先日、25年来の友人と久しぶりに長電話をした。
このお正月、会いたいと言ってくれたけど互いに時間があわなくて叶わず。
悩みというか、聞いて欲しい事があったよう。
子供が寝た後にかけ直して、2時間ほど。
私はただ聞くだけで、彼女の心が軽くなるような言葉を最後にかけるようにした。
彼女は、それで少し気がまぎれたのか、「思い切って電話して良かった、ありがとうね」と
言ってくれた。
なにかあったら、いつでも連絡ちょうだいねと返事をして電話を切った。
その後にふと、思い出した。
私は彼女を一時期、積極的に折伏していたこと。
セミナーに誘ったことが原因で、一時期音信不通だったことを。
部長をやっていた頃、折伏セミナーと称して芸能人・著名人を招いた講演会が
たびたび行われていた。
友人を連れて参加すると、見込みのある友人(外部)は、終了後にその芸能人・著名人と
膝つき合わせで対話ができ「一緒にやろうよ!」「一緒に頑張りましょう」など声をかけられ
それですんなり入決・場合によっては当日中の本流が行われる事があった。
田舎町で、芸能人と直接会えるような機会は滅多とない。
そんな状況で、舞い上がって入会を決めてしまう若人(笑)。
また、友人を連れて行く事は必ず地域の幹部(壮年婦人)にも周知徹底が原則だった。
セミナー終わりで、おじさん・おばさん・青年部幹部が友人を取り囲んでのクロージングが
義務付けられていたから。
それで喧嘩になって帰って行く友人さんも多かったみたい(苦笑)。
私の友達に、(芸能人ならなんでもいいというような)ミーハーな人はいなくて
「OOさんが来るから話を聞きに行かない?」と声をかけても、首を縦に振ってもらえる事はなく。
誰もが知ってる歌手や女優さんもやってきたけど、私はその回に参加できなかった。
友人を連れて行くのが絶対条件だったから。
たった一回だけ友人を連れて行けたことがあって、そのときに来たのは男性ミュージシャン。
音楽好きの友人を誘う事が出来た。
その友人は、結婚を控えていた。
入決カードを書いてくれたが、その後が進まず。実家の両親がアンチだから仏壇をおくことは
絶対出来ないと、本流を断られていた。
なので私は、結婚を機に入会してもらえないだろうかと淡い期待を抱いていた。
しかし、彼(=婚約者)に理解があったわけじゃない。
本当に馬鹿というか、考えなしだったが、彼女がやるなら彼も従うだろうくらいに軽く考えていた。
それが原因で破談にもなりかねないのに、自分がいかにお花畑の住人だったかよくわかる。
自分たちがやっていること(折伏)は「善い行い」だから、解ってもらえるはず!という考え。
組織は偏見を持たれているけど、入ってみればいいところだから、解ってもらえるはずという思いこみ。
私も例にもれず、きっちり幹部に友人と参加の旨を連絡済みだった。
セミナーが終わると、顔見知りの婦人部が2人走ってこちらに来た。
その場にとりあえず友人と私を座らせると、婦人部の一人が「ちょっと待ってて!」と走って
幹部を探しに行く。
今日のセミナー、どうだった?と軽く感想を聞きながら、走って行った婦人部が幹部を連れてくるのを待った。
私は出来れば女子部幹部を連れて来て欲しかったが、つかまらなかったのだろうか、
やってきたのは、容赦なく厳しい指導で有名な圏婦人部長だった。
圏婦人部長は私にどこまで対話が進んでいるのか状況を尋ねた後、彼女に向き直って
「どれだけ彼女(私)があなたを思っているか、解りますか?」というような質問をした。
いま思うとどんだけ恩着せがましいアプローチなんだとビックリ。でも当時は、私の思いを
代弁して下さってる!くらいに思っていた(大馬鹿)。
彼女は有り難いと思ってるけどー・・・と、初対面のオバサンに迫られている状況に戸惑いを
見せながら、明確な答えは避けていた。
すると、圏婦人部長がどういうわけか「因縁」の話を始めた。
宿業にはいろいろある、と。
圏婦人部長が彼女に会うのはこの時が初めてだし、私は圏婦人部長に彼女の事を話した事もない。
彼女のバックグラウンドやら何やら、全く知識が無い圏婦人部長。
にもかかわらず、おそろしいほど、圏婦人部長は彼女の身内や親戚に次々とおこっている
(あまり、一般的には聞かない)珍しい「事故」について話し始めた。
私はそれを聞いて鳥肌が立った。
彼女もビックリした様子で、私に向かって「話したの?」と聞いてきた。私は「なにもしゃべってないよ」と否定。
圏婦人部長は「えっ、もしかして、そういう目に遭っているの?」と。
単なる偶然なのかもしれないけど、神がかり的だった。
テレビ番組でよくある、霊能者がその人の誰にも明かしてない過去を言い当てるみたいな
あれとそっくりで。
圏婦人部長は「だったら、あなたの中にもそういった生命があるってことだよ。
気づいたあなたが立ちあがって、一族の幸福を祈念していかなきゃ。悪縁を切って行くんだよ」
と諭した。
”そうそう、圏婦のいうとおり!”私は横で大きくうなづいていた。
だけど、彼女は顔面蒼白になって、怒りの表情で言った
「なんだか、このさき私が不幸になることがもう決まってる、って言い方ですね」と。
えっ・・・そんなこと何も言って無いよ?! 私は狼狽した。
彼女は「初対面の人に、そんなこといわれるなんて。もうこれ以上、お話したくないです。
帰らせて下さい」と言った。
圏婦人部長の後ろに控えていた婦人部のオバサン2人はあちゃー、という表情だった。
圏婦は顔色一つ変えず「いいでしょう。この時点で深く縁を結んだのは間違いないし
あなたの心の中に風を起こせただけでも十分です」というようなことを言った。
圏婦は私に向かって「もうちょっと深く対話してからまた連れて来てね」と言った。
まるで、私の仕事が足りてないと言わんばかりに(笑)。
その後、彼女の結婚式に私は招かれなかった。
「呼ぶね」っていってくれていたにもかかわらず。
でも、その気持ちはわからなくもない。
結婚を控えて幸せな気持ちでいるときに、水をさすようなことをしてしまったのは私だから。
私からはお祝いだけ贈って、その後も連絡を控えていた。
向こうからも、連絡なし。
その2年後に私が結婚しましたハガキを送付したことで、また連絡をとるようになった。
組織色を出したとたんに、完全に縁を切られてしまった友人もいる。
でも、何も変わらずにずっと付き合ってくれる人もいて、私はそういう人を「すごい」と思う。
色眼鏡で人を見ていないって事だと思うから。
私という人間をみて、つきあってくれているのかなと、最近そう思うようになった。
数々の無礼があったと思うのだけど(組織がらみで)許してくれているのか、寛容だな。
そんな、いま繋がっている人達とのご縁を、これからも大切にして行きたい。
件の彼女でいえば、悩みのさなかにいる。
やはり、法華経を信じ受持して行く中で、乗り越えて行って欲しい。
私は私なりの方法で、彼女にも法を広めよう。
このお正月、会いたいと言ってくれたけど互いに時間があわなくて叶わず。
悩みというか、聞いて欲しい事があったよう。
子供が寝た後にかけ直して、2時間ほど。
私はただ聞くだけで、彼女の心が軽くなるような言葉を最後にかけるようにした。
彼女は、それで少し気がまぎれたのか、「思い切って電話して良かった、ありがとうね」と
言ってくれた。
なにかあったら、いつでも連絡ちょうだいねと返事をして電話を切った。
その後にふと、思い出した。
私は彼女を一時期、積極的に折伏していたこと。
セミナーに誘ったことが原因で、一時期音信不通だったことを。
部長をやっていた頃、折伏セミナーと称して芸能人・著名人を招いた講演会が
たびたび行われていた。
友人を連れて参加すると、見込みのある友人(外部)は、終了後にその芸能人・著名人と
膝つき合わせで対話ができ「一緒にやろうよ!」「一緒に頑張りましょう」など声をかけられ
それですんなり入決・場合によっては当日中の本流が行われる事があった。
田舎町で、芸能人と直接会えるような機会は滅多とない。
そんな状況で、舞い上がって入会を決めてしまう若人(笑)。
また、友人を連れて行く事は必ず地域の幹部(壮年婦人)にも周知徹底が原則だった。
セミナー終わりで、おじさん・おばさん・青年部幹部が友人を取り囲んでのクロージングが
義務付けられていたから。
それで喧嘩になって帰って行く友人さんも多かったみたい(苦笑)。
私の友達に、(芸能人ならなんでもいいというような)ミーハーな人はいなくて
「OOさんが来るから話を聞きに行かない?」と声をかけても、首を縦に振ってもらえる事はなく。
誰もが知ってる歌手や女優さんもやってきたけど、私はその回に参加できなかった。
友人を連れて行くのが絶対条件だったから。
たった一回だけ友人を連れて行けたことがあって、そのときに来たのは男性ミュージシャン。
音楽好きの友人を誘う事が出来た。
その友人は、結婚を控えていた。
入決カードを書いてくれたが、その後が進まず。実家の両親がアンチだから仏壇をおくことは
絶対出来ないと、本流を断られていた。
なので私は、結婚を機に入会してもらえないだろうかと淡い期待を抱いていた。
しかし、彼(=婚約者)に理解があったわけじゃない。
本当に馬鹿というか、考えなしだったが、彼女がやるなら彼も従うだろうくらいに軽く考えていた。
それが原因で破談にもなりかねないのに、自分がいかにお花畑の住人だったかよくわかる。
自分たちがやっていること(折伏)は「善い行い」だから、解ってもらえるはず!という考え。
組織は偏見を持たれているけど、入ってみればいいところだから、解ってもらえるはずという思いこみ。
私も例にもれず、きっちり幹部に友人と参加の旨を連絡済みだった。
セミナーが終わると、顔見知りの婦人部が2人走ってこちらに来た。
その場にとりあえず友人と私を座らせると、婦人部の一人が「ちょっと待ってて!」と走って
幹部を探しに行く。
今日のセミナー、どうだった?と軽く感想を聞きながら、走って行った婦人部が幹部を連れてくるのを待った。
私は出来れば女子部幹部を連れて来て欲しかったが、つかまらなかったのだろうか、
やってきたのは、容赦なく厳しい指導で有名な圏婦人部長だった。
圏婦人部長は私にどこまで対話が進んでいるのか状況を尋ねた後、彼女に向き直って
「どれだけ彼女(私)があなたを思っているか、解りますか?」というような質問をした。
いま思うとどんだけ恩着せがましいアプローチなんだとビックリ。でも当時は、私の思いを
代弁して下さってる!くらいに思っていた(大馬鹿)。
彼女は有り難いと思ってるけどー・・・と、初対面のオバサンに迫られている状況に戸惑いを
見せながら、明確な答えは避けていた。
すると、圏婦人部長がどういうわけか「因縁」の話を始めた。
宿業にはいろいろある、と。
圏婦人部長が彼女に会うのはこの時が初めてだし、私は圏婦人部長に彼女の事を話した事もない。
彼女のバックグラウンドやら何やら、全く知識が無い圏婦人部長。
にもかかわらず、おそろしいほど、圏婦人部長は彼女の身内や親戚に次々とおこっている
(あまり、一般的には聞かない)珍しい「事故」について話し始めた。
私はそれを聞いて鳥肌が立った。
彼女もビックリした様子で、私に向かって「話したの?」と聞いてきた。私は「なにもしゃべってないよ」と否定。
圏婦人部長は「えっ、もしかして、そういう目に遭っているの?」と。
単なる偶然なのかもしれないけど、神がかり的だった。
テレビ番組でよくある、霊能者がその人の誰にも明かしてない過去を言い当てるみたいな
あれとそっくりで。
圏婦人部長は「だったら、あなたの中にもそういった生命があるってことだよ。
気づいたあなたが立ちあがって、一族の幸福を祈念していかなきゃ。悪縁を切って行くんだよ」
と諭した。
”そうそう、圏婦のいうとおり!”私は横で大きくうなづいていた。
だけど、彼女は顔面蒼白になって、怒りの表情で言った
「なんだか、このさき私が不幸になることがもう決まってる、って言い方ですね」と。
えっ・・・そんなこと何も言って無いよ?! 私は狼狽した。
彼女は「初対面の人に、そんなこといわれるなんて。もうこれ以上、お話したくないです。
帰らせて下さい」と言った。
圏婦人部長の後ろに控えていた婦人部のオバサン2人はあちゃー、という表情だった。
圏婦は顔色一つ変えず「いいでしょう。この時点で深く縁を結んだのは間違いないし
あなたの心の中に風を起こせただけでも十分です」というようなことを言った。
圏婦は私に向かって「もうちょっと深く対話してからまた連れて来てね」と言った。
まるで、私の仕事が足りてないと言わんばかりに(笑)。
その後、彼女の結婚式に私は招かれなかった。
「呼ぶね」っていってくれていたにもかかわらず。
でも、その気持ちはわからなくもない。
結婚を控えて幸せな気持ちでいるときに、水をさすようなことをしてしまったのは私だから。
私からはお祝いだけ贈って、その後も連絡を控えていた。
向こうからも、連絡なし。
その2年後に私が結婚しましたハガキを送付したことで、また連絡をとるようになった。
組織色を出したとたんに、完全に縁を切られてしまった友人もいる。
でも、何も変わらずにずっと付き合ってくれる人もいて、私はそういう人を「すごい」と思う。
色眼鏡で人を見ていないって事だと思うから。
私という人間をみて、つきあってくれているのかなと、最近そう思うようになった。
数々の無礼があったと思うのだけど(組織がらみで)許してくれているのか、寛容だな。
そんな、いま繋がっている人達とのご縁を、これからも大切にして行きたい。
件の彼女でいえば、悩みのさなかにいる。
やはり、法華経を信じ受持して行く中で、乗り越えて行って欲しい。
私は私なりの方法で、彼女にも法を広めよう。