性犯罪報道と『オタク叩き』検証

大谷昭宏part17スレの138、siebzehn138による、海外情報等の補足。『オタク叩き』は性犯罪抑止にあらず。

『スクール水着に下着を詰め込んだ』のは、2004年11月20日

2005-05-11 14:30:22 | 大谷昭宏
この記事は、『フィギュア』に関する直接の言及としてTBします。

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頼む、これを『フィギュア』や『人形』だなんて言わないでくれ。
<宮崎・宅間になりたい>

 奈良女児誘拐殺人事件の初公判で、小林被告は3つの携帯を所持しておりその中には幼い少女を映した画像が736点もあったことが分かった。また自宅からは複数の女の子の下着が129点見つかり、被告は女児殺害の3日後にスクール水着に下着を詰め込んだ人形をつくり、「毎日抱いて寝た」と供述していることが検察側の供述調書でわかった。「殺害したことは公開していない」「第2の宮崎勤、宅間守として世間に名が残ればいいと思うと話したという。
(ABC『ムーブ!』 4月21日放送 誤字はそのまま・強調は引用時による)

全く、皮肉なものである。『大谷昭宏への批判者は去勢しろ!』と大谷氏がのたまった、ABCテレビ『ムーブ!』のサイトにて、4月18日に開かれた初公判からの情報として出ているのである。小林被告の言動からすれば、自らを『異常者』として周囲、特にマスコミにアピールしたいのは既に明らかである。自宅から発見された『スク水(以下略)』からしても、ただでさえ使用済みの盗品から構成されたブツなだけに気持ち悪いとしか思えんのだが、大谷氏は「これはフィギュアだ!」と公衆の面前でしっかり発言しているのである。(この模様はスポンサーに左右されない報道を目指す『ビデオニュース・ドットコム』によって、ノーカット動画が公開され、発言内容が明らかとなった。こうしたネットでの報道も大谷氏が恐れているものである。)

ところが、この『スク水(略)』の制作自体が、事件前ではなく、事後とあっては、「殺人をした上で異常者として見られたい」という、より『曲がった』(大谷氏の発言のごく一部から引用)思考の持ち主であると、小林被告に関してはそう判断せざるを得ない。

しかも、大谷氏はスポーツ新聞での第一報となる、日刊スポーツ2004年11月19日分で、『フィギュア(人形)世代の犯行』と決め付けてくれた。これまでの情報から、小林被告が見たという『アダルトアニメ』は、シリーズ中、現在有名なアニメ監督・スタッフも参加した、アニメ史的にも重要な作品とされるが、以降彼が『オタク趣味にはまった』ことはなく、勤務態度の怠慢さで職を転々とし、窃盗・性犯罪を複数繰り返していった。

(また、89年の宮崎被告に関する『報道』で散々晒された、アニメージュ89年8月号は、当時上映中だった『魔女の宅急便』が表紙であるだけでなく、アダルトアニメに関する情報は載っていなかった。同誌はアダルト作品・記事の掲載を当時にはとっくに自主規制していたのだが…。)

また、自らの犯行に関する報道に異常なまでに関心を示しており、その中に大谷氏の『フィギュア(人形)』を見ていたとして、この記事から『スク水(略)』を作って『フィギュア(人形)世代』との『異常性』をさらに高めようとしたのではないか…としか思えないんだってば。『自分からネタ焚きつけて犯罪者に利用される』、『特定の趣味者を何の根拠もなく犯罪者扱い』、宮崎事件と全く同じパターンになっとるがな、大谷さん。

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大谷氏は男性のみを対象にして発言したつもりだが、私、siebzhen138は、女性である。

大谷氏は、女性批判者の性器・乳房の切除も要求しているとしか思えないが。好きなアニメのキャラクターを、他のファンがカスタムドールや衣装制作しているゆえ、大谷氏への批判を行っているだけでも、このような扱いを受けなければならないのだろうか?

FGM(女性性器切除)は、因習からの人権侵害として特にアフリカで問題になっており、防止・被害者援助のためのNGOも日本国内に存在する。

また、日本国内のハンセン病女性患者に対する強制中絶手術も明らかになり、重大な人権侵害として国はかつての悪行を認めざるを得ない状況になっている。

真相から遠ざかる『報道』 (6月26日修正・追加)

2005-05-11 12:24:10 | 二次被害(報道被害含む)
『ガ島通信』の藤代裕之氏によるエントリーで、古鳥羽氏のサイト等に言及されているため、依頼されたTBも兼ねて。

奈良事件に関しては、大谷昭宏氏の発言のみならず、初公判を前に被害者両親が報道各社へ通達したコメントにより、取材陣による無神経な質問・撮影による攻撃や、ゴミの不始末などが明らかになり、特に『情報番組』・ワイドショーによる『報道』への不信感を、自分はさらに強めることとなった。
  • 奈良女児誘拐殺人事件:女児の両親がコメント寄せる (毎日新聞 4月18日朝刊)(2005/06/25) 毎日新聞サイトで無料公開期間終了のため、リンク解除し、全文引用。
◇小林薫被告の初公判に際し、女児の両親が奈良県警記者クラブの依頼で、コメントを寄せた。全文は次の通り。

 私達は娘を失った悲しみ・無念さ、小林被告への怒りはもちろんのことですが、事件当初のカメラのフラッシュやヘリコプターの旋回音、新聞記事や投函(かん)のあった手紙の内容、取材時の空き缶や煙草(たばこ)のぽい捨てのマナーの悪さ等、私達はマスコミに対する不信感を拭(ぬ)ぐいさることは出来ません。

 今回初公判が行なわれますが、私達にとっては一つの節目というよりも起訴され、判決が下されるまでの通過点と思っておりますし、事件を風化させない為(ため)にも地域・学校をはじめ多くの皆様が安心・安全への取り組みを進めており、決して誰も忘れることはありません。

 私達の気持ち、小林被告に対する思いは以前コメントいたしました気持ちと変わっておりません。私達の心境をご理解頂き、取材活動を控えて頂ければと思っております。

 また、私達は報道機関からの、直接の手紙の投函等に精神的苦痛を受けております。今後につきましては、奈良県警察本部県民サービス課を通して頂けます様お願い申し上げます。尚(なお)、コメントとして取り扱われるのであれば、全文を載せて頂けますようお願い致します。平成17年4月11日
(2005/06/26) 以下文、修正・追加。

(なお、朝日新聞は4月22日朝刊にやっと紙面に両親コメントを掲載。被害者の名は伏せたが、両親の名は伏せていない。3月19日朝刊紙面にて、大谷昭宏氏が事件報道に関し、『事件の悲惨さを伝えるのに被害者取材・報道は状況によって必要』とコメントを出している。)
初公判に際してのコメントは、県警記者クラブが幹事社を通じて遺族に2回にわたって申し入れ、寄せられた。県警県民サービス課の被害者対策係を通じ、内容の再確認を求めたところ「何も言いたくないし、何も書いてほしくない」との返事だったという。 (朝日新聞 4月22日朝刊)
『公判に関してコメントを求めないで欲しいし、自分たちについて報道して欲しくない』とのコメントが出されたにもかかわらず、両親の奈良地裁での様子が伝えられ、テレビ朝日『報道STATION』等では、殺害状況をCGを使ってまで再現していた。その後、尼崎市のマンションをも巻き込んだJR宝塚線の車両脱線事故が発生し、職員へ生命の危険を伴いかねない複数の虐待が発生しているのにもかかわらず、一部報道機関は『JR西日本バッシング』をいまだ続けている。(『職員ボーリング』報道のソースは大谷氏からという情報も出ている。)

この事故においても、現場上空を飛ぶ複数の報道各社のヘリコプターによる騒音、そして取材陣によるゴミの不始末はこの現場でも発生しており、周辺住民への被害のみならず、救出活動への妨害にもなった。

藤代氏エントリーによると、共同通信配信記事と朝日新聞とで、現場線路の状態について全く異なる報道をしており、自分もスレで確認不十分のまま雑誌の記事やサイトの内容を全く正反対に報告してしまったミスを何度も犯しているが、もし訂正のない状態で放置するのでは読者の混乱を招くことになる。

(スレの参加者の皆様から、たびたび間違いを訂正していただいていることに大変感謝しており、昨日も週刊新潮2005年1月13日号記事に関し訂正を受け、こちらもやっと本記事を読んで確認することが出来た。)

残念ながら、大谷氏の関わった『報道』で、3月12日放送・東海テレビ『スーパーサタデー』公式サイト上に記録が残されていない、性犯罪被害者への長時間の取材を大幅にカットして意図的なミスリードを行った特集に関して、取材者への訂正・謝罪をしたとの情報はいまだ入ってこない。(自分は神奈川県在住のため、東海地方のみで放送されるこの番組を、直接試聴することが出来ない。)

小林薫被告の前科から、前科者の監視・情報公開・服役者教育についての考察が報道されてもいたが、警察庁の行った前科者の再犯率(一定期間に再犯した者の割合)調査は、『少女への男性レイプ犯』(日本の刑法では『男性→女性』しか『強姦』と扱われない)のみを対象にし、あとはここ1年間の児童性犯罪の再犯者率(犯罪者のうちの再犯者の割合)だけ、というお粗末なものだった。(大谷氏はTBSラジオ『アクセス』において、『情報公開に反対・服役者教育の徹底』は主張したものの、突然『フィギュア規制』を訴えて子供を持つ親に反論されるというお粗末なミスもしている。)児童への性犯罪が小児性愛者によるものとは限らず、むしろ子供と多く接触する機会のある家族・教師などによる犯罪が多いことを無視した上で、小林被告が89年に犯した児童性犯罪で摘発された際(窃盗事件での逮捕後に自供を得る)と同様、奈良事件でも「高2にアダルトアニメを見た」との供述を得たとして、ゲーム等の規制にのみ動こうとする議員・団体も存在している。

(89年の事件・供述に関しては、週刊新潮2005年1月13日号p139より。同年は宮崎勤被告が7月に児童性犯罪で現行犯逮捕、8月に少女連続殺害事件の容疑者として、ホラームービー、『ロリコンもの』に限らず、宮崎駿作品も含めて『アニメ・マンガ・特撮好き』だったとの『報道』がされた。コミケ会場も「犯罪者集団の集まり」として扱われてしまった。しかし、部屋のビデオの多くはドラマやプロレスなどのテレビ番組だった。)その一方で、性犯罪被害者・小児性愛者が個人の力において、性犯罪に対する啓蒙活動や、サイトにおける被害者援助を行っても、マスコミに対する善意での協力を悪用されるに至っては、そのような『性犯罪報道』からは被害者を救う気が全く感じられないし、むしろ加害者が『影響論』を悪用することにより、公判で有利な立場を得ようとする動きが、今回の奈良事件公判でも見られている。

『報道被害』を受けた方のサイトは、現在は被害者援助に絞って縮小運営している。


日刊スポーツ・2004年11月19日東京宅配版

2005-05-04 16:57:48 | 大谷昭宏
問題の大谷昭宏氏による『フィギュア世代』初出の記事ですが、内容はともかく、日刊スポーツのちぐはぐさについて。

自分が4月30日に国会図書館にて確認したのは、東京宅配版23面(7版★★)ですが、その裏の24面(6版)は文化社会部・梅田恵子記者による、『ハウルの動く城』批評記事が載っていました。さらに、24-25面下部には、12月からの公開だった『Mr.インクレディブル』の広告が見開きでありました。

さて、この両作品はフィギュア製品が複数出ているのにもかかわらず、広告・批評記事を載せる一方で、何故フィギュア購入者を一からげに殺人者と同等とする『論評』を出す必要があるのでしょうか?

紙面を見て、私はさらに理解に苦しみました。

『みのもんたの朝ズバッ!』、みの氏がフィギュア・人形愛好家差別発言 (11月24日修正)

2005-05-03 21:40:29 | 報道
(11月24日、地元ドール会社の情報修正。)

大谷スレ、AMI-19等での情報によりますと、みのもんた氏がTBSで司会を勤める、今朝の『報道』番組(TBSサイトではそのジャンルに入っています)、『みのもんたの朝ズバッ!』がやらかしました。

浜銀総合研究所の『「少子化などにより伸び悩むなか新しい動きがみられるコンテンツ市場」 -2003年のコンテンツ市場における「萌え」関連は888億円-』レポートが出たことから特集を組んだものの、女性アナウンサーは嫌悪感を示し、みの氏は、『「萌え」は日本をダメにするもの』として、『フィギュア・人形を好む者は、事故列車の運転手、指示ミスした管制官、子どもを襲う犯罪者と同等』として、みの氏が以下の発言をしたそうです。
「いい年こいたオヤジどもが、よだれたらしながらショーケースの人形を見ている。

とても気持ち悪い。

列車事故といい、日本は駄目になっている。」
【規制利権の闇を】大谷昭宏part20【なぜ告発しないのか?】 248レス目より

今日は東京国際展示場にて、ドールズ・パーティー13が開催されましたが、みの氏は大谷氏同様、このイベントの開催企業・出展者・参加者を男女問わず、『犯罪者扱い』するつもりでしょうか?

(ドルパ開催者である株式会社ボークスは、日本テレビ『バンキシャ!』が、ボークス社商品のスーパードルフィーに関して、無許可取材・店の盗撮を行ったうえ、『少女殺害犯の所有物』として取り上げたために抗議し、翌週、番組側は放送中にて謝罪を行いました。)TBSでは、人形がキャラクターとして登場する『ローゼンメイデン』を深夜に、MBS製作で、数多くのフィギュア及び、ドール製品も出した『機動戦士ガンダムSEED』を放送しましたが。(ドール化されたキャラは現在放送中の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』でも引き続き登場しています。)

アニメ番組を数多く放送するテレビ東京でも、みのもんた氏の司会した、1月31日放送『月曜エンタぁテイメント』第13回『世の中ここがユルせないッ!』では、ヨネスケ氏が秋葉原の『取材』を行い、『一堂に会してパソコンでチャットはするが口では会話しない若者』がVTRに登場しました。

(スタジオでは、『みの&和田アキ子vs.シブヤ系50人』の『バトル企画』もあった。)

残念ながら、民放各社では、アニメ番組とは視聴者層が違うとみている『報道・ワイドショー』にて、アニメ番組の視聴者を差別する傾向は、いまだ続いています。

(日テレにおいては、自局放映作品や、ディズニー・手塚・ジブリ・プロダクションI.G関連作品から、『オタク的』なイメージを徹底的に排除する一方、自社番組にて『オタク差別』をする傾向が特に強い。)

『自分には気持ち悪いから』と、犯罪と趣味を直結させる『報道』は、いい加減にやめてもらえますか?


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ちなみに、自分はSEEDキャラのドールを製作・販売した企業の本社のある市に住んでおり、駅構内の観光案内所のショーケースには、同社のオリジナルドールが市内他企業の製品と共に展示されています。観光案内所に行っただけでも『気持ち悪い』と扱われなければいけないのでしょうか?

(2005/11/24) 本社の藤沢移転・直営ショップ開店後も、茅ヶ崎市観光案内所ショーケースには同社ドールが現在も飾られています。(2回本社直営店へも行った。)


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(2005/05/04) 『朝ズバッ!』スタジオでは、みの氏のテーブルに、JTB『もえるるぶ』、ミント(ギャラクシーエンジェル)、セリオ、あかり(To Heart)のコトブキヤ製完成品フィギュアを置き、みの氏はそれらを手にとってもいました。

みの氏はこれらのものと、宝塚線事故を強引に結びつける発言をしましたが、今朝のNHKのニュースでは、当日を含む4日間に、運転手が宿直勤務を2回行っていた、と報道されました。

みの氏は、販売店の調査などを全く自分で行っていませんし、取材担当者からの『伝聞』だけで発言をし、しかも業界に携わっている人間をも否定するものでした。株式・統計に詳しいコメンテーター(火-水担当アンカーマン、毎日新聞特別編集委員・岸井成格氏と思われる)には、『萌え』については訊かず、ゲームに関して違った意見を出していた、との情報もあります。(情報下さった方、ありがとうございました。)

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(2005/05/05) 『みのもんたの朝ズバッ!』4日の放送内で、アナウンサーにより、株式会社ブロッコリー(ギャラクシーエンジェル著作権元)の業務内容に関して、3日放送分に誤りがあったことを訂正・謝罪した、との情報がありました。(企業として正式に抗議をしたためと思われる。)しかし、決してみの氏は謝罪コメントを出していませんし、アクアプラス(To Heart著作権元)・コトブキヤ・JTBに対する謝罪も、現段階では全くありません。同じくTBSの番組、『きょう発プラス!』2日分でも、浜銀総研『「萌え」関連は888億円』に関する特集を組みましたが、山田五郎氏が「もっと規模が大きい」とのコメントを出す一方、荻原博子氏が否定的なコメントを出した、との情報も現行スレでいただきました。(情報感謝します)

なお、『もえるるぶ』を出版しているJTBパブリッシングでは、原作者・池田理代子氏のイラスト集を含む『ベルサイユのばら』関連本、『鉄腕アトム』、『ゲゲゲの鬼太郎』、世界名作劇場『フランダースの犬』の本も出しています。浜銀総研レポートで『「萌え」関連』とされた企業では、『萌え』に関して「気持ち悪い」と発言したコメンテーターが、『気持ち悪い』とはみなさないであろう、以上の作品やキャラクターも扱っている場合もあり、さまざまな層へのキャラクター・商品ビジネスを複合して行っている企業は、いちいち説明するまでもなく複数あるのですが。

よく言われることだが、そんなワイドショー・情報番組でおいてでさえ、BGMとしてアニメ・ゲーム(18禁含む)の音楽はしょっちゅう使っているのだが。

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(2005/05/26) 3日分放送について、『朝ズバッ!』スタッフはブロッコリーから株券を借りた上、みの氏はそれを手にしながら、「『萌え』は日本をダメにする、犯罪者を増やすだけだ」と発言。

公式サイトの4コマ『おもいッきりげまげま 番外編』でもしっかり抗議。