goo blog サービス終了のお知らせ 

知床は今

森を歩くガイドの目線で知床の自然を紹介します。

冬シーズンも終わりに・・・

2025-03-26 | 気象・自然現象

午後から気温が急激に下がってきて、雨が雪になってきました。

流氷は新港にわずかに残っています。春が来るというのに少し寂しげに感じます。


先日、SOT!も冬シーズンの営業を終えました。
今年も事故なく終えることができて、本当に良かったと思っています。
そしてたくさんのお客様の笑顔に出会えたこと、心より感謝申し上げます。
また、同業者の皆様、行政関係者の皆様の温かいご支援に、深く感謝申し上げます。

グリーンシーズンは4月25日から始まります。どうぞよろしくお願いいたします!

午前6時の気温・・・+3.1℃
体感知床・・・午後からぐんぐん気温が下がって


流氷芸術展

2025-03-21 | 気象・自然現象

3月下旬。流氷も終盤になっていますが、この時期は不思議な形の流氷が見られます。

タイトル『青の洞窟』

タイトル『ベンチ』

タイトル『試される勇気』


<注意喚起>ドライスーツを着ずに流氷に乗らないで
大変危険ですので、ドライスーツを着ずに流氷の上に乗ることは絶対におやめください。
海水温は氷点下1.7度と非常に低く、万が一海に落ちてしまった場合、命に関わる危険性があります。
また、流氷の上は不安定で、通常の救助活動も困難を極めます。
せっかくの知床旅行です。安全に流氷を楽しむために、必ず専門のガイドの引率の下、ドライスーツを着用し流氷ウォークにご参加ください。
美しい流氷の世界を、安全に満喫していただきたいと心から願っております。


【昨日のモモンガ】

午前6時の気温・・・+3.0℃
体感知床・・・午後は少し冷えました


17日の嵐の爪痕

2025-03-19 | 気象・自然現象

17日に知床を襲った嵐。国道や道々を通行止めにし、流氷を沖へと追いやりました。
留守にしていた私たちはテレビニュースで被害を聞く他なかったのですが、

帰宅してみると相当の雪と風だったことが分かりました。

3月も下旬なのできっちりの除雪はしませんが、それでも結構時間がかかりました。

この普通の風景の中にあるものが隠されていまして・・・

掘り進めていくとごみステーションが埋まっていました。

きれいに埋没していて探しだすのに手こずりました。
3月も半ばを過ぎたのにこんな本格的な除雪作業を行う羽目になるなんて・・・

でもこんな景色に出会えたので良しとします。

午前6時の気温・・・-5.7℃
体感知床・・・昼はポカポカ


幌別湾24h

2025-03-14 | 気象・自然現象

13日午前6時。未明からの南風(出し風)で流氷が大きく離れるも、亀岩付近にはまだ残っていました。

13日午前11時30分。2時間余りで20mmもの雨が降り、出し風も強いままでにち流氷はほとんど沖に・・・。

13日午後5時ごろ。日没30分前になり、少し流氷が近づいてきました。

14日午前6時。未明からの風は西南西。それほど強い風ではありませんでしたが、流氷はびっしりの状態になりました。

お客様も「1日でこんなに変わるなんて」と驚かれていました。


<注意喚起>ドライスーツを着ずに流氷に乗らないで
大変危険ですので、ドライスーツを着ずに流氷の上に乗ることは絶対におやめください。
海水温は氷点下1.7度と非常に低く、万が一海に落ちてしまった場合、命に関わる危険性があります。
また、流氷の上は不安定で、通常の救助活動も困難を極めます。
せっかくの知床旅行です。安全に流氷を楽しむために、必ず専門のガイドの引率の下、ドライスーツを着用し流氷ウォークにご参加ください。
美しい流氷の世界を、安全に満喫していただきたいと心から願っております。

午前6時の気温・・・-1.6℃
体感知床・・・まるで厳冬期の寒さ


解放水面ができた

2025-03-11 | 野鳥

南風に押されて流氷が岸から離れました。
海に散りばめられた流氷はまるで銀河のよう。
その流氷をよく見てみると・・・

オジロワシが仲良くとまっていました。

オオワシが乗っている氷も見られます。
流氷に大きな隙間ができて、魚を捕まえやすくなったのでしょうね。
これからはアザラシも見られるようになるでしょう。


【今日のモモンガ】

今日は2回モモンガに会えました。

1回目はいつもの木で、トドマツの葉を食べていました。

2回目は別のモモンガがキハダの実を夢中で食べていました。
それにしてもどうやって体を支えているのでしょう。

午前6時の気温・・・-1.9℃
体感知床・・・最高気温+8.1℃。4月並みの暖かさ。


食痕いろいろ

2025-03-10 | 野生動物

ハリギリの実はカラ類、あるいはツグミなどが食べた痕と考えられます。

こちらはモモンガの特徴的な食べ痕。
モモンガを見つける最高の手がかりですが、今年はこれがなかなか見つかりません。

今年たくさん見られるエゾリスは、ホウノキの集合果を食べていることが多いですね。
枝から取ったり埋めていたものを掘り返したりとあちこちで食べ痕が見られます。

こちらはヤマブドウを食べた痕です。こちらもエゾリスでしょうか。
かなり派手に食べたようです。


【今日のモモンガ】

午前6時の気温・・・-7.4℃
体感知床・・・流氷ウォークは汗だく


今日のモモンガ

2025-03-09 | 野生動物

久しぶりにモモンガに会うことができました。
雪をかぶった大きなミズナラの木に、ちょこんと乗っていました。

モモンガは、一生懸命にミズナラの冬芽を食べていました。

小さな体を目いっぱい伸ばし、器用に小さな枝を噛み切っていました。

枝を噛み切ると、元の位置に戻り、枝についているいくつかの冬芽を1分ほどで食べます。

あとは、その繰り返しです。

10分ほどの間、10回ほど繰り返した後、突然、枝先からふわりと飛び立ち、
あっという間に見えなくなってしまいました。


【おまけ】いつかのエゾリス。

午前6時の気温・・・-4.3℃
体感知床・・・流氷ウォークはポカポカ


干潮時の流氷

2025-03-08 | 気象・自然現象

日差しぶりに朝から快晴でした。
最低気温は-11.8℃と今季最低記録を更新しました。

干潮時の流氷は岩礁に乗り上げています。
重量が何トンにもなる流氷の塊は絶妙なバランスを保ち、浅瀬に鎮座しています。

中にはこんなテーブル型の流氷もあり、満潮時にどこまで水位が上がるかがよくわかりますね。


<注意喚起>ドライスーツを着ずに流氷に乗らないで
大変危険ですので、ドライスーツを着ずに流氷の上に乗ることは絶対におやめください。
海水温は氷点下1.7度と非常に低く、万が一海に落ちてしまった場合、命に関わる危険性があります。
また、流氷の上は不安定で、通常の救助活動も困難を極めます。
せっかくの知床旅行です。安全に流氷を楽しむために、必ず専門のガイドの引率の下、ドライスーツを着用し流氷ウォークにご参加ください。
美しい流氷の世界を、安全に満喫していただきたいと心から願っております。

午前6時の気温・・・-11.1℃
体感知床・・・昼は日差しで暖かく


3月に入って今季一番の冷え込み

2025-03-05 | 気象・自然現象

最低気温-11.6℃。今季一番の冷え込みとなりました。

オシンコシンの滝も今季初めて結氷しました。
「よく凍らないんですか?」と聞かれますが、ご覧の通りです。

午前6時の気温・・・-10.6℃
体感知床・・・キーンと冷えました


流氷から読み解く物語

2025-03-04 | 気象・自然現象

今日も幌別湾はびっしりの流氷で覆われていました。

大きな流氷には巨大なクレバスができていました。

これは満潮時に大きな氷が岩礁に乗り上げ、干潮時に自重で割れてしまったものです。
3メートル近いの深さがあり、落ちたら大変なクレバスです。

真っ白な氷の中に黒い砂が混ざった氷がありました。
知床には砂浜がほとんどないためこのような氷は発生しません。
おそらくこの氷は網走か小清水の砂浜に一度打ち上げられた後、再び離岸して流れ着いたものでしょう。

こんな流氷を間近で見ることができるのも流氷ウォークならでは。

でも・・・

<注意喚起>ドライスーツを着ずに流氷に乗らないで
大変危険ですので、ドライスーツを着ずに流氷の上に乗ることは絶対におやめください。
海水温は氷点下1.7度と非常に低く、万が一海に落ちてしまった場合、命に関わる危険性があります。
また、流氷の上は不安定で、通常の救助活動も困難を極めます。
せっかくの知床旅行です。安全に流氷を楽しむために、必ず専門のガイドの引率の下、ドライスーツを着用し流氷ウォークにご参加ください。
美しい流氷の世界を、安全に満喫していただきたいと心から願っております。

午前6時の気温・・・-9.0℃
体感知床・・・最低気温-10.8℃。


風のチカラ

2025-03-03 | 気象・自然現象

昨日から北西の風が吹き続けた今朝、風に乗って流氷が帰ってきました。
風によって押し寄せられた流氷は行き場を失い、重なり合い、乱氷群となっていました。
今日の流氷ウォークの目的地は岩礁に乗り上げた流氷。

不安定な薄氷の上をそっと歩いて近づけば、大変な大きさの氷だとわかりました。

上に立てばその大きさがわかるでしょう。
たった一晩で巨大氷を運んできて、風景を一変させる風は明日も吹きます。

午前6時の気温・・・-7.9℃
体感知床・・・がっつり寒く


気温があがる。雪、緩む。

2025-03-01 | 気象・自然現象

ここ数日、最高気温が+7℃前後、平均気温も+3.0℃ほどと、3月下旬並みの暖かさが続いています。
雪解けが進むこの時期の気温上昇は、屋根に積もった雪を大きくせり出させ、危険な状態を作り出します。
『放置すれば危険だ』と思った矢先、



濛々とした雪煙とともに、案の定、雪が激しく落下しました。
幸い、事なきを得ましたが、急激な気温上昇は、落雪や雪崩など、様々な危険を引き起こします。
皆様も十分にご注意ください。

午前6時の気温・・・+5.7℃
体感知床・・・流氷ウォークは汗だく。