しているし、殺人シーンが出ても誰も真似しないはずだよね。」


「『NANA』はぜひとも若い女の子や女性に見て欲しい。でもこれはお母さん方にはナイショ。」


「宮崎アニメはいいし、出演する芸能人はもちろんヨイショするし、歌も宣伝するけど、声優まで関心持つようなオタクや腐女子はキモイね。」


つーことだな、日テレ。

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製作に携わっており、公開予定の映画の名前、これでも警察庁研究会に賛同するわけ?

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追記。コメント書き込みへの返事を停止してしまってすみません。また、『女性向に関する報道に対する感想』シリーズはタイトルを揃えるため修正しました。

さらに追記。黒田清子氏の名前の修正と、『ズームイン!!SUPER』のソース追加しました。マジで胃腸がorz

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(2006/05/17) すごいね、日テレは男性アナが性的不祥事起こしても、名前を公表しないでいいんだって。

部署異動だけでクビにもされないんだよ。

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…『DEATH NOTE』テレビアニメ版放映も決まったそうですが、今や日本テレビは女性の敵っすよ。

女性向に関する報道に対する感想 その2 (5月6日追加)

2006-04-11 23:49:09 | 報道
(2006/04/30) 『執事喫茶 Swallowtail』の取材受付態勢に関し、誤謬がありましたので訂正しました。

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1回目のエントリーに追記しようとしたら文字制限でいっぱいだったので…。今回は『子供の性規範』としての報道だったのでご了承ください。(専用ブログはどうしたorz)

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北海道文化放送『のりゆきのトークDE北海道』(4月11日)にて、ビブロスを含む複数出版社のBL雑誌や単行本を、バッシング目的で紹介した模様。内容および一般人へのインタビューではモザイクをかけ、共にBLを購入している母子も登場していました。

オープニングにて女性アナウンサーは、すでに手渡されていたBL漫画単行本に対し、「絵はきれいだけど、正直気持ち悪い」との感想。以前にアキバ系や『萌え』を扱った特集の際にも、不快感を示す発言もあったという情報もあります。以下ONTV JAPANでの番組表より。
04/11(火) 前09:55 >> 前11:25  UHB
[S] 情報/その他

子どもの性…ボーイズラブにエログ親として理解できる?漫画の世界だけでない近親相カン

司会/佐藤のりゆき 水野悠希
小学館『少女コミック』連載が完結している、実の兄妹の近親相姦を扱い、ジャニーズタレント主演の実写映画も公開される、『僕は妹に恋をする』も同様に扱っていました。

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UHBはフジテレビ系列ですが、『こたえてちょ~だい!』の時間に放送しているのがこれ。

『ライトノベル完全読本 vol.3』(日経BP)にて、アマゾンジャパンのBLコーナーからの担当者によると、購買年齢層では60代もおり、主婦の購入が多いとのコメントもあるのですが…。また、ビブロスの編集者へのインタビューでも購読年齢層について同様のインタビューが出ていました。

(直接視聴不可能な地域のため、主に801板からの情報を元にまとめました。ていうか、BLに限らんでも少女漫画の読者層にしても同様だと思うが…うちみたいに。)

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(2006/04/12) 『Enter第2支部 活動記録』からの感想によると、番組では『子供が何を読み、またどんな情報を得ているのか、親はきちんと把握すべき』という結論で、法規制に話を持っていったわけではないようです。

問題はテレビ報道にて、同レベルの内容でも漫画やネットを媒体にしたときと、テレビ番組や実写映画とでは扱い方に明らかな差が出るケースが多いので、そこは注意したいです。

『僕は妹に恋をする』の実写映画版の扱いが、今回の『トークDE北海道』での漫画版と差が出ることは予想できますし、『少女コミック』本誌は大阪府の規制強化と映画化による注目を踏まえて、最近は直接的な性描写をなくしたり、ジャニーズ特集を組むなどの動きもあります。

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BLに対するスタジオでの発言主が逆だったので、修正しましたorz

感想を尋ねたのは佐藤のりゆき氏からでした。MBS『知っとこ!』、日本テレビ『先端研』共々、BLを『正常な感覚の女性には理解不能』という点を強調していますね。

日テレ『情報ツウ』では番組中で冬ソナ批判をした女性パーソナリティが、視聴者からクレームをつけられて後々降板することにはなったけれども…。(ちなみに降板して自局女性アナに交代した後は視聴率は低下。3月31日に終了。)

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北海道は性感染症の発生率が全国平均の2倍で、10代の妊娠中絶率や喫煙が全国ワースト1位との情報もあります。『トークDE北海道』の特集は視聴者投書からの企画だそうですが、性感染症の実態と番組の問題定義には自分はズレを感じるのですが。

ネットでの購入やブログ閲覧を差し引いても、同人誌や漫画の購入では東京都心のほうが北海道より便利な点は多いし…。

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(2006/04/13) リンク先の名前を修正orz

テレ東規制では未成年の喫煙はアウト(クロ高アニメ版では『謎の物体が付着した棒』に変更されてた)に対し、日本テレビ版『NANA』は原作どおり吸わせてるため、スレで指摘されてますが…。

その前に日中にアニメ版の宣伝は全然してないんだけど…日テレ。

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(2006/04/14) 明日15日、TBS『王様のブランチ』で、執事喫茶を含めた乙女ロード特集が放送されますが、取材態度から警戒を要します。

ネット上の複数情報によると、11日(火)に女性通行人を番組スタッフが呼び止めて、以下の質問を行ったようです。
  • あなたはアニメや漫画が好きですか?
  • ここが何と呼ばれているか知っていますか?
  • BLについてどう思いますか?
  • リポーターとのインタビューに応じてくれますか?



忘れてはいません。かつてこの放送局は、アニメや漫画が好きで、同人誌を描いた女性が集まったコミケ会場の前で、連続殺人犯と同等の扱いをしたことを。


今日の未明には、同人出身者の漫画作品のアニメ番組を放送していたのですが。

『ブランチ』ではコミックランキングを放送する週もありますが、漫画を買って読む女性は『異常者』なんですか?


MBSもそうですが、『情報番組』におけるオタク報道の意識は低いまま。取材の際に逃げる人が出るのは当然です。

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日本テレビ『スッキリ!!』14日放送分で、碧天舎元社長としてビブロス元社長が生出演。BL部門に関しては直接触れず、『アミューズメント部門』として伏せていた。(未視聴のため情報のみによる把握)

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(2006/04/15) 『王様のブランチ』、通行人に対するリポーターによるインタビューや、スタッフによる質問集計は放送されませんでした。---

放送内容は、アニメイト池袋店から3階の少女コミック売場より、TBSでアニメ版放送中『xxxHOLiC』(CLAMP)単行本、BLコーナーからは複数単行本を表紙のみ紹介。(作者名と作品名に加えて著作権表記、あるいは、出版社とコミックス名をテロップに表示。)リポーター2名のうち1名はBL購読歴があり、男性店員による説明の後、画面右上に出るスタジオでの反応に嫌悪感はなし。

同人誌については他ショップの看板を映したのみで、店内取材や実物の紹介は一切なし。男装カフェ『B:Lily-rose』取材は貸切で、MBS『知っとこ!』と日本テレビ『すっぴんジャパ~ン!』と違い、店員にBL関係の話題は振っていませんでした。店員個人に対するファンがいることや、芸能人の趣味を尋ねるなど無難な内容。

次にリポーターは、K-BOOKS池袋アニメ館にて『テニスの王子様』と『鋼の錬金術師』コスプレ衣装を試着。『機動戦士ガンダムSEED』シリーズと『天使禁漁区』の衣装も含め、女性による男装コスプレについて、女性店員が説明。(過去のように同人誌店舗取材はなし。アニメグッズ店舗なので男性客の姿も。)

最後は『執事喫茶 Swallowtail』にて、白髪の執事がお出迎え。『はなまるマーケット』と違い、取材は店内完全貸切で、特に担当執事は会話の対応からもスタジオで好評。

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(2006/04/30) 講談社『VoCE』6月号が、『執事喫茶 Swallowtail』に一般客として入店して盗撮した写真と、案内メールを無断転載したカラー1ページ記事を掲載。店側では、正式な取材は営業時間外のみ許可しており、営業時間内の撮影・録画・録音を一切禁止しています。そのため、4月10日放送『はなまるマーケット』に登場した『一般客』は、芸能プロダクションからの派遣であり、営業時間内の予約客ではありませんでした。訂正してお詫びします。

なお、30日現在、講談社および、『VoCE』編集部からは、盗撮等に関する謝罪コメントは出ていません。

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それでも視聴者からは『もうテレビでやらないで』、『昼間から触れないでくれ』との意見はもちろんあります。乙女ロードやBLが、オタク女性の全てを代表しているわけではないのです。

しかし、今回の『ブランチ』では、今までのテレビ局の取材で問題とされた点である、同人誌とBL書籍の内容晒しや、ボカシ処理を必要とする行為はなかったのでその点は評価。ただし、昨日分で触れた通行人に不安を与える取材は、結局放送しなかったことからも不必要であり、最初からすべきではなかったでしょう。

個人的な感想は、男装カフェ取材は女子校ぽく、男装コスプレでは「学生時代、男子の服を着てみたかった」というリポーター発言から、学生生活の延長としてのノリでの取材という印象でした。執事喫茶の担当執事は見事にツボ。

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さらに録画したビデオを確認したら、番組終盤で『SonyMusic ANIME FES.06』(5月6日開催)のCMを放送してました。(2006/04/30) 5月6日に開催するのは、国立代々木競技場第一体育館『BLEACH・銀魂 STAGE』。

MBS製作の複数アニメ作品主題歌をSMEから出してますので、まず番組内で作品自体を悪く扱えなかったでしょう。しかし、当のMBS『知っとこ!』での乙女ロード特集は酷かったし、関西ローカル『ちちんぷいぷい』に至っては、いまだに『オタクとは男だけで少女趣味があり…』との扱い。

また、関西では『知っとこ!』はあっても、『ブランチ』は放送されていないんですよね…。

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と、書いたそばから『ブロードキャスター』が秋葉原のメガネメイド喫茶の話題で、「デモに参加するフランスの若者と違い、日本の若者は『萌え』とは情けない」という貶しに持ち込んだそうな。あー、これだからもう(怒)。

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(2006/04/21) ビブロスのBL部門を、アニメイトが新会社を設立して引き継ぐことになりましたが、ビブロスとアニメイトはMBS『知っとこ!』にて、両方とも取材受けていたんですよね…。

また、執事喫茶公式サイトのブログにて、TBS『王様のブランチ』に関し担当者が「今まで受けたテレビ取材の中で最も好印象だった」との感想が述べていました。『アキバ系』との対照として扱われることを望んでいない、とのコメントも。

でも現実問題、『女性セブン』で秋葉原のメイド美容室や、東池袋の男装カフェとの取材を行った記事は、40代女性記者によるものとはいえその路線だったからな…。その記者はやおい同人誌の存在を初めて知ったときにヒいた、との記述がありましたが、小学館の雑誌でそれ言われても…。

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テレビ朝日『ワイド!スクランブル』の『夕刊キャッチアップ』で、乙女ロードを取り上げた新聞記事が紹介され、出演者から『どこが面白いのか』との発言ありとの情報。トルーパーやガンダムWを放送したの、ここの局でしょうに…。あと『夕刊キャッチアップ』って、長年『爆れつハンター』のOPのイントロ使ってんじゃなかった?

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(2006/04/26) 『夕刊キャッチUP』で紹介されてたの、現地取材せずに乙女ロード記事を書いた前科がある、日刊ゲンダイだったorz
  • 東池袋「女性オタク通り」の異様風景 (ゲンダイネット) (http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/story.html?q=24gendainet05016849&cat=30)
リンクもコピペもしたくないほど吐き気(実際体調悪くした)する記事ですが、突っ込んどくか。

前回同様、現地取材はしてないとみた。
  • 『B:Lily-rose』の、ドリンク・デザートは500円だが、カレー・唐揚げは700円で『全品500円』ではない。カウンターはチャージ料500円がかかる。
  • 同人誌ショップの客については昨年と同様の記述。(『郊外のショッピングセンターの客』というなら分かるがとのツッコミあり)
  • 『執事喫茶 Swallowtail』公式サイトには、取材申込にも対応した問い合わせフォームがあるが、ちゃんと取材する気もなかったんだろう。
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また、23-24日にかけてテレビ東京(ハウフルス)『出没!アド街ック天国』スタッフが、まんだらけ池袋店、アニメイト池袋店で撮影し、まんだらけ店内では、女性客に撮影前提でのインタビューを行おうとしたと情報が出ました。

23日には男性ADが、チェック柄のカートを持ってスタッフとともにアニメイト前に立っていた、24日にはまんだらけ前でも同様のカートを見た、との報告が801板でありました。どうみても、女性タレントか劇団員を使ったヤラセの準備です。ありがとうございました。

25日に複数発売された月刊テレビ雑誌を確認したところ、5月6日放送分がゴールデンウィーク最後の日曜日に行きたい街を複数取り上げるとして、メイド喫茶などを紹介する特別版を放送するので、多分それではないかと。

番組公式サイトの情報掲示板は『東池袋(乙女ロード)』の情報を募集しており、取材スタッフから「BLを中心に取り上げる」との発言があったこと、5月放送予定に東池袋単独はないことから、時間量からみて1コーナー的扱いにしかならないでしょう。

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ちなみに、昨年のアキバ特集では、神田の店を強引に入れたり、『タモリ倶楽部』の製作会社らしくアダルトグッズやエロポンを強調する一方で、漫画専門店は『とらのあな』だけという、何とも微妙な内容。BL中心って…どう紹介する気なんだよorz

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(2006/04/27) ゲンダイの記事での使い回し表現を比較しておきます。
  • 2005年11月12日 (11月15日Web掲載)
    • みな一様に小太りで、染めていない黒髪を無造作にゴムで結わえ、パンツルックにスニーカー。肩には大きな布バッグを下げている。“いかにも処女”という雰囲気の女性の集まりで、ギャル系やOL系の女性は皆無だ。
    • 場違いな記者に軽蔑と嘲笑を込めた視線が突き刺さる。
  • 2006年4月21日 (4月24日Web掲載)
    • 場違いな記者の背中に女性の軽蔑と嘲笑を込めた視線が突き刺さる。
    • 客の多くは黒髪にメガネ、着古したジーパンにトレーナー姿で、OL系やギャル系は皆無。
昨年記事では『通行人のいでたちと、同人ショップの女性客の反応』、今年の記事では『B:Lily-roseの女性客の反応と、同人ショップの女性客のいでたち』で使ってるんですわ。

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店の情報は雑誌やテレビでかじった程度だろうし、『少女を守る』という名目でフィギュア叩きをした記事を大谷昭宏センセイのコメントつけて書いても、二木啓孝氏のいるゲンダイの女性に対する見方って、

『オヤジに股を開かない女は人間ではない』

に過ぎないからな。

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(2006/05/02) 今日、ABCテレビ『おはよう朝日です』にて、アニメイト、まんだらけ、K-BOOKS池袋コミック館を含めて、乙女ロード特集を放映。---

(2006/05/04) 801板の情報によると、2日『おはよう朝日です』で同人誌は画面には出たものの、軽く触れただけで、執事喫茶を含めて飲食店の紹介を中心にした内容。

ただ、『執事が女性に人気』と紹介するのに、『ゴッドチャイルド』、『戦う!セバスチャン』を引き合いに出し、前者から選んだ1コマが…だったとのこと。

…で、今日4日はテレビ朝日『やじうまワイド』で、『ワイド!スクランブル』とは違い、産経新聞で女性記者が正式に取材した記事を紹介していた。(でも、一方で東京版ではATM盗撮容疑者を外見から『アキバ系』と見出しをつけた記事があるのでプラマイゼロ。)---

(2006/05/06) 5月4日産経新聞記事に関するリンクを変更。

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で、今日5月6日『出没!アド街ック天国』、『G.W残り1日・明日行きたい街スペシャル』にて、『12位・池袋』から店内取材はナムコ・ナンジャタウン、『執事喫茶 Swallowtail』のみ、乙女ロード説明は遠景映像のみ。

「BL中心で特集を組む」と取材スタッフが発言したものの、まんだらけとアニメイト店内および来店客や、『チェックのカートを持ったヤラセ要員』の映像は一切出ませんでした。ところが、ナンジャタウン公式サイト『テレビ放映リスト』によると、6月10日『池袋東口』特集で、取材分をまとめて放送されてしまうらしいorz

今後についてと、女性向に関する報道の感想 (4月10日追加)

2006-03-21 02:36:40 | 報道
ブログ更新を怠ったことも含め、スレにて受けた批判から、スレ消費減らすために以下の方針で行きます。
  • このブログでは、犯罪そのもの(実写児童ポルノと同等の扱いを受ける)や、犯罪の原因としてオタクメディアが扱れた場合
  • 主に女性向(BL・少女漫画等)に関する話題は、別のブログを設置して行う
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ただしこちらでも、東池袋・乙女ロードの女性向同人誌ショップなどに対する取材と報道が、専門外のメディアによって昨年から行われたことには、触れておきます。

女性向については、読み手も作り手も外部にあまり語りたがらないことが、『アキバ系に続いて女性のオタクが出現した』との、実態にそぐわない報道がされた原因との指摘はあります。

しかし、アカデミー賞で監督賞など3部門受賞した『ブロークバック・マウンテン』など、男性同性愛者を実在人物が演じたり、また本人がそうである場合は好意的に扱うメディアが、二次元の男性キャラクターの同性愛描写とそれを好む女性をあからさまに差別する現状は、長年にわたって恐れてきた『想定通り』の事態でした。

(2006/04/01) 日本国内のメディアにおける同性愛・同性愛者の取り上げ方は、現在も偏りやアウティングがあることを、コメント欄で指摘を頂きましたので参照してください。

(2006/04/10) 2000年度の記述ですが、日本では『おネエキャラ』でない限り、男性の同性愛者および性同一性障害がテレビで取り上げられにくい、アメリカでは逆に『おネエキャラ』の描き方がステレオタイプだと、抗議の対象になるとあります。また、アメリカ経由で世界中で放映されるポケモンでは、コジローが豊胸してビキニ姿で女装する回がカットされているなど、性転換を連想させる、あるいは実際にそうである設定も、子供向けのアニメで放映できないようです。(ただし、実際に性的なマイノリティに対する差別がアメリカで根絶されたわけではなく、むしろ酷くなっているケースもある。)

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昨年のテレビ報道で、特に目立ったものとして、日本テレビ『先端研』(11月4日・地上波は関東のみ・BS日テレで後日放送)、フジテレビ『スタ☆メン』(11月20日・全国ネット生放送)がありました。

両番組はショップ取材だけでなく、パロディ同人誌の内容を作者に無許可で晒したり、BL読者代表として取材を受けた女性から、『恋愛経験がないだけでなく、人生自体に欠陥がある』との扱い方をしていました。その後、K-BOOKSは女性向一般誌の取材には応じたものの、テレビ取材には応じなくなりました。

今年になって、同人誌に関しては、テレビ東京『速ホゥ!』(1月9日・夕方ニュース番組)、MBS『知っとこ!』(2月18日・全国ネット生放送)ではショップ取材はありませんでした。(『速ホゥ!』は昨年末冬コミ参加サークルの映像で、『知っとこ!』は乙女ロードの通行人から、同人誌の表紙だけを映した。)

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ところが、『スタ☆メン』取材に応じていたもう一方の店、まんだらけは、日本テレビ『すっぴんジャパ~ン!』(3月19日・よみうりテレビ等除く)の取材を受けていました。しかし、放送された内容から、取材や放映の中止がされなかったことにも、私は疑問を抱いています。アフリカ出身の男性タレントが、『それいけ!アンパンマン』(アニメ版は日本テレビも著作権所持)のキャラクター、ロールパンナのコスプレをした店員から、同人誌を渡されました。そのタレントは、同人誌をめくったとたんショックを受けて床に放り投げ、拾い上げてカメラに内容を映させました。(放送ではボカシ処理と『♂』の記号を出した)

『外国人にとっては異常なものだから叩いてよい』との、番組の狙い通りの行動です。

日本テレビは、女性ファンを得ただけでなく、ファン同人誌も制作された複数のアニメを、過去20年以上前から放送してきたことと、自分がファン活動をしている作品もそれに含まれているので、今回さらに自分は恐怖心と失望感を抱きました。

『ファンに対して散々エサを蒔いといて、晒し物のネタとして釣り上げる』ことは、これまでの民放局でのケースで共通してますし…。

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オリジナルBLの出版社からは、ビブロスだけがテレビ取材に応じていますが、同人誌と同様に、テレビ番組では興味本位に扱われていました。

自分は元々やおい同人誌は買ったことはなく、BL専門誌も同様なので、本来はあまり詳しくないです(この件で資料調べてからわかったことも多いし)。また、女性でこのジャンルを苦手とする人もおり、また女性向同人誌でも、男女や女性同士のカップリングや、恋愛を扱わないもの、動物・レポート系など、ジャンルも多岐に渡ります。

しかし、コミケなどの同人即売会にて、やおい・BLの占める率が大きく、それが今になって始まったことではなく、すでに30年は経過しているどころか、商業作家を数多く出している以上、『現在急増』と言われてもデタラメなわけで。

(商業誌に人気同人作家を取り込む動きからも15年以上は経っている。)

現在までに、このジャンルに何かしら関わった作家の漫画が、テレビアニメ化もされているというのに。



そもそも、それらの報道において、『やおい・BL好きの女性』と無関係とする『正常な女性』は、『ファッションやグルメ情報に関心があり、男性との恋愛を切望している』というのが、テレビ局側のシナリオです。果たしてそう簡単に割り切れるものでしょうか?

『テレビのシナリオ通りの出演者』と『正常な視聴者』だけで、この世の中は構成されているわけではありません。

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追記。スレにて発売前に紹介した『解説書』については、AmazonとBK1にて『読むべきではない』とのカスタマーレビューが出ました。(以下はレビュアーのエントリー) (2006/03/25) リンク先を同一筆者による、評論メインのブログに移動。(『先端研』はアンガールズが司会で、自分たちをネタにしてBL漫画家に4コマ漫画を描かせたり、現首相やお笑い芸人を扱った同人誌まで出してしまっていた。)

もともとAERAでの取材記事を発展させたものですが、同誌連載・『齋藤孝のサイトー変換』で、BLガイド本書評が出たときと、質としては同レベルだったのかorz

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追記その2。誤字ついでに文面も修正しました。齋藤孝氏がAERAで取り上げたのは、『嫌オタク流』を出している太田出版からの、『やっぱりボーイズラブが好き』。明らかに男性に対する紹介記事で、具体的な説明がされた文章をそのまま引用するな~!と見てるこっちが焦る内容でした。

太田出版自体も、BL系出版物出しておきながら、CONTINUE最新号にて、乙女ロードや執事喫茶をイロモノ扱いする、男性によるレポート記事出してんですよね…。記事内容には、取材を受けた担当者が困惑していました。

その『執事喫茶 Swallowtail』で、従業員採用面接が行われた2月4日、NHK『つながるテレビ@ヒューマン』からの取材があり、即日放送されましたが、残念ながら放送内容で面接者とのトラブルが発生しました。同店はK-BOOKSによる経営で、日本テレビ『ニュースプラス1』が、冬コミ参加者へのアンケートを含めて、長期密着取材を行っているのですが、同局別番組やNHKとのトラブルからして、果たしてどうなることやら…。

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追記3。『スタ☆メン』との比較として、前番組『EZ!TV』より、2005年5月29日に放送した『2200万部の少女マンガ 「NANA」にはまる理由』では、『友人と作品について語り合う、お洒落で恋愛に関心ある女性』が登場していました。

フジテレビの報道番組としては良心的で、ゲーム悪影響論の根拠のなさや、ガンダム特集を組んだ『ニュースJAPAN』でも、アメリカで少女漫画の人気が出るようになったとして、『NANA』を中心に取り上げていました。(2月2日放送分)

しかし実態としては、日本の漫画から総合では、『鋼の錬金術師』・『NARUTO』に人気があり、少女漫画では『フルーツバスケット』が一番売れています。残念ながら、これらの作品の人気や内容について詳しく触れられることは、アニメ関係の番組以外ではまずありません。それも、ハガレンのMBSのように、オタクへの偏見を強める番組を別に持っている放送局は、珍しくないのです。

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(2006/03/27) JUNE本誌はすでに廃刊、現在その名を唯一残している『コミックJUNE』が全くの別物、アニパロ語るにJ9抜かしちゃダメだった…と自身の知識不足を反省するorz『アニパロとヤオイ』(西村マリ)も以上の文頭で批判されているが、これまた太田出版で、『同人誌=アニパロ』と言いきる乱暴なものだったという。

少女漫画誌と同人誌における、やおい描写の関係については、84-5年頃が転換期なんですが(少女漫画誌が男女間の恋愛を扱う作品を重視するようになる)、さきに書いた文章からは一旦削除しました。

また、過去にスレで得た情報から、吾妻ひでお氏が同人誌『シベール』を発刊する際は、今で言えば『コミケからやおいを追放する』意気込みだった、と語ったのは、comic新現実vol.3のインタビューからと判明。(コミケ初期から女性向が優勢で、ロリコンブームのほうが遅かった。)

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(2006/04/01) 吾妻ひでお氏の「コミケからやおいを駆逐するぞ」発言は、『失踪日記』(イースト・プレス)144ページで、漫画としても描いていました。

また、3月31日で『ニュースプラス1』平日版最終回。執事喫茶への取材特集が放送されないまま、番組自体が終了。関東のみの『必見』コーナーで放送予定だった。というか、『DEATH NOTE』実写映画版製作は日本テレビだし、深夜アニメで『NANA』だけでなく、『桜蘭高校ホスト部』も4月放映開始だし、こちらは原作単行本に『BONESが製作』と帯つけて売ってますけど…。すごいなあ、明らかに視聴者になる層を、別の番組でバカにしてから放送するなんて。

先日の深夜番組では、『NARUTO』サスケ役を乙女ロードに連れてきて、女性ファンを試してもいたので。


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(2006/04/02) 『執事喫茶 Swallowtail』公式サイトに、メディア掲載情報追加。テレビ取材は、イギリスの放送局のみ予定が記載されており、放送時期・局が完全に不明であるものも、2件記載はされている。『執事カフェ経営戦略部』は掲載済情報のみ更新。

『オタク女子研究 腐女子思想大系』に対する批判や反応については、以下2件を参照のこと。さらに、書中で引用された雑誌について不適切な紹介、および引用をしているとして、質問のメールとブログへのコメントを送ったライターに対し、著者はブログのコメント欄を全削除・封鎖し、メールにも一切返事を行っていない。

午後5時現在。ニュー速に、801板荒らしのスレができてしまった…。該当書名も修正(過去に出したリンクの誤字はそのままにします)。

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(2006/04/10) 関西テレビ『痛快!エブリデイ』(4月4日)、TBS『はなまるマーケット』(4月10日)にて、執事喫茶の報道あり。K-BOOKSなど女性向同人誌ショップ等との関連付けはされていない。(『はなまる』では、VTRでのお客の反応は良好だったが、スタジオでは低評価。)

日本テレビ、『すっぴんジャパ~ン!』を1時間半に再構成して再放送(4月8日)。合計8つのコーナーから、AKB48、乙女ロードなど5つが残されていた。

ビブロス、4月5日に自己破産。3月末に同社長が経営する自費出版業者・碧天舎が東京地裁から破産宣告を受けており、好調だった本社のBL関連を除き、無軌道な事業拡大によるものとみられている。---

マガジン・マガジン、4月6日に小説誌『夢JUNE』創刊。DVD付録あり。

親会社・サン出版のゲイ雑誌『さぶ』廃刊時(2002年2月号)、投稿・原稿をJUNE系列編集側で保管するとの記載あり。『コミックJUN』からの『JUNE』創刊は『さぶ』からの派生であり、『さぶ』掲載小説をJUNE別冊の『ロマンJUNE』にて再掲したこともある。しかし、基本的に『さぶ』とJUNE系列(JUNE本誌は1996年廃刊)は読者層を異にする存在だった。 ---

801板での『オタク女子研究』に関する一連のまとめは以下。杉浦由美子氏、夕刊フジ4月10日分記事、『オタク出版社倒産で「やおい」人材争奪戦のワケ』(http://www.zakzak.co.jp/top/2006_04/t2006041017.html)にコメント。

2005ユーキャン新語・流行語大賞トップテン『萌え~』『ブログ』、やくみつるが授賞

2005-12-04 22:40:49 | 報道
ここ2年ぐらい、コイツにはずっとブチ切れてたんですけど、その総決算ですかね…。

あれだけオタクを蔑視しといて、「ご主人様(はあと)」

とメイドさんに呼ばれたら、鼻の下延ばしますか。

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中尊寺ゆつこ氏が今年亡くなった際、『ザ・ワイド』にて、「時事漫画の描き手は彼女の死により、男女ともに絶滅寸前。特に男性の漫画家志望者は、現実から離れた『アキバ系』を目指す」と言ってました。

そして、同番組は今年7月22日『ルパン三世 天使の策略(タクティクス)~夢のカケラは殺しの香り~』が金曜ロードショーで放映されるにあたり、スタジオに栗田貫一氏を呼び、95年の山田康雄氏死去により劇場版『くたばれ!ノストラダムス』の代役に抜擢されたことを、担当プロデューサーや、小林清志・納谷悟朗両氏からのVTRコメントを交えて特集を組んでました。しかし、同日は『電波男』『萌える男』等の著者・本田透氏のインタビューVTRも交えた、難波圭一氏ナレーションによる『アキバ特集』も放映され、秋葉原のメイド喫茶などのVTRを見た有田芳生・やくみつる両氏らは、スタジオに切り替わったときに直前のルパン特集とは全く違い、嫌悪感をあらわにしたままコメント無し。そのままCMに移りました。

このとき録画したテープ、自分ちゃんと持ってますよ。ハイ。

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こんな奴だから、審査委員を務める流行語大賞では、今年もノミネートされた『萌え』をはじめ、オタク・アキバ・ネット関係は徹底的に排除するよう働きかけると思ってたんですが…。
候補語は、同社が発行する「現代用語の基礎知識」の読者審査員のアンケートによって選出。12月1日に審査委員会が年間大賞語およびトップテン語を決定する。審査委員会は、藤本義一さんが委員長を務めるほか、やくみつるさん、俵万智さん、神足裕司さん、現代用語の基礎知識の長沖竜二編集長で構成される。
@ほぉ~むcafe完全メイド宣言へのプレゼンターはお前かああ!!!(もう我慢の限界)

月1で土曜夕刊『週刊テレビ評』でスポーツ番組についてコラム書いてる毎日新聞では、http://www.mainichi-msn.co.jp/entertainment/geinou/graph/20051201_2/5.html に写真がありますがリンクしたかねーので見たい方だけ見るように。

(2005/12/05) あまりにキレてて『プレゼンター』書き間違えたので修正。あと、『萌え~』自体はトップテン圏内だけで大賞ではないので、タイトルも修正。

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でもユーキャンは創価学会系だし、瀬戸純一・毎日新聞社論説委員と、徳永文一・読売新聞東京本社論説委員が、東京都青少年健全育成審議会委員の日本新聞協会枠にいるんだよな…。それに毎日新聞社では採算のためにと、聖教新聞刷ってるし。
2003年11月17日
 第524回東京都青少年健全育成審議会で「不健全図書類の効果的な規制のあり方等について」意見交換が行われる。会長代理の瀬戸純一毎日新聞社論説委員などから、包括指定を導入するより、個別指定を強化すべきだという意見が出される。
※個別指定は包括指定と異なり、性表現に限らず、様々な表現を「有害(不健全)」指定することができる。
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読売新聞は福田記者と石田汗太記者の『直言兄弟』・特撮愛の鈴木美潮記者がおり、読売ウイークリーでも、今年夏コミで少女漫画評論を出した笠間亜紀子記者もいます。一部は編集部ブログ別館『大手町支店』に掲載)。

毎日新聞は『まんがたうん』がコミケにも出展したり、ウェブサイトではゲーム・アニメ・漫画情報に力入れてるのに、読売・毎日共に上層部が足引っ張りまくっているし、オタク嫌いの記者がまた別にいるんで、もう如何したことかと。

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その足の引っ張り具合はまた別に書くとして…(もう色々怒ってるの)。

やくみつる、朝日新聞で時事1コマ連載してるものの、同紙ではコメンテーターとしてはもう全然使われてないんだよな~。その代わり他紙で毎日はコラム、読売・産経でもコメント出してるし、特に後者ではサンスポ・夕刊フジでも。けっ。

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(2005/12/05) 新語・流行語大賞は機能不全ですが、『現代用語の基礎知識』本体に関しては、2005年版からサイズをA5に縮小した際、前年まで掲載していたやくみつるのイラストを削除。

2006年版からは、はてなの協力により、2ch・オタク用語(ジャニオタ用語も含む)などを追加。

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(2005/12/08) 『ブログ』受賞者、『実録鬼嫁日記』・カズマ氏のプレゼンターもやりやがったそうで。
やくみつる氏いわく

「インターネットの情報って言うのは、個人の日記だとかつまんないものが多くて、ひんそうなんですよね。」
「ホリエモンが、本当に欲しいのは会社そのものじゃあなくて、フジのもっているコンテンツやそれをつくりだす技術力なんです。」
これ多分、このエントリーが書かれた前日の、3月17日『スーパーモーニング』での発言だと思うが、完全にアホ丸出しだろ。

フジテレビは結局、ネットからコンテンツを得た『電車男』のヒットにあやかり、『鬼嫁日記』のドラマ化もしたわけなんだが、学研『TV LIFE』での1コマ漫画では、『オタク』キャラや秋葉原が登場するからって、『電車男』を貶すことは全くできなかったんだよな~。

(以前持っていたテレビ雑誌の連載とは違い、ジャニーズなどの芸能事務所等との兼ね合いなのか、ヨイショネタしか描けない。)

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ブログは、現在のスワローズのプレイング・マネージャーが開設している以上、うっかり馬鹿にすると仕事に影響すると踏んだのだろうか?---

コメントを求める担当者には、なぜ、やくみつるを100%信用しきれるのか、その理由を聞いてみたいです。

11月1日『ザ・ワイド』・リベラが「遭遇した」コスプレダンサー、『電車男』にも登場

2005-11-28 17:26:11 | 報道
はてな契約したのに放置プレイと情けない状態ですが、ブログリハビリついでに。

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当日見たときから違和感を抱いていたのですが、「ズバリそうでしょう!」と確信しましたので。
15:21:45 <ニュース人物ワイド>英国のイケメン少年「リベラ」天使の歌声

ロンドンに住む子供たちからオーディションで選ばれたボーイソプラノグループ「リベラ」が来日。東京浅草「浅草寺」、秋葉原を訪れた。
内容は、来日公演の楽屋風景と、来場者(インタビューを受けたのは年配の女性だった)の反応、10月29日(土)オフの浅草と秋葉原での様子、といった具合で歌の紹介はPVだけでさらっと、発売中のCDの告知はありませんでした。

PSP(のメニュー画面しか映ってなかったが)を持ってきて遊んでも、秋葉原の店頭で『DRAGON BALL Z Sparking!』デモをプレイしても、別に彼らをとがめるようなナレーションやコメントは、一切ありませんでしたが(苦笑)。

で、一番引っかかったのは「この直後、彼らは恐ろしいものを目にするのです!」との女性ナレーターの声とともに画面が色反転。出たのはラジオ会館前で歌って踊る二人組のコスプレダンサーだったと。

一人が歌にダメ出ししながらも、メンバーの一部がダンスに参加して「日本の新しい文化に触れた」とのまとめでしたが。

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しかし、当日から色々調べても、取材日は『秋葉原エンタまつり』の期間中。イベントなら反対方向の駅前広場特設ステージで行われているはずですが、その方面にカメラは一切向かうことなく、『ラジオ会館前でコスプレダンサーに遭遇』ってなんか変。

その後、11月25日放送のTBS・『中居正広の金曜日のスマたちへ』のアキバ特集の実況スレから、かつて日本テレビ・『バンキシャ!』から、無許可取材・誹謗中傷を受けたことで、ボークスをはじめとするラジオ会館内のホビーショップ等は一律に、テレビ局による『アキバ晒し』の取材には応じてない、と知りました。

で、リベラ関係で『ザ・ワイド』の内容を記録したところはないかしら?と検索したら、コスプレダンサーが踊っていた曲は、テレビ東京・『のりスタ!』からの、『世界はピーポー』と判明。

んで、見つかったのがこれだ。って、仕込みかい!

レポートはフジテレビ・『電車男』出演を含めた、7月分で止まってますが、ワイドショーのヤラセに出たとは書けないっしょ。そりゃ。

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そんなんだから、黒田清子氏の結婚式特集を16日に放送した際、宮崎駿作品のファンとすら一切説明できないんだよ。たく。

10月13日『ザ!情報ツウ』・札幌自由が丘学園取材

2005-10-13 15:36:03 | 報道
の続きで、との比較。

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いやあ、『ヤンキー先生』がスタジオ来てると全然態度違いますね、あんたら。

先週6日にも放送していた、札幌自由が丘学園の取材特集の続きで、今週は義家弘介氏がこのフリースクールを訪問。女子クラスの授業等を見学、遅刻?私語は当たり前、授業前後の礼もなく、休み時間には皆でテレビゲームをする…という風景に、複雑な感想を抱いた氏が、『明確な目標を与えるべきではないか』と学園代表に直談判。

そして生徒同士のディスカッションで、「前に行った学校では悪口がはびこっていた」「教師は偽善者だ」との言葉が飛び交う中、義家氏が中に入り、自身がかつて家庭の事情で不登校という手段すら持てなかったこと、「君たちはやっと自分自身をさらけ出す事ができた」と、自分に自信を持てない生徒にも「ほかの誰も言わないのなら、自分が言う」と励まし、本当にやりたい事を行う事が大切だと説いていました。

芸術家の両親を持ち、クラスメイトで唯一の親友が引っ越した後、いじめにあって不登校になった少女の家庭も訪問。彼女は当時心境をイラストもつけて書いた色紙を見せ、現在は文化祭に向けて陶芸作品を作っていると話していました。スタジオに戻ったのち、文化祭の様子もVTRで紹介されました。

…で、生徒がフリースクールでゲームやってた事に関しては、福岡センセイは「これはいただけない。後日別に取り上げなくては」とトンチンカンなツッコミ発動。

(夜に福岡発言について修正。スレで指摘してくださった方ありがとうございました。)

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こちらのVTRでは生徒の顔に対して、ボカシは一切なく、『バンキシャ!』のような生徒への罵倒は一切無し。

「生徒を学校に戻す」のが札幌自由が丘学園のコンセプトで、義家氏は8割の生徒は戻れるが、今度は学校側に受け入れる体制がないといけない、ともコメント。(2割の生徒は戻れない、という事でもあるが。)

今回の直筆は「夢は自分で追うもの」という内容でした。

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その前のコーナーでは、ネットで不倫相手の妻の殺害を依頼をした…の事件のその後、女性は処分保留で釈放され、今度はその不倫相手が女性に対する傷害容疑で逮捕され、その現場となった旅館へレポーターが押しかけるわ、女性に電話するわ身元引き受け先のマンションにまで出向くわとやりたい放題でした。

暴力を振るわれても、相手から離れられない女性の心理について、海原氏が福岡氏にフリップを持たせて説明してましたが(さらに解説では、両親の不和により、安定した男女関係を持つ事に対し、逆に不安を抱くようになることも原因とされていた)、不倫相手の男性の妻と子供を除く関係者全てが身勝手だ、との結論になり、依頼サイト開設者逮捕時にあった、ネット規制を求めるコメントは全くありませんでした。

(余談ながら『スーパーモーニング』は、出演者コメントが、女性や不倫を擁護するものばかりだったそうな。なんで。)

家出オヤジ増加中!? (9月23日修正・追加)

2005-09-22 23:09:27 | 報道
図書館で読売新聞チェックして、一週間分のニュースまとめ(19日)見なかったら気づかなかったよ、この記事。
大人の家出、5年連続7万人超…10年前の3割増

 大人の家出が増加し、2000年から昨年まで5年連続で7万人を上回ったことが、警察庁のまとめでわかった。

 未成年者の家出が微減傾向にあるのとは対照的に、10年前に比べ、約30%も増えている。仕事や家庭の悩みに耐えきれず、今の暮らしから逃れようとする人々。その風潮に、自殺の増加と同じ要因を見る専門家もいる。

 警察庁によると、昨年1年間に全国の警察で捜索願を受理した家出人は9万5989人。1995年(8万30人)に比べて19・9%増加している。このうち20歳以上は、7万4487人で、95年(5万6139人)に比べ32・7%増。また男性の家出は6万1276人を占め、10年前より1万5091人増えた。

 家出人全体の年齢別内訳では、19歳以下が22・4%を占めるものの、20歳代(19・0%)、30歳代(17・3%)も小差で続く。60歳以上も16・5%に上った。家出の理由で最も多いのは「家庭関係」で全体の19・8%。次いで「事業・職業関係」(13・8%)、「疾病関係」(12・4%)となっている。

 成人の家出が増えていることについて、関西学院大の野田正彰教授(精神病理学)は「人生を投げ出すという点で自殺も家出も同じ。不景気でリストラされるなどした中高年の男性で自殺が相次いでいるのと共通している」と指摘する。

(2005年9月15日14時37分 読売新聞)
でもソース見るか。

警察庁サイトの家出データは、『生活安全の確保』に平成15・13年中の概要しか、PDFで出てないんですが…。ウェブ版では、2年分をいっぺんに公開するらしい。(17年版警察白書もまだウェブに載ってないぞ!)

15年中のデータだと、家出捜索願対象者・101855人(16年より多いが、14年よりは少ない)のうち、19歳以下・23062人の構成は、男・9217 / 女・13845。成人・78793人は、男・54602 / 女・24191。

こう区分すると、『10代以下は女性が多く、20代以上は男性が多い』、ってちゃんと書こうよ!

3 職業別家出人数(表3関係)
「無職者」が38,667人で全体の38.0パーセントを占め、次いで「被雇用者」(28,219人、27.7%)、「中学生」(8,899人、8.7%)、「高校生」(6,328人、6.2%)の順となっている。
以上は平成15年のデータより。

しかし、14-5年の職業別増減もよく見ると、自営者・管理者・主婦主夫・無職者・その他、『学生・生徒』内では中学生・高校生が減少、逆に増加は、被雇用者、『学生・生徒』内では就学前・小学生・その他。『学生・生徒』は、中高生によって全体も減少。

サラリーマンと幼稚園児と小学生と大学・専門学校生のほうが危ないんですが…。

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今日の一言。「ごめんなさい。」と「ガンダム全部混ぜるな。」以上。

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(2005/09/23) 『小学生・未就学の家出人は絶対数が元々少ない』、と強調するの忘れてました。ごめんなさい。

昨日からの報道で、『小学生の暴力が増加』と文部科学省がデータを出したとあるんですが、神奈川・大阪・兵庫だけがあまりに突出して、他県都府では数が少なく、特に増加したという『教師への暴力』は、『教師からの報告』からだけのデータと思われるので(隠すにせよ、オーバーに報告するにせよ)、信用性もイマイチ。

また、『中高生の暴力件数は減っている』、という点はどの新聞報道でも見出しで全然触れてません。家出人でも中高生の数は減ってますし。

自殺においても、10代までと20代以降では、後者のほうが自殺者数・率ともに高く、10歳未満は、10代よりさらに低いです。


ただ、不祥事で処分を受ける教師の数は増えてるんで、そんな教師がいるところで『とことん耐えろ』っても無理あるだろと。教師も『被雇用者』ですからね…。

『ゲームのせい』?『アニメのせい』?『ドラマのせい』? (4月27日追加・修正)

2005-09-22 21:20:01 | 報道
『睡眠薬を飲ませる』、は別にドラマに限った話ではないけれど。
姉妹装い男性誘い出し、昏睡強盗 女子中学生ら逮捕 (朝日新聞)

 姉妹を装って、出会い系サイトで誘い出した男性に睡眠薬を飲ませて現金を奪っていたとして、警視庁は、東京都中野区に住む区立中学3年(15)と墨田区内の無職(18)の少女2人を昏睡(こんすい)強盗の疑いで逮捕した、と22日発表した。

 2人はホテルの部屋で男性と王様ゲームを始め、ジャンケンで負けた男性に睡眠薬入りのお茶などを飲ませていたという。同庁は、2人が男性7人から現金計約47万円を奪っていたとみている。

 少年事件課と池袋署の調べでは、2人は8月26日午前2時ごろ、豊島区池袋1丁目のホテルで、「エッチしてもいいよ 姉妹2人組」などと書き込んだ出会い系サイトで知り合った横浜市内の会社員男性(44)に睡眠薬入りのお茶などを飲ませて昏睡させ、現金11万円などを奪った疑い。

 少女2人は4月ごろ、携帯電話の友達募集サイトで知り合った。テレビドラマで女性に睡眠薬を飲ませる場面を見て強盗を思い立ち、2人で病院を回って診察を受けて睡眠薬を入手していた。
他に、毎日新聞読売新聞と(産経新聞にはなし)、日本テレビテレビ朝日では、『テレビドラマの影響』に触れたものの、サイトを見る限り、フジテレビTBSは、それに全く触れませんでした。

NHKがサイト上に載せた最初のニュースでは、『睡眠導入剤』の入手方法などを中心に報道し、『テレビドラマ』に触れなかったが、テレビでは6時台で『ドラマを見て』に見出しを修正。)

毎回のように睡眠薬を使う『体は小学生』な『名探偵』もいるけれど。アニメで。

その一方で、「遊ぶ金が欲しかった」との理由には、日本テレビだけが、「遊ぶ金が欲しかったが、援助交際は嫌だった」と報道しており、これだけでも動機に関する印象も、だいぶ変わります。

ほかには、姉妹を装ったこと、ホテルに行く前にゲームセンターで待ち合わせたこと、出会い系サイトが携帯のものだった、容疑者の二人が『友達紹介サイト』(これも携帯サイト)で知り合った、睡眠薬は不眠症を偽って手に入れたもの、これらを報道に含めているかどうかも、複数比べないと分かりません。

(2005/09/23) 逮捕されたきっかけが、『被害者にばったり遭って口論となったところ、警官に職務質問されたこと』も一箇所だけが報道してました。

(2005/09/24) スレから新情報。日刊スポーツ九州サンスポスポニチでは、フジテレビで7月25日から再放送されていたドラマ・『GTO』(関西テレビ製作・98年本放送)を見て、睡眠薬を使った犯行を思いついた、と報道してました。(日刊東京版サイトでは、『テレビドラマ』にすら触れず、大阪版サイトでは社会記事はなし。)

ワイドショーではこの事件、98年の『ギフト』叩きに懲りたのか、ニュースコーナーの一報以外、完全にスルーです。

(キムタク主演、97年本放送。フジテレビ製作。「バタフライナイフを持つシーンがかっこいい」からとの理由で、同種のナイフを買う未成年が増え、98年1月に発生した教師刺殺事件など、以降に起きたものも含め、少年犯罪の原因として一斉に批判対象になった。その後、作品名を名指しにして放映中止を求める傷害致死事件被告からの手紙も出て、フジテレビ系列ではサガテレビのテロップ挿入を除き、即刻再放送を取りやめた。)別項で触れる予定ですが、産経新聞社が発行する各紙では、フジテレビで放送するドラマをわざわざ否定するんかい。

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(2005/11/28) 『GTO』について書き忘れたことがありますが、鬼塚の趣味がアニメ版では、テレビゲームに修正されたのに対し、ドラマ版では原作のまま『アダルトビデオ鑑賞』になってまして、AVの映像がそのまま作中出てます。

「今回の再放送でもこの部分をカットしていないとは、フジテレビはけしからん!」との投書がBPO放送と青少年に関する委員会に寄せられていたので…。

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さて、『ザ!情報ツウ』。今日の番組欄ではスパモニ同様の初登院特集ばかりか?と思いきや、今年度からの横浜市教育委員・義家弘介氏をスタジオゲストに呼び、『学校に殺された』子供を特集しました。

木曜なので、スタジオのレギュラーコメンテーターは、福岡政行・海原純子両氏。

8月下旬の警官傷害事件では、『父親の許可を得た』として、少年の部屋を事細かく紹介したVTRののち、「(アニメは)子供に必要ない過激な刺激の一部」(海原)、「この(アニメグッズ・ポスターだらけの)部屋は異常です」(福岡)とまで言った、あのコンビです。しかし、今日は変です。「アニメやゲーム、ネット(福岡氏はネットがらみの事件になると必ず規制を要求する)が悪い」、との発言はこの両氏から一切ありませんでした。


コーナーの流れを説明します。高校生の息子を自殺で、中学生の息子を熱中症で失った、二人の母親がVTRで登場します。

高校生は、テストの答案を同級生に見せた事で教師に叱責され、そのストレスで始めてしまった喫煙も教師に見つかり、最期は飛び降り自殺で自らの命を捨てました。

中学生は部活動にて、炎天下のランニング途中、「足が痛い」と顧問に訴えたものの、「甘えている」と無視され、本当に倒れてからも助けてもらえず、2時間経過してから、やっと顧問は異変に気づき、病院に搬送したものの、彼は命を失いました。(以上、医師の報告書による。)

スタジオでのコメントは、義家氏が主に行いました。司会の峰竜太氏とアシスタントの松本志のぶアナ、そして福岡氏・海原氏もうなずく一方です。

義家氏が出したフリップによると、昨年度のデータでは、19歳以下の自殺のうち、学校でのトラブル・ストレスが原因とされたのは、男子22名、女子19人、計41人といいます。

しかし、義家氏が言うには、「これは氷山の一角に過ぎない。自分のもとには毎日のように、自分の未来に不安を抱く子供たち、リストカットをする子供たちから相談が来る。自分も教師時代に、ひとりの生徒を自殺で失っている…」

「『普通の子供』という言葉がありますが、『普通の子供』なんてひとりもいません!ひとりひとりが『特別な子供』なのです」


義家氏はフリップに、
きょう、あなたは子供の心に出会いましたか?
と自ら記します。


さて、海原氏はというと、最初のVTRの直後は、親が子供を失ったのち、『最初は否認、やっと認めるものの怒りなどを伴い、最後にはすべてを受け入れる』という段階を経る事を説明しています。

義家氏のコメントの後、自殺について「『何かがあったから自殺した』と原因を単純化できない」と、複数の要因に注目するべきとして、体調・食欲・態度・服装の変化、大事なものを他人に譲る、ひきこもり・うつなど、必ず発しているはずのメッセージを見逃してはいけない、と説いていました。

福岡氏は、「学校だけでなく、親が子供に向き合うべきだ」と言い、主に自殺についてコメントが割かれたこのコーナーに関し、それぞれの事例に分けて後日詳しく取り上げるべきだ、と説きました。


さて、『情報ツウ』は元々、先ほど触れたように、少年事件の容疑者が『アニメ・ゲーム・ネットを好んでいた』との情報があれば、すぐに原因をそこに持っていく傾向が強いワイドショーです。(フジ『とくダネ!』、テレ朝『スーパーモーニング』に視聴率で負けているとの情報もある。)

また、傷害事件を起こした少年の父親は、息子の社会復帰の妨げになる事がわからないほどの精神状態にあり(両親ともに精神科に通院、母親は入院中)、父親に対してこの点だけは、福岡氏は批判していました。

それでも、『彼はアニメのせいで事件を起こした』と、番組では『原因の単純化』をしています。


ところが、今回は、子供の死の原因を懸命に調査した母親、子供に直接向き合う事を訴える教育関係者を前に、『原因の単純化』を一切しませんでした。


果たして、この番組は、本気でこの特集の続きをする気があるのでしょうか?


私はこの件に関しては、半信半疑です。なぜなら、小児性愛に関して『真剣に取り組んだ』とする特集にて、取材に応じた小児性愛者と、性犯罪被害者に『報道加害』をしているのだから。

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(傷害事件の際には、私が『本業』で扱うアニメは、日本テレビで製作・放映された『戦闘アニメ』で、戦闘時のBGMがかつて同局のドキュメントバラエティー番組OPテーマ曲だったこともあり、視聴者センターに抗議電話をしましたが、センターの担当者は黙っているばかり。なお、同日の『ザ・ワイド』は、『情報ツウ』への抗議と台風情報の影響で事件を一切取り上げませんでした。)

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(2006/04/27) 『情報ツウ』放送内容へのリンク修正。なお、義家氏への評価は現在すっかりガタ落ちになったので以下参照のこと。

FNNニュースサイトに載った見出しを出してみる

2005-09-22 19:38:13 | 報道
夜7時現在、『社会』から。
● 「低髄液圧症候群」と交通事故との因果関係を認める全国初の判決を福岡地裁が下す (18:50 テレビ西日本)
● 石原都知事、オリンピック招致に名乗りを上げた福岡市について「ライバルではない」 (18:38)
● 大阪・門真市の園部市長の所信表明演説が大阪知事の演説と酷似 園部市長「盗用でない」 (18:04 関西テレビ)
● 香川・高松市で女性が死亡しているのが見つかる 通報した女性の弟を殺人の疑いで逮捕 (16:39 岡山放送)
● ノースウエスト航空の客室乗務員、電車内で制服入りキャリーバッグを何者かに盗まれる (14:54)
● 鹿児島から羽田に向けて飛行中の全日空機でムカデ騒ぎ 着陸後に害虫駆除作業 (14:53)
● 肺炎のため亡くなった後藤田元副首相の弔問受け付け始まる 小泉首相も冥福祈る (13:07)
● 強い台風17号、父島の南東海上を西北西に進む 22日夜から23日にかけ父島に接近か (13:06)
● 千葉・市川市で下着泥棒を繰り返していた29歳大工を逮捕 (13:05)
● ワニ不正登録事件 逮捕のブローカーが密輸にもからんでいるとみて捜査 (13:04)
● 東京・渋谷区の首都高料金所でETCトラブルで外に出た係員がトラックにひかれ死亡 (13:03)
● 福岡市の山崎 広太郎市長、市議会でオリンピック招致に乗り出すことを正式に表明 (12:45 テレビ西日本)
● 滋賀・高島市のコンビニエンスストアで万引した男が自殺図る もみ合った警官がけが (12:44 関西テレビ)
● 愛知・瀬戸市で小中学校時代の同級生から金を脅し取っていた男を恐喝などの疑いで逮捕 (12:43 東海テレビ)
● 夏の甲子園で準優勝した京都外大西高校で野球部員が窃盗事件 部長は学校に報告せず (12:42 関西テレビ)
● 出会い系サイトで男性をホテルに誘い睡眠薬を飲ませ現金など奪った女子中学生ら逮捕 (11:53)
● 栃木・矢板市の国道で男性が頭から血を流し死亡しているのが見つかる ひき逃げか (06:37)
● 2002年に茨城・龍ケ崎市の農家で起きた強盗事件で指名手配されていた41歳男を逮捕 (06:37)
● 教え子の女子生徒と性的関係を持った北海道・石狩地方の道立高校男性教諭が懲戒免職に (06:35 北海道文化放送)
● 女子中学生を男に紹介しわいせつ行為をさせた山形市に住む16歳の男子高校生を逮捕 (06:34 さくらんぼテレビ)
● 千葉県の市立小学校男性教諭、部活動で指導していた小5女児にキスをし懲戒免職に (9/21 23:18)
● ネット有害情報閲覧制限に関する都条例施行を前に関係団体代表らが取り組みを協議 (9/21 23:17)
● 秋の全国交通安全運動始まる 東京・多摩市で幼稚園児らを集め交通安全イベント (9/21 22:06)
● 埼玉・三郷市で女子高生2人を自宅に誘い込み、手錠をかけて監禁した予備校講師逮捕 (9/21 21:47)
● 東京・青梅郵便局の局員が無免許で郵便局の車両を運転、逮捕 (9/21 21:47)
● 栃木・宇都宮市で1人暮らしの60歳男性が自宅で殺害された事件 32歳無職男を逮捕 (9/21 21:02)
● ディーゼル車規制めぐる三井物産データねつ造事件初公判 元社員ら、起訴事実認める (9/21 20:09)
● 日本赤十字の「アメリカ大型ハリケーン・カトリーナ」義援金受け付けのお知らせ (9/9 13:14)
中学生にわいせつ行為をさせたのは高校生、下着泥棒男は29歳、手錠監禁男は40歳、小5女児に無理やりキスした教師は40歳、生徒と関係を持った高校教師が59歳。

多分これだけで終わっちゃうんでしょうね。報道。

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高校野球の不祥事、準優勝高もか…。