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【映画批評】「永遠の0」もラストの曲で脱力?

2024-01-30 00:22:48 | 映画

 

今や「ゴジラ-1.0」はモノクロ版までが制作

され、世界中でも大絶賛という事で一躍世界的

大ヒットメーカーとなった山崎貴監督ですが

いわゆる同監督のWW2モノは某ドラクエや

某ヤマト映画と違って?間違いない説があり

果たしてその通りなのか確かめるべく、久し

ぶりに「永遠の0」を見返してみることに。

 

というか東宝さんが早く「ゴジラ-1.0」の

Blu-ray等を発売してくれればこのように

過去を掘らなくてもいいのに。

 

で久しぶりに見た映画「永遠の0」なのですが

観終わって一番印象に残った感想がつい先日の

映画「護れなかった者たちへ」と全く同じに

なってしまって脱力でした。

映画全体に不満があるわけではなく、最後のスタッフ

ロール時に流れ出す桑田佳祐氏のいかにも御涙頂戴

のバラード曲で、逆に映画的感動から突然放り出され

醒めてしまったというか。

このままではもう映画の最後に桑田氏の曲が流れ

てくるだけで体に拒否反応が出てしまいそうです。

 

映画のエンドロールの時に思いを色々と馳せると

いうのは、物語の結末を迎え感情移入をして見て

いた登場人物たちのその後に続くであろう人生の

行末などや、メッセージ色が強い作品なら、原作者

とか製作者が問いかける意味などを解釈、整理して

自分なりに考えたりもする時間になる事も。

 

でも何も考えなくていいから、今から流すバラード

曲でもっと感動を、というノリは何も考えなくて

いい、見終わった後に何も残らないエンタメ系の

映画で十分ではないかと。某ア◯マゲドンとか。

 

もしくは曲自体が映画の内容とシンクロしてて

クオリティーもちゃんとしているなら話は別です。

でもタイアップ前提で作られたせい?だけではない

とは思いますが、聞いても殆ど耳に残らないすぐに

忘れてしまいそうな、あってもなくてもよいような

曲なら勘弁して欲しいと。

(※桑田佳祐氏に悪意はありません)

 

という事で本当にまたこのパターンかと心底辟易

したので今回の映画「永遠の0」の感想の最後は

、、、、(略)なのに対する精一杯の抵抗として

敢えて前回の「護れなかった者たちへ」からの

コピペで締めさせていいただきます。

 

以下映画「護れなかった者たちへ」感想から引用。

 

〜途中略〜

でもエンドロールを迎え、この映画の深い意味

について自分なりに思いを巡らせたいという

ささやかな願いは叶いませんでした。

 

エンドソングを担当していた桑田佳祐氏に何も

悪意はありませんが、この映画の最後に安直に

「今がこの映画の一番の泣きポイントです」の

ようにバラード曲を流すというのは、今作が

ずっと積み上げてきたものを投げ出し安っぽい

ものにしてしまう演出で、本当に興醒めでした。

 

メッセージ色がとても強い今作のエンディングは

静かな曲の方が余計なノイズなどなく、観客達に

ストレートにこの映画が伝えようとしている大切

なメッセージが心に染みるようにもっと素直に

伝わったのではないでしょうか。

 

勿論受け取り方は人それぞれで、桑田氏の曲が

あったからこそより感動した方もいるのかも

しれませんが、個人的にはこの映画は最後の

一番大事なところで今の日本の芸能界の暗部

が出てしまったのではないのかと。

 

もし今回の件は桑田氏と同じ事務所のアミューズ

に所属している俳優を主演させる条件としての抱き

合わせのバータータイアップで始めから決まって

いたことだったとしたら、そのような下品なことは

謹んでいただきたいです。

 

十分に完成された作品に対し、そこに安易な歌などで

感動を上書きし、押し付けようとするのは無粋です。

そしてそれは社会的意義のある作品や、それに真摯に

応えようとした俳優やスタッフの皆さんの情熱を無に

喫する行為に他なりません。

 

正直今回の作品に限っては、主演の皆さんの熱の

こもった演技に感銘を受けたのにも関わらず、映画

ではなく原作小説を読むべきだったとも感じました。

これは本当に不幸で残念なことです。

 



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