daichanの小部屋

ある平凡な将棋指しの日常

教育と将棋

2007-03-25 12:27:01 | 日記・雑談
良い記事を見つけました。
ぺんぐいん

彼は大学の後輩に当たり、一時は学生強豪として名を馳せた時期もありましたが、その才能は将棋という枠を飛び越えてしまい、いまはかなりいろいろなことをやっているようです。僕と10秒将棋を指しまくってた頃とは、見違えるように成長しました。
このブログはやたら長いのが難点ですが(笑)、なかなかおもしろいことが書いてあります。前から見ていましたが、引用したい文面に出会ったので、ここで紹介することにしました。他の部分も、時間のある方はどうぞ。


『ちなみに僕は教育系と結びつけるのが火急の課題と思っています。
「将棋推薦」の制度が無ければ、基本的に将棋が全国トップなのは東大と京大です。

(蛇足ながら、僕の母校の将棋部ではもう10年以上にわたって、
 高校将棋全国大会で都代表になった部員の70%以上が現役国立大学合格、50%が現役東大合格です。)
 学校全体では現役東大合格は全校生徒の約20%であることを考えると、凄まじい数値です。)

偏差値的な能力の部分と、将棋で求められる論理的思考能力は間違いなく相関しています。』

まあ自分で言うのはやや気が引けるわけで、代わりに言ってくれると助かるんですね(笑)
思考力を育てる、そういったキャッチフレーズでの教育との結びつきは、今後の将棋界にとって非常に重要になってくると思います。


僕が大学に入ってよかったと思うことの一つは、こうした能力ある若者との出会いがあったこと、そして今後も間違いなくあるだろうことです。今後もまだ見ぬ後輩たちから、たくさんのものを吸収して、糧にしていきたいと思います。


ところで明日は、将棋連盟で棋士向けに「小中学校に指導に行く際に必要になる知識や情報など」の講習会があります。実際に教育アドバイザーの方が来て下さるとのことで、非常に楽しみです。全くの新しい試みだと思われますが、今後の将棋界にとってとても大切なことだと思います。将棋連盟も、すこしづつではありますが、頑張っています。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
相関関係 (monchan)
2007-03-26 12:38:48
私も学生将棋出身なので世間的評価のある東大・京大などが将棋で強いことはよく知っています。
でも関連づけしての将棋の宣伝はちょっと無理があるような気が…(笑

どちらかというと将棋をやると勉強できるようになるというよりは、もともと論理的思考の好き(得意)な人が将棋に興味を持ちやすいのではないかと思うからです。
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母親たちへのアピール (みやこ)
2007-03-26 17:14:31
中学受験準備中の子を持つ母です。母子で将棋を習っています。
多くの親が、少しでも子どもの頭を鍛えたい、成績を上げたいと望んでいます。小学生の子を持つ親向け雑誌では、どのような習い事が頭を鍛えるのに良いか、有名中高一貫校に合格した子はどんな習い事をしているかという特集がよく出ます。囲碁で全国レベルの活躍をしつつ有名中に合格した子の記事を少なくとも2人読んだことがありますが、将棋はありません。将棋だって奨励会に在籍しながら、御三家と呼ばれる学校に合格するお子さんもいますよね。
本当に将棋をやれば成績が上がるのかどうかを調べるのは難しいと思います。でも、たとえ関係なくても、将棋をやれば頭が良くなるとアピールするのはものすごく重要です。だいたい、育児マスコミの世界では、読み聞かせをすれば頭の良い子に育つとか、信頼できるデータもないのに常識になっていることがたくさんあるのです。アピールしたほうが勝ちです。将棋のルールなんて知らないお母さんたちにアピールできたら、将棋の普及に大きな力になるはずです。
東大卒棋士である片上先生には、他の棋士にはできないアピールができるはずです。学歴自慢は鼻につくし謙虚になさりたいとは思いますが、将棋ファン以外に「将棋をすれば頭が良くなる」とアピールできる機会をもっと作れるように頑張っていただきたいなと思います。プロ棋士だけではなく、東大京大で将棋をなさっている学生さんたちにもたくさんできることがあると思います。
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レス (daichan)
2007-03-26 19:20:36
>monchanさん
 鶏が先か卵が先かという話になりますが、「将棋を熱心にやる子は思考力が身につく」ということもあるかと思います。また、みやこさんが書いておられる通り、そうアピールすることはとても大切だと思います。

>みやこさん
 「アピールしたほうが勝ち」僕もそう通りだと思います。積極的にやっていきたいと思います。
 それと、
>学生さんたちにもたくさんできることがあると思います
まさに僕もそう思っています。自分は他の棋士よりすこしだけ、彼らにとって身近な存在であるはずですから、それを生かして、うまく協力してもらえる態勢を作っていきたいなあと、考えているところです。
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混ぜっ返しちゃってゴメン 笑 (kaneko)
2007-03-26 22:14:38
自分が20%ちょっとの存在だと、
あの記事を読んで認識しました。 笑

まあ、冗談はさておき、確かにうちの母校の、
将棋部・囲碁部・チェス部の東大京大進学率は、
凄いものがあります。

そして、その後の社会人としての活躍も
目を見張るものがあります。

というのも、ちゃんとアピールしてこそだよね。
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>kanekoさん (daichan)
2007-03-26 23:07:01
どんなときでもレアなのね(笑)

部活自体も全国トップレベルだし、ホントたいしたもんだよね。
はっきりした相関関係はさておき、団体の強豪校って軒並み進学校なんだよね。ここに注目しないほうがおかしい。
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コメントありがとうございました (monchan)
2007-03-27 10:03:26
学力向上を期待して親が始めさせるってのはちょっと寂しいかなと思ったので…

勉強できるようになるかはともかく、子供たちにアピールしていくことは良いことだと思います。
将棋に興味を持つ可能性のある子供だって出会うキッカケがなければ始めることはないですから。
こんなに面白いゲームは1人でも多くの人にやってもらいたいですよね!
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将棋と成績の関係 (アルトゥール)
2007-03-27 15:09:44
 私のいた高校では、吹奏楽部の東大進学率が高かったですよ。それに、東大にオーケストラだけで4つも5つもあるように、音楽と成績は関係あると思います。東大将棋部が強いと言っても、人数が少なすぎるのではないでしょうか。
 また、平安時代からの伝統がある将棋を受験競争の道具にすべきではないですよ。
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Unknown (Y)
2007-03-27 16:32:17
将棋の強さと、学校の成績について、相関があるのは当たり前だと思います。どっちも頭を使いますものね。でも、因果関係があるかどうかは別の話です。この手の話はしょっちゅう混同されて語られます。

たとえば、小学校で全校生徒に同じテストをやらせたら、成績と体重に相関関係が出ます。もちろん、心身の成長という共通の原因が、成績向上と体重増加の双方の結果をもたらしているだけであり、体重を増やせば成績が上がるわけではありません。もちろんこれは極端な例です。

ただ、将棋と成績の安易な結びつけは、浅薄な印象を世間に与えかねないと思います。
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Unknown (Unknown)
2007-03-28 09:47:32
反対意見を削除。昔の検閲みたい。所詮、自己満足の場なんですね。
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 (daichan)
2007-03-28 10:35:41
削除してないですよ。
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