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しろくまハリきゅう院 しろくまリハビリマッサージ (旧‘しろくま治療院’)

しろくまハリきゅうとしろくまリハビリマッサージの院長のブログ

上体を起こす11~介助 2・後編

2006-05-05 00:05:36 | 上体を起こす

「上体を起こす7,8,9」参照の上で

介助して上体を起こすだけで

腕は自然と伸びますが、下図のように

 

介助者の手で伸ばした腕を体の後ろ側に誘導し

手のひらを外側に向けるように手伝います

 

この姿勢で一息ついたら

自力で腹筋と腕の力を使って

徐々に長座位になれるでしょう

 

手首が曲がらずに

手のひらがつけない人多いですから注意です


上体を起こす10~介助 2・前編

2006-05-04 01:18:13 | 上体を起こす

 

さらに筋力がなくて、もっと介助が必要な時

「上体を起こす7,8,9」をふまえた上で

下図のように

肩をねじりながら起こすだけでなく、

同時に介助者の反対の手で

介助される人の後頭部あたりに手を添え

頭の持ち上げを補ってあげます

 

次に下図のように

「ひじを曲げますよ」と声をかけながら、

後頭部に添えた手を離して、すかさず

ひじを引くことを手伝ってあげます

深く後ろに引いたほうが安定しますよ

 

ただし、「上体を起こす5」に示したように

必要なだけひじが曲がること、

肩などの関節がゆるくないこと、

痛がらないこと

 などが条件となります。

 

安定すれば、ここで一息ついて

しばらくこの姿勢で休むことができます 


上体を起こす9~介助 1・後編

2006-05-01 00:01:16 | 上体を起こす

これからいよいよ介助者が起こしますが

息が合えばほとんど力が要りません

 

ただし、コツがあります

声かけ誘導起こす方向です

 

7.介助者とは反対側の肩を

  ねじりながら手前に引きます

8.ほぼ同時に

  「ひじを後ろに引いてください」と

 声かけ誘導します

9.の曲げたひじの上に

  介助される人の全体重をのせるように

   介助者が手前に引きます

10.一息ついて、さらに起こしながら

  「ひじを伸ばして下さい」と

  声かけ誘導します

11.手のひらの上に

  介助される人の全体重をのせるように

   介助者が手前に引きます

 

この動作はその後

起き上がって座る動作につながっていきます


上体を起こす8~介助 1・前編

2006-04-30 00:19:54 | 上体を起こす

前回の「上体を起こす7~介助のヒント」参考に

‘自然な起き上がり’の軌道を意識しながら介助します

 

1.介助人は片肘のつくほうに立ちます

2.「これから起き上がります」とかけ声をかけ、

  心と体の準備をうながします

3.「こっちの肘をつきますよ」と予告します

4.介助人は片肘のつくほうとは

  反対の肩・肩甲骨を

 包むように手を当てます

.「せーの」といい、介助者は

  自力で起き上がるタイミングに合わせるようにします

6.この瞬間、介助者は腰痛に注意です

 

話し変わりますが、

卓球日本代表がんばりました

元泣き虫‘愛ちゃん’勝った時の

「サー」だか「ター」の声

耳に残ります


上体を起こす7~介助のヒント

2006-04-27 00:10:54 | 上体を起こす

 

自分で仰向けになって一番ラクな方法で

上半身を起こしてみてください

その体の動きがそのまま介助に使えます

 

仰向けになってつきたい片肘(ひじ)の方に

上半身をねじりながら

腹に力を入れて起き上がりますが、

同時に片肘になる方と同側の

肩を後ろに引きつつ

肘を90度以上に曲げて

その肘に上半身のすべての体重をのせます

 

その時反対の腕は

天井に向かって伸びています

 

つぎに腕の伸展力を使って起き上がりますが、

やや腹筋を使って起き上がりながら

手のひらに全体重をのせますその時に

手のひらをやや外側に開きながら

腕を伸ばします

そして長座位になります(=足を伸ばして座ります)

 

上半身をねじりながら起き上がる時に

少し腹筋に力が入りますね

それが大変な時は上半身をねじる時に

同時に下半身もねじります

つまり横向きになる感じです

そうすると腰に負担がかからずに片肘になれます

 

もっとラクに起き上がりたい時はどうするか

 

腰痛になった時や妊婦さんの起き上がり方

もっとも腹筋を使わず、

腰を痛めないやり方です

これは同時に

腹筋が弱い人、腰痛になりやすい人に

最適な方法だといえます

 

すべての介助法のヒント

自分自身が普段行っている

日常動作に隠れています

 

そして、

実際に相手の立場に立って

考える癖をつけましょう

 

そうすればあなたも介護のプロになれる

(かもしれません


上体を起こす6~こんなやり方していませんか?

2006-04-25 08:51:32 | 上体を起こす

 

健康な人でも腹筋が弱い人は

仰向けの状態から

なかなか真っ直ぐ起きられません

(‘ゾンビ’や‘キョンシー’みたいにね

 

仰向けから上体を起こすのに

皆さんは次のような介助をしていませんか?

 

A.介助される人の両手を引っ張っる

B.介助人が介助される人の頭のほうに回りこんで

  後頭部を手で押し上げる

C.介助する人の首に腕を巻きつかせて

  二人で抱き合って起き上がる

 

・・・A.B.C.どれも大変な労力が必要です

 

まず片肘をついて起き上がることを考えましょう

 

私達が日頃ふとんから起き上がる時に

不便を感じないのは

無意識に片肘をついているからです

 

だから、介助する時も

介助される人が片ひじをつけば

ちょっと手を貸しただけで

意外とあっさり起き上がれますよ

 

是非試してみてくださいね

 

話し変わりますけど、

NHK、立花隆の

「プレミアム10 サイボーグの衝撃」には

衝撃受けました

‘現代人はもう既にサイボーグ’だと


上体を起こす5~起こす条件

2006-04-24 00:04:50 | 上体を起こす

2/17~2/22の間に4回にわたって

「上体を起こす」を書きました

 

その4回では電動ベッドで上体を起こし、

一番いい形で長座位を保持し、

廃用症候群を予防するというものでした

その続きを書きます

 

これから片肘(ひじ)をついて、

その肘を伸ばし、

起き上がる方法を書きます

 

起き上がる条件ですが

先ずは「上体を起こす2」をご覧下さい

 

それに加え、を使って起きるだけの

関節の柔軟性筋力が必要です

すなわち

が後ろに引けて、

をまっすぐに伸ばせて、

手首は体重を支えられるだけの

関節可動域上肢の筋力が必要です

 

次に起き上がる時に多少体をひねるので

胴体(=体幹部)をひねれる柔軟性

ひねった時痛がらないこと、が条件になります


上体を起こす4~ポジショニング 2

2006-02-22 00:00:26 | 上体を起こす

お尻に体重がかかりますが、

左右バランス良く体重をかけるように

バスタオル等で

骨盤のゆがみを矯正します

 矯正前

 矯正後

おへそと脚の位置に注目

 

骨盤のゆがみ矯正

背骨・胴体のゆがみ矯正

肢の筋緊張を緩め、拘縮予防

 

「楽ですか」などと聞いて

一番いいクッションの位置を決めましょう

 

骨盤のゆがみを矯正するときは

お尻の褥そうに注意してください


上体を起こす2~注意点

2006-02-18 00:16:07 | 上体を起こす

上体を起こすには次のことに注意してください

 

ある程度股関節が曲がる必要があります

・・・股関節が全然曲がらない時はやめましょう 

   関節が固まっている場合(「廃用症候群」参照)とか

   筋肉の緊張が強くて曲がりづらい場合などです

 

仙骨下部褥瘡(お尻の床ずれ)のある時は

 やめておきましょう

・・・その床ずれを圧迫してしまうからです

 

電動ベッドで上体を起こすことをお勧めします

 指1本で起こせるので大変便利です

・・・介護保険を使ってレンタルすれば格安で借りられます

 

顔色を伺いながら、

 徐々に上体をあげていきます

・・・顔色が蒼白くなって冷や汗をかいたり

  めまいがしたり

  息が荒くなったら

  上体を元に戻してください

 そうならないように

 徐々に上げていけばいいです


上体を起こす1~メリット

2006-02-17 00:00:51 | 上体を起こす

病状が安定していて

意識が不明瞭で

寝返りもできない人

まずは上体を起こすことを考えてみましょう

 

上体を起こすだけ

体に有益な変化が生じます

 

上体を起こすと

足の血管が縮むと同時に頭の血管が開くようになり

起立性低血圧が防げます

 

すると腸や肺の働きが活発になり

肺炎や便秘になりにくくなるといわれています

 

血のめぐりが良くなることによって

末梢血管に当たる細胞組織が活性化し、

褥創、浮腫、筋萎縮など

様々な廃用症候群の予防に有効です。

カテゴリーに「廃用症候群」あるよ