I believe

間違いに気づいたから、やり直そうと思います。

報恩感謝

2013年02月18日 | 現在進行形
マインドコントロールの一つのキーワード「報恩感謝」
これも思考停止へと促し・組織の呪縛から逃れられないようにする言葉だときのう気がついた。

今月の同時中継を必ずみにいくようにと実家母・バリ活ちゃん・地元の婦人部員A(アスペ傾向あり)から
メールが届いた。
諸事情で、手元に入場券は来ていない(これはまた時間が経ったら書きたいと思う)。
入場券があってもどうせ行かないけど(笑)。

3人とも、ナイツの体験発表がとてもよかった、是非聞いて欲しいとの事。
外部の人が見ても感心するような内容だから友達を連れて行ってもいいと思うよ、とか。
いやいや、ありえませんし・・・と思いながら読んでいた。

実家母が同中に行けとメールしてくるのは珍しい事じゃないけど、婦人部員Aがメールしてきたのは
びっくりだった。この人は、私とは所属地域が違うのだ。
こちらに引っ越して来てしばらくの間、ヤング婦人部?のくくりで一緒だったけれど今は違う。
ここ数年、連絡も途切れていた。メアドも消していたので、最初届いた時は誰だかわからなかった。
ただ、ナイツの体験が良かったからぜひ見に行って欲しいの後ろに「お子さん、新入学ですよね?」と
うちの長子が何処の小学校に入学するのか打診する文章があった。
まだ、ママ友探ししてるの?この人?と呆れた。
残念ながら(?)Aの子供とは一緒じゃない。メールに返信はしなかった。

バリ活と、実家母のメールに共通のキーワードがありそれが「報恩感謝」と「先生への感謝」だった。
私はそれを読んで、背筋が寒かった。

バリ活ちゃんのメールには、ナイツの体験がとてもよかったことを前置いて
「ともどもに(ナイツと一緒にってことか?)先生の御作りになった組織で活動をできることに
深く感謝したし、自分もまた頑張ろうと思えましたよ」という感想。

”先生の御作りになった組織”????

ちなみに、バリ活ちゃんは創価教育出身者だから、ナイツにシンパシー(笑)を感じているとおもう。

実家母のメールには
「私は若いころ本当に体が弱くて医者にも30歳まで生きられないと言われたほどだった。
それが今もこうして元気でいられる。組織についてきたおかげだ。報恩感謝の日々です」
とあった。

”組織に就いてきたおかげ(で元気)”????

組織って押しつけがましいんだよなー。
両方のメールを見てそう思った。

自分が頑張ったお陰もあるだろ色んなこと。 周りの家族や友人のお陰だってあるじゃん。
実家母でいえば、健康状態がよくなったのは父と結婚してぬくぬく専業主婦で暮らせたお陰だろ!
と思ってしまう。 食べる事住むところ着るもの、結婚するまでは貧乏家出身で困っていたと
聞いた。
偶然父と知り合って、父がそういったことに苦労しなくてすむ属性の人だったからじゃないか。
なんで組織のお陰なんだよ。馬鹿かと思った。
まず感謝すべきは「父」じゃないのかって。
こういうところが母はすっぽり抜け落ちていることに、父が亡くなって、私が組織からはなれて気づいた。
誰よりも何よりもまず「組織」のおかげっていう、盲信的な姿勢。

感謝って言葉も組織時代本当に、耳にタコが出来るくらい聞いた。全てに感謝しながらーとかいいながら
一番感謝すべき対象は誰なのか?となると、組織に居る人間は全員、池田テンテーに感謝しろと
いうような教えが確実にあった。

そして厄介なのは、感謝するだけじゃすまないってところ。
「ありがとーございました」言うだけじゃだめなのよね。感謝で終わらせない。
組織が重要視してるのはむしろ「報恩」のほうだったりする。

テンテーのお陰、組織のお陰で、自分はここまで立派になれた・健康になった・成長できた。
それを「返せ」って言うんだよね・・・(笑)。
返さない人の事を「忘恩の輩」って貶すんだよね・・・(笑)。

報恩感謝って、ぱっと聞くとイイ言葉だけど、組織においては物凄く、いやらしくあさましい。
必ず見返りを求めるのだ。
無償の愛なんてものはないのだ。
師匠が弟子に、感謝しなよ、さぁ何か(金・無理なら労働力・もしくは票)よこせなんて、普通言うか?!
大聖人様はそのような主義では絶対になかっただろう。
まさに主師親として、弟子たちを我が子をいつくしむように包み込んで、成長・繁栄を手放しで
喜んで下さっただろう。それだけで、いいじゃないか。

また「報恩(感謝)しないと地獄に落ちる」的刷り込みも、マインドコントロールの一つの手法。
感謝の思いで組織に報いることこそ重要と、師弟の道として教え込まれている。
目は死んでても「組織に感謝」っていう、バリ活の多い事。
本当にすごいシステムだなーと、感心する。でも絶対誉められるもんではない(笑)。

そして、私の実家母だけなのかもしれないが?いや、一寸考えると、周囲の創価脳の親世代に
とても多い傾向なんだが、我が子に対しても「見返り」を求めている人が多くて、ぞっとする。
ここまでしてやったのに!的な考え方。
それは、組織に絶対服従しない子供への不理解に現れる。恐ろしいことだと思う。
あんたが大きくなったのも、組織のお陰なんだよ!的な押しつけ。
家族という枠の中で、感謝すべき対象として「他人」を入れる時点で狂いが生じる。
仏間に飾るのは、先代の祖父祖母の写真だけでいいはずだ。
そこを、日本人かどうかも良く解らないじいさんの写真を飾って崇拝させる。どう考えてもおかしい。
家庭の中で誰よりも子が尊敬すべきは、両親や祖父母や御先祖様。
そういった、ごくあたりまえの教育が、組織にドはまりの家庭だと成されない。
どこぞの消息不明じいさんが一番正しくて尊敬すべきで、じいさんの為にお役にたてる人材に!
なんて育てられた日には、目も当てられないと私は思う。
私自身はそこまでプロパガンダされてなかったが(テンテーの写真も家に無かったし)
実家母は、誰よりも何よりも組織が大事という姿勢は崩さなかった。今もそう。
こんな家庭で育った私は、おかしいんだろうなと、自分が親になってから困惑するシーンが非常に多い。
組織脱会をされた方の体験を読むと、自分がACであることに気づいて親と距離を置くと同時に
組織離れをしたという話しもあって、非常に頷ける。

私は、主人と結婚して、義理の両親の子供への接し方や親子の距離感に、ものすごい違和感を覚えた。
甘やかしすぎじゃないのと、思ってしまったのだ。
だがしかし、こちらで出来たママ友と触れ合っていると、主人の実家のような親子関係がわりあい
多いことに気がついた。うちが変だったんだな、とその時に解って、ショックだった。
自分の子供への接し方が、果たしてこれでいいのかと思い悩む事も多い。
私は実家の母を手本にしてはいけないんだ、これは肝に銘じている。

組織脳の御花畑の住人は本当に大事なところを見落としてる。
感謝すべきところも、恩に報いるところも、間違ってるぞ。

そしてナイツの人達・・・漫才は好きだけど、プロパガンダに使われてお気の毒。