daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

弟弟子

2014-09-08 23:40:06 | 日記・雑談
糸谷が羽生名人を破って竜王戦の挑戦者になりました。
豊島君に続いての挑戦権獲得は、地殻変動を予感させるものがあります。
とはいえまだどちらもタイトルを取ったわけでもなく、ここからがまた大変なわけですが、これでまた関西の若手に注目が集まるのは間違いのないところでしょう。

個人的なことですがかつて、弟弟子に抜かれないようにできる限りの努力をしようと、ふいに思ったことがありました。
それ以前には考えもしないことだったと、そういう記憶になっています。
たぶんそれはホテル阪神の壇上に大勢で上がったときのことだったはずですが、いつのことだったかはもう忘れてしまいました。

昨年初めて順位戦で弟弟子と当たることになり、僕は逆転負けして、そして彼はそのまま昇級しました。
それを思い出にするつもりはないので、また当たれるように頑張りたいとは思いますが、ついに来るべきときが来たんだな、とは思いました。
これまで自分も一生懸命やってきたので悔いはありませんが、うまく言葉にできない複雑な感情は、すこしだけあります。

ともあれ彼には師匠や、泉下の本多先生に喜んでもらえるように、タイトル戦の舞台でもしっかり指してもらいたいと願っています。
自分もこれからももちろん対局も頑張りますし、いまある立場でやるべきことを、しっかりやっていきたいと思っています。

話は変わって、今日は大山賞の表彰式がありました。
この式は将棋連盟の創立記念日にあるのが通例で、つまり今日が90歳の誕生日ということです。
受賞者一覧を見て、これまでの功労者の方々の功績に、しばし思いを馳せました。

明日は役員会、理事会とそれ以外にも会議があり、また長い一日になりそうです。

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2 コメント

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祝!糸谷七段ハワイ行 (百日紅)
2014-09-09 07:21:02
森一門としても快挙!
3局目で先手が取れた時、勝てる予感がありました。
我慢して機会を待つコツを覚えたのが、よかった気がします。
片上理事としては、弟弟子に先を越されて悔しいでしょうが、置いて行かれないことのほうが大事。
せっかく羽生さんに勝ったのだから、第7局まで戦って竜王を奪取してほしいものです。
一門の中では一番村山九段に似てる?糸谷七段に「聖の夢」をかなえてほしい。
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Unknown (駒落ち好き)
2014-09-09 11:04:06
おつかれさまです。
第3局は完勝でした。
やはり第1局を勝ったのが大きかったですね。羽生名人としては3二銀、4一歩を逃したかなり悔やまれる将棋でした。
糸谷七段として竜王挑戦ですね。すでに風格すら感じる将棋です。
この強さと勢いは新時代を予感させますね。
ますます楽しみです。

それぞれの立場で力を尽くすのみですね。
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