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しろくまハリきゅう院 しろくまリハビリマッサージ (旧‘しろくま治療院’)

しろくまハリきゅうとしろくまリハビリマッサージの院長のブログ

寝返り14~片麻痺~健側に寝返るほうが有利

2006-04-09 00:22:44 | 寝返り

寝返りは将来座ることを考えると

麻痺していないほうに寝返るほうが有利です

 

自力で‘ 寝返りして座る ’ためには、ふつう

ひじをついて、腕を突っ張って起き上がります。

この時、麻痺しているほうの腕は使いにくいのです

 

麻痺していないほうに寝返る理由は他にもあります

 

麻痺したほうの肩は脱臼しやすいのです

麻痺しているほうに寝返る時

肩を痛めやすいのです

 

また、後遺症によっては

麻痺しているほうに寝返ろうとすると

大変に怖がるという時があります。

 

麻痺していない健康なほうに

寝返って、無理しないで起き上がりましょう

 

しかし、力が入らないダラーンとした麻痺の場合

麻痺しているほうにしか寝返ることが出来ないので

そういう時は麻痺側に寝返りしてもらって

オムツやパジャマなどを取り替えましょう


寝返り13~片麻痺~続・一部介助する

2006-04-07 00:03:00 | 寝返り

さあ、これから介助します

① 介助者は「これから寝返りしますよ~」と言う

② 介助される人が了解したことを確認します

③ 「せーの」などと言い、2人で力を合わせる

④ 介助される人は頚を上げる

⑤ 介助される人は柵をつかんだ手に力を入れ、

  自力で体を寝返りしようと試みる

⑥ 介助される人は麻痺した足が落ちないよう

  健側の足首を自力でしっかり固定し、

  健側の足で麻痺した足を自力で移動する

  (この時、介助される人は腰痛に注意)

⑦ 介助者はタイミングを合わせて

   腰とお腹に力をこめて

  (この時、介助する人は腰痛に注意)

   肩と腰の手を手前に引く

  (腰を先に引くとラクです)

⑧ 横向きになったら足をくの字に曲げ

⑨ すかさず介助者はをいれ

⑩ 本人に聞いてを痛くない位置に直す

 

 めまいが出る人はゆっくり寝返りします


寝返り12~片麻痺~一部介助する

2006-04-06 00:08:35 | 寝返り

 

 

麻痺したほうの筋肉がダラーンとして

まるで力が入らない場合、

動かすと痛くてほとんど動かせない場合など、

上図のように介助します

 

先ず、介助される人が行うこと

① 健側の手で麻痺側の腕をお腹の上に置く

② 麻痺した足首の下に健側の足を入れすくい上げる

③ ベッド柵があればベッド柵の上のほうを持つ

 

次に、介助する人が行うこと

① 介助される人の肩と腰の間に立つ

② 肩の後ろの尖った所に手のひらを当て

③ もう一方の手のひらは腰骨に当てる

 

 ここで注意点 

寝返るのに十分なスペースがあるかどうか

確認してください

これで準備完了です


寝返り11~片麻痺~なんとか自力で

2006-04-04 00:14:53 | 寝返り

 

手足が思い通りに動かなかったり

スジや関節が痛いために

図のようなやり方で

なんとか寝返りしている人を見かけます

 

特に深部感覚が消失した人は

手足を思いどうりの場所に持ってこられないので

 

健側の手(=左手)で患側(=右)の手首を持って

右足首の下に左足を入れてすくい上げて

懸命に頭を上げて

左側に右側の体を持ってこようとしています

 

かたちは気にしないで

自力で出来るところに意味があります

腰を痛めないように注意してくださいね


寝返り10~片麻痺~片膝が立たない

2006-04-02 00:09:39 | 寝返り

前回の理由

介助者が寝返りする人の

麻痺した膝を立てられない場合

健側だけ立ててもらって介助します

 

膝が外を向かないように力を入れてもらいながら

膝を手をゆっくりと手前に引いて

完全に横に向くまで手は添えておきます


寝返り9~片麻痺~自力で膝が立たない

2006-04-01 00:02:43 | 寝返り

こういう時は介助します

 

膝が立たない理由は

股・膝関節が硬くて動かない

脚に力が入らない

立てられても膝が外側に開く

股関節が痛い

・・・など挙げられます

 

介助者が寝返る人の膝を立てられて、

その膝を手前に引いても痛くない人は

寝返り~3つの条件を整えて

膝の外側軽く手前に引くだけで結構です

 


寝返り8~片麻痺~続・脚がピーンと伸びる

2006-03-30 00:03:59 | 寝返り

脳卒中でこの反射が出る前に、あらかじめ

手を組んでできない場合は手首を持って

 腕を天井に向かって伸ばし、

かかとがお尻につくぐらいまで両膝を立てる

 

という準備をすることによって

頚を上げて寝返りをした時に

手足が反射で勝手に動くのを

ある程度防ぐことができます

(前述、「寝返り4~3つの条件」を参照ください)

 

この方法で筋緊張が強い場合は

あきらめて違うやり方にします


寝返り7~片麻痺~脚がピーンと伸びる

2006-03-29 00:27:43 | 寝返り

脳卒中~後遺症1の項で書きましたが、

赤ちゃんの時に消えてしまう反射(原始反射)

脳卒中患者さんに再び出てしまって

動く時の妨げになることがあります 

 

あおむけで頭部を胸へ前屈させると

 上肢は屈曲し、下肢は伸展する

という原始反射があります

 

寝返りする時に

腕が縮こまって、

また脚がピーンと伸びきって

寝返る方向に腕や脚を移動できないので

そのため完全な横向きになれません

(ベッド上の左片麻痺の場合)

 

・・・へたくそですいません

これでも何度も描き直しました


寝返り 6 ~寝返りのメリット

2006-03-27 00:43:09 | 寝返り

 

寝返りをする目的というものがなければ、

がんばって寝返りしようとは思わないもの

 

寝返りができると何ができるか

 

褥創の予防

おむつ交換

シーツ交換・寝巻きの着替え

TVをみる

手を伸ばして何かをする

寝返りしてから次に起きあがる

 

寝返りさえできれば

寝たきりから開放されることも可能です


寝返り 5 ~基本は0歳の寝返り

2006-03-18 00:00:46 | 寝返り

人間の赤ちゃん(のつもり)が寝返りする瞬間

 

0歳の赤ちゃんがする寝返りがそうするように

4本の手足を宙に上げて腹筋をフルに使った寝返り

自然な寝返りで、寝返りの基本です

 

今、介護予防筋力トレーニングが注目を浴びていますが、

歩けるようになる、あるいはADLが向上するために

手足を鍛えることだけにとらわれがちですが、

腹筋を鍛えることを忘れないようにしたいものです

 

特に廃用症候群で筋力低下した人は

先ず腹筋を鍛えましょう

 

なぜ腹筋かは日を改めて・・・


寝返り 4 ~3つの条件

2006-03-17 00:17:19 | 寝返り

完全な寝返りをするには次の条件が必要になります

 

     両膝を立てる(できればかかとがお尻につく位まで)

     両肩を90度以上あげる両手を組むと楽です)

     頭を上げる肩まで上げられればさらに良いです)

 

この3つの条件が十分でないと

寝返りした後、完全な横向きにはなれません

 

赤ちゃんがするはじめての寝返りも

この3つの条件を満たします

 

たとえば脳梗塞などの機能回復過程は

乳幼児が寝返りしハイハイから立って歩けるようになる過程と

とても似ています

 

もう一度からだの動かし方を

0歳の赤ん坊の時代からやり直す

脳損傷のリハビリはまさに

「0からの再出発」なのです


寝返り 3 ~順番 2

2006-03-15 00:07:51 | 寝返り

目 ⇒ 首 ⇒ 上半身 ⇒ 下半身 ということは

胴体が回転する前に

目、次に首が回らないと寝返りできないということです

 

認知症などで寝返りの指示が入らない時に

寝返る方向に人が移動したりして、

注意を向けることで目を横に向かせます

 

また、パーキンソン病などで首が横を向かない時は

他動で痛くないように首を横に向かせます

 

そうすることではじめて寝返りができるということです


寝返り 2 ~順番

2006-03-14 00:12:44 | 寝返り

寝返りを分析すると

体が回転するより先に首が回転します

 

しかしもう少し注意深くみると

実は首が回転するより先に

目が寝返りする方向に回転します

 

つまり、いきなり胴体が回転するのではなく、

目 ⇒ 首 ⇒ 上半身 ⇒ 下半身

という順番で寝返りするんです


寝返り~はじめに

2006-03-13 00:15:32 | 寝返り

「俺はずーと仰向けで寝ている」という人がいますが

寝はじめと起きがけに仰向けになっているだけで、

健康な人ならば寝ている間に

寝返りをしない人はいないそうです

 

皆さん、寝返りができないと苦しいですよね

寝返りができるからこそ快適な睡眠が得られます

 

寝返りができない病的な人よく眠れないばかりか

褥創(「廃用症候群」参照)になったりします

 

このように普段健康な私々には計り知れませんが

寝返りができるかできないは本人にとっては大違いなのです

 

リハビリでは重要な「基本動作」

(寝返り⇒起き上がり座る⇒立ち上がり歩く)訓練の

一番初めにくる‘寝返り’について

これから解説していきたいと思います