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知床は今

森を歩くガイドの目線で知床の自然を紹介します。

大雪のあとで・・・

2025-05-01 | 気象・自然現象

昼前に良く晴れてきて知床連山も姿を見せてくれました。

知床五湖は昨日1日閉鎖だったためか、開園した今日はたくさんのお客様で賑わいました。
高架木道の除雪は公園財団や知床財団の皆さんが手作業で行い10人がかりだったと聞きました。
おかげで観光客の皆さんは滑ることなく美しい知床連山と湖を見ることができました。
『駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまたわらじを作る人。』頭が下がります。ありがとうございました。

大雪の影響は続いていて、全面開通にはまだまだ時間がかかりそうです。
それでも明日は知床横断道が開通すると連絡がありました。少しずつ春に向かっている知床です。

午前6時の気温・・・+0.9℃
体感知床・・・今日も+10℃超えならず


晩雪狂騒曲

2025-04-30 | 気象・自然現象

4月下旬としては珍しく釧路沖に強くて大きい南岸低気圧が通過したため時季遅れの大雪となりました。

冬の間大活躍したホイルローダーも再び出動!

国立公園の風景は完全に冬に逆戻り。

水分の多い雪は霧が発生する原因にもなり、カーブの先にいるエゾシカに驚くことも・・・。

知床五湖園地は20㎝の積雪となり、終日閉園になってしまいました。

今月27日に開通予定だった知床横断道路もいまだ開通のめどが立たないため、春の羅臼湖にもなかなか行けません。
いまだ残る冬の影響に皆、振り回されています。

午前6時の気温・・・+0.4℃
体感知床・・・雪が止むころ風が吹きました


大型連休前の大雪

2025-04-22 | 気象・自然現象

昨日から降り続いた雪は今朝、4月の知床を冬の姿に戻しました。

道路も積雪状態のため、車の運転には慎重さが求められます。

エゾシカもなんだかとても寒そうに見えます。

遅れていた知床五湖地上遊歩道(小ループ)が本日開通すると発表があったばかりなのに、この雪では心配です。

午前6時の気温・・・ー0.3℃
体感知床・・・空気が冷たいです


雨氷

2025-04-14 | 気象・自然現象

斜里町には2つの自動車が通れる峠があります。知床峠とこの根北峠。

今日の根北峠の気温は+2.0℃でしたが、木々の枝は透明な氷でコーティングされていました。

これは雨氷。雨氷は0℃以下でも凍らない雨や霧が枝などに付いて、瞬時に氷結する珍しい現象です。

枝に付着して成長した氷はまるでガラス細工のよう。知床では数年に一度見ることができる現象です。

午前6時の気温・・・+3.3℃
体感知床・・・朝から冷たい雨と風。


雪根開き

2025-04-13 | 気象・自然現象

今年の積雪は今日現在で36cm。この時期に30cm以上の雪が残っているのは2019年以来の出来事です。
斜面にはまだたくさんの雪が残っていますが、木の根元は丸く融けています。

これは『雪根開き(ゆきねびらき)』や『根開き(ねあき)』と呼ばれる現象です。
これにはいろいろな理由がありますが、大きな理由の一つは木の幹が温められるため、その輻射熱で木の周りの雪が融けていくのです。

こちらが融けているのは下に水が流れているから。
大きな落とし穴になっているので要注意です。

東京では満開だった桜も知床ではまだ硬いつぼみ。開花まではあと20日くらいでしょうか。

それにしても最新のスマホのカメラはマクロ機能もとても優秀で、エゾヤマザクラのつぼみもご覧の通り。
ここまでしっかりピントが合えば、老眼の私でもばっちりです。

午前6時の気温・・・+6.2℃
体感知床・・・昼は暖かくなりました


冬シーズンも終わりに・・・

2025-03-26 | 気象・自然現象

午後から気温が急激に下がってきて、雨が雪になってきました。

流氷は新港にわずかに残っています。春が来るというのに少し寂しげに感じます。


先日、SOT!も冬シーズンの営業を終えました。
今年も事故なく終えることができて、本当に良かったと思っています。
そしてたくさんのお客様の笑顔に出会えたこと、心より感謝申し上げます。
また、同業者の皆様、行政関係者の皆様の温かいご支援に、深く感謝申し上げます。

グリーンシーズンは4月25日から始まります。どうぞよろしくお願いいたします!

午前6時の気温・・・+3.1℃
体感知床・・・午後からぐんぐん気温が下がって


流氷芸術展

2025-03-21 | 気象・自然現象

3月下旬。流氷も終盤になっていますが、この時期は不思議な形の流氷が見られます。

タイトル『青の洞窟』

タイトル『ベンチ』

タイトル『試される勇気』


<注意喚起>ドライスーツを着ずに流氷に乗らないで
大変危険ですので、ドライスーツを着ずに流氷の上に乗ることは絶対におやめください。
海水温は氷点下1.7度と非常に低く、万が一海に落ちてしまった場合、命に関わる危険性があります。
また、流氷の上は不安定で、通常の救助活動も困難を極めます。
せっかくの知床旅行です。安全に流氷を楽しむために、必ず専門のガイドの引率の下、ドライスーツを着用し流氷ウォークにご参加ください。
美しい流氷の世界を、安全に満喫していただきたいと心から願っております。


【昨日のモモンガ】

午前6時の気温・・・+3.0℃
体感知床・・・午後は少し冷えました


17日の嵐の爪痕

2025-03-19 | 気象・自然現象

17日に知床を襲った嵐。国道や道々を通行止めにし、流氷を沖へと追いやりました。
留守にしていた私たちはテレビニュースで被害を聞く他なかったのですが、

帰宅してみると相当の雪と風だったことが分かりました。

3月も下旬なのできっちりの除雪はしませんが、それでも結構時間がかかりました。

この普通の風景の中にあるものが隠されていまして・・・

掘り進めていくとごみステーションが埋まっていました。

きれいに埋没していて探しだすのに手こずりました。
3月も半ばを過ぎたのにこんな本格的な除雪作業を行う羽目になるなんて・・・

でもこんな景色に出会えたので良しとします。

午前6時の気温・・・-5.7℃
体感知床・・・昼はポカポカ


幌別湾24h

2025-03-14 | 気象・自然現象

13日午前6時。未明からの南風(出し風)で流氷が大きく離れるも、亀岩付近にはまだ残っていました。

13日午前11時30分。2時間余りで20mmもの雨が降り、出し風も強いままでにち流氷はほとんど沖に・・・。

13日午後5時ごろ。日没30分前になり、少し流氷が近づいてきました。

14日午前6時。未明からの風は西南西。それほど強い風ではありませんでしたが、流氷はびっしりの状態になりました。

お客様も「1日でこんなに変わるなんて」と驚かれていました。


<注意喚起>ドライスーツを着ずに流氷に乗らないで
大変危険ですので、ドライスーツを着ずに流氷の上に乗ることは絶対におやめください。
海水温は氷点下1.7度と非常に低く、万が一海に落ちてしまった場合、命に関わる危険性があります。
また、流氷の上は不安定で、通常の救助活動も困難を極めます。
せっかくの知床旅行です。安全に流氷を楽しむために、必ず専門のガイドの引率の下、ドライスーツを着用し流氷ウォークにご参加ください。
美しい流氷の世界を、安全に満喫していただきたいと心から願っております。

午前6時の気温・・・-1.6℃
体感知床・・・まるで厳冬期の寒さ


干潮時の流氷

2025-03-08 | 気象・自然現象

日差しぶりに朝から快晴でした。
最低気温は-11.8℃と今季最低記録を更新しました。

干潮時の流氷は岩礁に乗り上げています。
重量が何トンにもなる流氷の塊は絶妙なバランスを保ち、浅瀬に鎮座しています。

中にはこんなテーブル型の流氷もあり、満潮時にどこまで水位が上がるかがよくわかりますね。


<注意喚起>ドライスーツを着ずに流氷に乗らないで
大変危険ですので、ドライスーツを着ずに流氷の上に乗ることは絶対におやめください。
海水温は氷点下1.7度と非常に低く、万が一海に落ちてしまった場合、命に関わる危険性があります。
また、流氷の上は不安定で、通常の救助活動も困難を極めます。
せっかくの知床旅行です。安全に流氷を楽しむために、必ず専門のガイドの引率の下、ドライスーツを着用し流氷ウォークにご参加ください。
美しい流氷の世界を、安全に満喫していただきたいと心から願っております。

午前6時の気温・・・-11.1℃
体感知床・・・昼は日差しで暖かく


3月に入って今季一番の冷え込み

2025-03-05 | 気象・自然現象

最低気温-11.6℃。今季一番の冷え込みとなりました。

オシンコシンの滝も今季初めて結氷しました。
「よく凍らないんですか?」と聞かれますが、ご覧の通りです。

午前6時の気温・・・-10.6℃
体感知床・・・キーンと冷えました


流氷から読み解く物語

2025-03-04 | 気象・自然現象

今日も幌別湾はびっしりの流氷で覆われていました。

大きな流氷には巨大なクレバスができていました。

これは満潮時に大きな氷が岩礁に乗り上げ、干潮時に自重で割れてしまったものです。
3メートル近いの深さがあり、落ちたら大変なクレバスです。

真っ白な氷の中に黒い砂が混ざった氷がありました。
知床には砂浜がほとんどないためこのような氷は発生しません。
おそらくこの氷は網走か小清水の砂浜に一度打ち上げられた後、再び離岸して流れ着いたものでしょう。

こんな流氷を間近で見ることができるのも流氷ウォークならでは。

でも・・・

<注意喚起>ドライスーツを着ずに流氷に乗らないで
大変危険ですので、ドライスーツを着ずに流氷の上に乗ることは絶対におやめください。
海水温は氷点下1.7度と非常に低く、万が一海に落ちてしまった場合、命に関わる危険性があります。
また、流氷の上は不安定で、通常の救助活動も困難を極めます。
せっかくの知床旅行です。安全に流氷を楽しむために、必ず専門のガイドの引率の下、ドライスーツを着用し流氷ウォークにご参加ください。
美しい流氷の世界を、安全に満喫していただきたいと心から願っております。

午前6時の気温・・・-9.0℃
体感知床・・・最低気温-10.8℃。


風のチカラ

2025-03-03 | 気象・自然現象

昨日から北西の風が吹き続けた今朝、風に乗って流氷が帰ってきました。
風によって押し寄せられた流氷は行き場を失い、重なり合い、乱氷群となっていました。
今日の流氷ウォークの目的地は岩礁に乗り上げた流氷。

不安定な薄氷の上をそっと歩いて近づけば、大変な大きさの氷だとわかりました。

上に立てばその大きさがわかるでしょう。
たった一晩で巨大氷を運んできて、風景を一変させる風は明日も吹きます。

午前6時の気温・・・-7.9℃
体感知床・・・がっつり寒く


気温があがる。雪、緩む。

2025-03-01 | 気象・自然現象

ここ数日、最高気温が+7℃前後、平均気温も+3.0℃ほどと、3月下旬並みの暖かさが続いています。
雪解けが進むこの時期の気温上昇は、屋根に積もった雪を大きくせり出させ、危険な状態を作り出します。
『放置すれば危険だ』と思った矢先、



濛々とした雪煙とともに、案の定、雪が激しく落下しました。
幸い、事なきを得ましたが、急激な気温上昇は、落雪や雪崩など、様々な危険を引き起こします。
皆様も十分にご注意ください。

午前6時の気温・・・+5.7℃
体感知床・・・流氷ウォークは汗だく。


流氷模様

2025-02-18 | 気象・自然現象

風に乗って流氷が大きく接近してきました。

崖の上からはこんな感じで帯状の流氷が伸びていました。

その姿はまるで天に伸びる天の川のよう。

チャシコツ岩付近には流氷の一部が接岸していました。

今年初めての流氷の海に沈む夕陽です。

午前6時の気温・・・-6.0
体感知床・・・空気が冷たいです