性犯罪報道と『オタク叩き』検証

大谷昭宏part17スレの138、siebzehn138による、海外情報等の補足。『オタク叩き』は性犯罪抑止にあらず。

ノルマ設定月間をなくせば不祥事は減る

2005-07-15 13:46:34 | 大谷昭宏
と、大谷氏が言ってました。警察不祥事問題での座談会でですが。
「警察のノルマ制」問題:警察庁により、年度ごとに交通違反・覚醒剤・拳銃・少年補導・各種(重要窃盗犯・指名手配など)強化月間(このために案件を貯めておくらしい)など、それぞれ今までの何年間がこうだから今年はこれくらいでと、いわば「営業目標」を立てられ、それが各県警に、さらに各警察署に配分される。そして、その「営業成績」に対して、表彰が行われてきた。例えば、自転車泥棒1件100円の即賞、拳銃1丁100万円の操作報償費など。
なんかこれって、テレビ局と似てないか?視聴率ノルマが課せられているのと、なんら変わりはない。

警察では案件の蓄積のため『でっち上げ』が問題視されているが、テレビ局の場合、視聴率稼ぎのためには、偏見を生み出そうが、取材対象への迷惑省みずに、ヤラセやバッシングも行っている番組は後を絶たない。

別の雑誌で読んだが、視聴者からの意見ではなく、すぐに報告される視聴率が高かったか低かっただけかで、上司から褒められるかどやされるか違っていたと、ワイドショーの元スタッフが告白していた。

この記事では、大谷氏による、警察官個々人は『真面目なために』ノルマを達成しようと『がんばってしまう』との発言もあった。テレビ局のスタッフも同じような立場だろう。

『組織を構成する個々人が変わらなければ、警察組織は変わらない』、との大谷氏によるまとめだが、

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いつまでも、『プロ野球人気回復』(正確には『巨人人気回復』)の手段としてでも、長嶋さんにしがみついてて、結局はその効果もむなしく、13日の巨人×中日(日テレ!)中継が、9日のプリキュアの2/3の視聴率しか取れなかった事実はどう受け止める気かいなと。

あ、なんかまとめがズレてる。

6月24日読売新聞『編集手帳』

2005-06-25 07:56:39 | 大谷昭宏
現行スレにあるように、若年層事件の発生の度に起こる、ゲーム叩き『報道』、神奈川県の『ゲーム規制条例』の発効含めて、目くらましのための言論統制を、当局やマスコミが行っていることに、もはや『オタク叩き』の範疇を超えているとの指摘が出ています。

私も同意です。

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古鳥羽氏の『フィギュア萌え族(仮)犯行説問題まとめサイトの下書き用ブログ』6月24日分、『今日のスーパーモーニング。相次ぐ15歳の犯行について』で大谷氏が番組中で紹介した読売新聞『編集手帳』を全文引用します。(『編集手帳』はWEB上での無料公開は一週間分のみ)
6月24日付・編集手帳
 家というものがもつ求心力が衰える時、そこから逃れようとする家出の遠心力も失われるらしい。脚本家の小山内美江子さんが随筆集「家出」(作品社)に書いている◆「とび出すにも、はじめから捨てるべき家屋敷がなければサマにもならず、帰宅しなくても無断外泊だろうぐらいにしか思わない家族の絆(きずな)の稀薄(きはく)さは、どれほど“家出”という言葉の魅力をとぼしいものにしているか分からない」と◆ひとつの事件で世相は語れない。事件の解明もこれからである。それは承知しつつも、家の求心力と家出の遠心力、ふたつの力が衰微した現代社会の写し絵を見ているような苦い思いが胸を去らない◆東京・板橋で両親を殺害した15歳の少年は警察の取り調べに、父親への不満と憎悪を口にしている。日ごろは「食事の準備や掃除にこき使われ」、犯行の前日には、「お前は頭が悪いと言われた」という◆昔ならばまずは耐え忍び、やがて反発し、口論し、いよいよ追いつめられた最後の手段は家出であったろう。両親の殺害にたどり着いた少年の心の回路は知るべくもない◆40年ほど前、寺山修司が「家出のすすめ」を書いたとき、「青少年に家出を勧めるとは」と眉根(まゆね)を寄せる人もいた。「凶行に走るよりも、家出をなさい」と、いまは真顔で勧めねばならない。家族とは何だろう。

(2005年6月24日1時57分 読売新聞)
このような家庭環境にあって『昔は絶対に親の殺害に至らなかった』ことは、決してありません。大谷氏は番組内で、「97年の神戸児童連続殺傷事件から少年犯罪が大きく問題になった」とは言いましたが、同年の少年による殺人はむしろ少ないことが、警察庁の統計で出ていますし、『マスコミが必要以上に大騒ぎした』のが実態です。

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一ヶ月以上放置して申し訳ありませんでした。(本業にシフトしていたこともあるのですが、なお現行では現在名無しです。)

『スクール水着に下着を詰め込んだ』のは、2004年11月20日

2005-05-11 14:30:22 | 大谷昭宏
この記事は、『フィギュア』に関する直接の言及としてTBします。

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頼む、これを『フィギュア』や『人形』だなんて言わないでくれ。
<宮崎・宅間になりたい>

 奈良女児誘拐殺人事件の初公判で、小林被告は3つの携帯を所持しておりその中には幼い少女を映した画像が736点もあったことが分かった。また自宅からは複数の女の子の下着が129点見つかり、被告は女児殺害の3日後にスクール水着に下着を詰め込んだ人形をつくり、「毎日抱いて寝た」と供述していることが検察側の供述調書でわかった。「殺害したことは公開していない」「第2の宮崎勤、宅間守として世間に名が残ればいいと思うと話したという。
(ABC『ムーブ!』 4月21日放送 誤字はそのまま・強調は引用時による)

全く、皮肉なものである。『大谷昭宏への批判者は去勢しろ!』と大谷氏がのたまった、ABCテレビ『ムーブ!』のサイトにて、4月18日に開かれた初公判からの情報として出ているのである。小林被告の言動からすれば、自らを『異常者』として周囲、特にマスコミにアピールしたいのは既に明らかである。自宅から発見された『スク水(以下略)』からしても、ただでさえ使用済みの盗品から構成されたブツなだけに気持ち悪いとしか思えんのだが、大谷氏は「これはフィギュアだ!」と公衆の面前でしっかり発言しているのである。(この模様はスポンサーに左右されない報道を目指す『ビデオニュース・ドットコム』によって、ノーカット動画が公開され、発言内容が明らかとなった。こうしたネットでの報道も大谷氏が恐れているものである。)

ところが、この『スク水(略)』の制作自体が、事件前ではなく、事後とあっては、「殺人をした上で異常者として見られたい」という、より『曲がった』(大谷氏の発言のごく一部から引用)思考の持ち主であると、小林被告に関してはそう判断せざるを得ない。

しかも、大谷氏はスポーツ新聞での第一報となる、日刊スポーツ2004年11月19日分で、『フィギュア(人形)世代の犯行』と決め付けてくれた。これまでの情報から、小林被告が見たという『アダルトアニメ』は、シリーズ中、現在有名なアニメ監督・スタッフも参加した、アニメ史的にも重要な作品とされるが、以降彼が『オタク趣味にはまった』ことはなく、勤務態度の怠慢さで職を転々とし、窃盗・性犯罪を複数繰り返していった。

(また、89年の宮崎被告に関する『報道』で散々晒された、アニメージュ89年8月号は、当時上映中だった『魔女の宅急便』が表紙であるだけでなく、アダルトアニメに関する情報は載っていなかった。同誌はアダルト作品・記事の掲載を当時にはとっくに自主規制していたのだが…。)

また、自らの犯行に関する報道に異常なまでに関心を示しており、その中に大谷氏の『フィギュア(人形)』を見ていたとして、この記事から『スク水(略)』を作って『フィギュア(人形)世代』との『異常性』をさらに高めようとしたのではないか…としか思えないんだってば。『自分からネタ焚きつけて犯罪者に利用される』、『特定の趣味者を何の根拠もなく犯罪者扱い』、宮崎事件と全く同じパターンになっとるがな、大谷さん。

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大谷氏は男性のみを対象にして発言したつもりだが、私、siebzhen138は、女性である。

大谷氏は、女性批判者の性器・乳房の切除も要求しているとしか思えないが。好きなアニメのキャラクターを、他のファンがカスタムドールや衣装制作しているゆえ、大谷氏への批判を行っているだけでも、このような扱いを受けなければならないのだろうか?

FGM(女性性器切除)は、因習からの人権侵害として特にアフリカで問題になっており、防止・被害者援助のためのNGOも日本国内に存在する。

また、日本国内のハンセン病女性患者に対する強制中絶手術も明らかになり、重大な人権侵害として国はかつての悪行を認めざるを得ない状況になっている。

日刊スポーツ・2004年11月19日東京宅配版

2005-05-04 16:57:48 | 大谷昭宏
問題の大谷昭宏氏による『フィギュア世代』初出の記事ですが、内容はともかく、日刊スポーツのちぐはぐさについて。

自分が4月30日に国会図書館にて確認したのは、東京宅配版23面(7版★★)ですが、その裏の24面(6版)は文化社会部・梅田恵子記者による、『ハウルの動く城』批評記事が載っていました。さらに、24-25面下部には、12月からの公開だった『Mr.インクレディブル』の広告が見開きでありました。

さて、この両作品はフィギュア製品が複数出ているのにもかかわらず、広告・批評記事を載せる一方で、何故フィギュア購入者を一からげに殺人者と同等とする『論評』を出す必要があるのでしょうか?

紙面を見て、私はさらに理解に苦しみました。

『野球は子どもにいろんなことを教えてくれる』 (4月12日フラッシュアップ) (5月20日更新)

2005-04-18 15:28:51 | 大谷昭宏
(一回書いたけど、ログアウトしててやり直し。トホホ。)
今年から改革の一環として、いまさらながら各球場の観客数を実数か実数に近い数字で出すようになった。甲子園は相変わらず、すごいなと思うけど、例えば4月6日の巨人-横浜戦の横浜スタジアムは観客わずか1万3046人。この日のパリーグの日ハム-楽天、オリックス-ソフトバンクさえ下回っているのだ。

 週末の巨人-中日は、いずれも4万人台を確保したものの満員にはならない。テレビ視聴率になると、7日の巨人-横浜戦は関東地区で8.8%と去年より1か月以上も早く10%を切った。巨人-広島の開幕戦も13.5%と過去最低だ。「ごくせん」の25%を目指すなんていっても、その半分がいいところなのだ。

 巨人のことばかり言っているのではない。少年の暗い事件ばかり取材して、子どもたちをテレビゲームからスポーツに引っ張り出せと言っている私としては、この現実が悲しいのだ。中でもやっぱり野球というスポーツの魅力を子どもたちに知ってほしい。
ところで、大谷氏がテレビゲーム全般を『悪』としたのは、自分が見る限り、今回が初めてである。

寝屋川事件では、2月15日(火)・ワイド!スクランブル、スーパーJチャンネル(テレビ朝日)共に、「ゲームは趣味の一環」として、当時よく見られた『原因叩き』の対象にはしていなかった。(しかし、ひきこもりは『社会の害』、大谷氏がその原因として捉えているネットとオタク趣味は『悪』として、「ひきこもりを農家に送り込め」との発言はしている。)

大谷氏は、美少女ゲームのみを前提として、『フィギュア萌え族(仮)』の日刊スポーツ大阪版での解説にあたる、『対話も感情もない「萌え」のむなしさ』(04年11月23日)、および『少年たちに希望のない日本』(05年2月22日)に酷似する、しんぶん赤旗日曜版・熱血ジャーナル『要塞にして防げるのか』(05年2月27日)にて、『PCゲーム叩き』はしていた。
それよりも、不登校にひきこもり、少年少女はなぜ、暗い闇の世界に入り込んでしまうのか。

 「モノがあふれたいまの日本で、ないものは希望だけだ」と書いたのは、作家の村上龍さんだが、闇の中に閉じこもってしまった少年少女をどうしたら、少しでも希望という光のある方に引っ張り出すことができるのか。
日刊スポーツ大阪版・フラッシュアップ 注・週刊実話3月17日号(3月3日発売)『ズバッと!正論』でも、同文章を使いまわした。
いま私たちがなすべきことは、少年たちの心がどうしてこうまで閉ざされてしまったのか。パソコンのゲームに、不登校、そしてひきこもり。この少年たちをなんとか少しでも希望のある方向に引き出さなければならない。
しんぶん赤旗日曜版・熱血ジャーナル

今回のフラッシュアップと総合すると、スポーツ、特にプロ野球こそが少年少女の希望の光、と大谷氏は主張しているが、昨年の再編騒動、プロ野球選手に対する不祥事処分の甘さにより、球界にすっかり失望している人々も、また多いのだ。

特に関東では、巨人戦の人気低下が明白になっている。(注・文中の視聴率はビデオリサーチ調査による関東地方のもの。)

今季ワースト視聴率を記録した、4月7日・横浜×巨人(横浜スタジアム)は、ベイスターズの親会社であるTBSによる中継だったが、対する関東民放キー局は全てが特番。日本テレビがサルヂエ(中京テレビ製作 12.9%)、フジテレビがミリオネア(17.9%)、テレビ朝日が黄金伝説(15.8%)、テレビ東京がポケモンAG(7.1%)。TBSは、日テレ・フジ・テレ朝に惨敗する結果となった。

TBSは巨人戦視聴率を見込んで、ベイスターズ株をマルハから譲り受けたものの、昨年9月23日(祝)には、『渡る世間は鬼ばかり』特番を夜7時から放送させるため、同日の横浜×巨人をデーゲーム開催に。『看板ドラマのほうが巨人戦より率が取れる』という本音が出た結果だ。

同様に日テレでは、日曜日にデーゲームを増やしたい巨人側との折衷の結果、4月10日の巨人×中日は午後5時からの開催となったが、試合内容は山本昌に封えられっぱなし、大量点も取られ、局側からすれば、7時58分からの『FBI超能力捜査官』(かつて『ゲーム脳』の森昭雄教授も出た)を7時から放送すれば…とか思ったのではと。4月3日・サンデープロジェクト(テレビ朝日・ABCテレビ)にて、今年からファンサービス部を設けたジャイアンツの宮崎キャンプと、清武球団代表への取材VTRを放送したが、以前からファンサービスに力を入れているパリーグ球団に比べれば、巨人とセリーグ球団の対応は遅すぎた。

(TBSにしても、ベイスターズ応援企画を今年から増やしてはいるが、tvkの人気番組、saku sakuでの取り上げ方や、ジゴロウぬいぐるみ持ってハマスタで応援するファン見ると、どうもねえ。)

そして、フラッシュアップが出た当日、4月12日・阪神×巨人(関西テレビ製作・フジ系列)が今季ワースト2位の8.9%をマークし、その裏にて『青木さやかセミヌード 21.9%』、とスポーツ紙・タブロイド紙で報道されたが、そのロンドンハーツ特番を製作・放映したのは、

テレビ朝日。

Special Thanks to 『赤旗日曜版定点観測』氏、大谷スレpart16の926・929氏。

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(2005/04/29)

後藤和智氏による同記事への批判がなされたので、TBさせていただきます。後藤氏は、キャッチボールが公共の公園で禁止されたに等しい判決に触れ、遊びとしてのスポーツを子供から奪っている現状で、大谷氏が『スポーツによる青少年健全育成』を訴えることのナンセンスさを指摘している。
そうでなくとも、最近の公園には、多くの禁止事項が設定されており、子供たちが自由に遊べる自由を「安全」の大義の下に奪っているのである。(中略)

必要なのは環境の整備だ。青少年「対策」としてのスポーツは、その「内面」への働きかけを強調するあまり、技能の鍛錬とは別のところで大きな問題が起こる可能性がある(例えば、学校生活を息苦しいものにさせてしまったりとか)。

スポーツを青少年「対策」から自由にさせるべき。そこから、スポーツの魅力を子供たちに感じさせることは始まる。
ところで大谷氏は、プロ野球選手・経営者が、性的スキャンダル・犯罪を複数起こしてきたこと、あるいはテレビ番組で過去の性体験を自慢げに話す元選手が存在することを全く無視している。

以下書籍では、アメリカの例ではあるが、複数の有名な男性プロスポーツ選手による性犯罪、高校スポーツ部の男子による集団レイプ事件が取り上げられている。訳者の山田氏は、国内スポーツ界における女性蔑視・セクハラ・性犯罪に関するサイトも開いていた。---

(2005/05/20) 後藤和智氏よりブログ移転の連絡を受けましたので、リンク先URL等変更しました。