農ある暮らし☆美味しさサプライズ

昭和初期、青森県南は米のとれない厳しい土地だった。私達、三本木農業高校は当時の食材を栽培し、伝統料理の再現に挑戦した!

イネの収量調査!

2007年11月26日 | 植物科学科
植物科学科に入学した1年生は1年間イネの栽培体験をします。
日本人の主食であるイネを勉強すれば、植物についても農業についても
学ぶことができるからなんです。
農場の実験室でたくさんのモミが並んでいました。
おそらく1年生がどれぐらい実ったのかを調査するために乾燥させているんです。①イネは1株平均で何本穂があるか②1つの穂には何粒モミがついているか
③そのうち何%が実っているか④モミ千粒は何gなのか、から1株何Kg(g)の
収量か計算します。あとは10aあたり何株植えられているか計算し
10a当りの収量を求めます。1aでも1haでもなく規準はなぜか10aです。
教科書はもちろん日本国内10a当りという中途半端な面積なんです
理由は簡単。10aは昔の1反(たん)とほぼ同じ面積です。
西洋の単位が入ってきても実際は昔ながらの尺貫法がまだ生きているから
なんですね。面白いとは思いませんか。

クリスマスローズの鉢に霜柱!

2007年11月25日 | 植物科学科
植物科学科では突然変異種を誘導することで
クリスマスローズの新しい交配種の開発を目指しています。
秋に種を播きましたが、発芽は2月頃らしく気長に待っています。
この寒さでどうなっているかのぞいて見ると
なんと鉢の用土が霜柱で持ち上がっています。
発芽には低温が必要なこの植物にとって、
きっと霜なんかへっちゃらなんでしょうね。



渋柿

2007年11月25日 | 農ある暮らし
葉が落ち、柿だけが鮮やかに見えるようになりました。
おそらく柿は、鳥に食べさせて種を運ぼうという戦略でしょう。
これだけたわわに実ると鳥も寄ってきています。
人間にとってこの地域に見られる柿は全部渋柿です。
先人は昔、どの家でもお湯につけて渋を抜いたり
皮をむいて干し柿にしたりとあたりまえに利用していました。
しかし今は、ほとんど食べません。
購入するからではなく、食卓に柿があがらないのです。
それだけ柿を食べる人が減ってきているということではないでしょうか。
人間が食べなくなったこの渋柿、繁殖の頼みは鳥しかいません!

三本木農業高校、馬術部のダイコン?

2007年11月24日 | コスモ・映画の話
先日、雪が降る前に撮影した畑です。
ダイコンがなぜか収穫されていないまま残っています。
実は、映画「三本木農業高校、馬術部」の撮影のために
エキストラの生徒が種を播いたダイコンだそうです。
どうりで収穫しないはずです。
でも「映画に出てくるダイコンだ!」とかいってPRすると
意外と売れるかもしれませんね。
でもこの雪で、きっとシャーベット状に凍ってしまったと思います。
来年公開される映画で種を播くシーンがあったら思い出してください。

青森県オリジナルの小菊「秋小紅」

2007年11月24日 | 植物科学科
これも青森県が育成した小菊で「秋小紅」といいます。
来年度、植物科学科の授業で使用するため
許可をもらって分けていただいた貴重な品種です。
花びら(花弁)が筒状になっていて面白いですね。
農水省に登録されている品種は
個人で楽しむ分ならともかく勝手に増殖したり販売できません。
何年もかけて開発した育成者の権利を種苗法が守っているからです。
植物科学科が取組んでいるバラの品種改良は
登録期限が切れてしまったものを使っています。
世界にひとつだけの花を追いかけるのは
みんなにとってとても興味があり楽しいものです。