知床は今

森を歩くガイドの目線で知床の自然を紹介します。

解放水面ができた

2025-03-11 | 野鳥

南風に押されて流氷が岸から離れました。
海に散りばめられた流氷はまるで銀河のよう。
その流氷をよく見てみると・・・

オジロワシが仲良くとまっていました。

オオワシが乗っている氷も見られます。
流氷に大きな隙間ができて、魚を捕まえやすくなったのでしょうね。
これからはアザラシも見られるようになるでしょう。


【今日のモモンガ】

今日は2回モモンガに会えました。

1回目はいつもの木で、トドマツの葉を食べていました。

2回目は別のモモンガがキハダの実を夢中で食べていました。
それにしてもどうやって体を支えているのでしょう。

午前6時の気温・・・-1.9℃
体感知床・・・最高気温+8.1℃。4月並みの暖かさ。


難撮、キクイタダキ

2025-02-13 | 野鳥

トドマツの中をチョコマカ動いていたのは、

キクイタダキでした。
小さくてチョコマカと動き回るのでなかなか撮影が難しく苦労しましたが、

何とか一枚だけ撮影できました。

午前6時の気温・・・-1.7
体感知床・・・冷たい北西の風


いろんな動物に会いました

2025-02-06 | 野鳥

今日はいろいろな動物に会いました。

久しぶりにエゾリスに会いました。今冬2度目。
前回は写真が撮れなかったのですが、今回はかわいいのが獲れました。

ミヤマカケスは高いトドマツの上。

一方、若いオオワシが止まっている場所は・・・

矢羽根と呼ばれている標識の支柱でした。ちなみに矢羽根の正式名称は「固定式視線誘導柱」です。

オオワシが安全に比較的近くで見られる場所があります。
スコープで見るととても大きく見られます。

今日一番うれしかったのはクマタカに会えたこと。ちょくちょく会えるといいなぁ。

午前6時の気温・・・-3.0
体感知床・・・今日も穏やかでした


知床上空、ワシ王国!

2025-01-28 | 野鳥

強い北風に乗ってたくさんのワシが乱舞していました。

若いオオワシはまだ成鳥の鮮やかな白と黒の対比とは異なり、全体的に褐色がかっています。
まだ幼さの残る、ぼやけた印象の色合いが特徴です。

こちらはオジロワシの成鳥。全体的に褐色で、名前の由来にもなっている白い尾羽が特徴です。

流氷がなかなかやって来ない中、ワシ達も流氷という行き場がなくなって困っているかもしれません。

午前6時の気温・・・-2.0℃
体感知床・・・ずっと大雪でした


キツツキの日

2025-01-26 | 野鳥

今日はキツツキがたくさん見られました。
まずはアカゲラ。時々見かけますが、探すと意外と見つかりません。

こちらはアカゲラによく似たオオアカゲラ。
アカゲラのお腹が模様が無く白いのに対し、オオアカゲラの脇には黒い縦筋の模様が入ります。

こちらはコゲラ。
体長17cmの小さな体の割には大きな音を立てて木をつついていました。

午前6時の気温・・・-1.9℃
体感知床・・・久しぶりの真冬日


マヒワの群れに遭遇

2025-01-21 | 野鳥

カラマツ林に50羽ほどの小鳥の群れを見つけました。
目立つ黄色い個体はマヒワ。
すばしこくて遠くてなかなか上手に撮れませんでした。

午前6時の気温・・・-2.6℃
体感知床・・・少し冷えました


雪の森にモモンガ探し2

2025-01-09 | 野鳥

今日も森へモモンガ探し。でも今日も見つかりませんでした。

いつも指標としているトドマツの食痕は見つからず、
目立つのはハリギリの実の食痕。
これはモモンガによるものなのかそれとも野鳥によるものなのかはわかりません。

森にはたくさんの野鳥がいました。オスのシジュウカラ。
何度も近くまで飛んできてくれました。

ハシブトガラはレギュラーメンバー。

この写真で何の鳥かわかる人は野鳥通だと思います。
頭に特徴があるあの鳥です。

クマゲラは全部で3羽いました。
ホウノキの実をぶら下がりながら食べていましたよ。
次回こそモモンガに。

午前6時の気温・・・-3.5℃
体感知床・・・南西の風がとても強かったです


変化の年、感謝の年、そして挑戦の年へ

2024-12-31 | 野鳥

今年もあと10間足らずとなりました。

今年もたくさんの方をご案内させて頂きました事深く感謝しております。ツアー中の事故や怪我、私の病気や怪我もなく1年間過ごせたことを安堵しております。
今年の知床の一番大きなニュースは半世紀にわたり知床の観光客の方や地元住民に愛されてきた「くまのや」さんが、惜しまれながらその歴史を閉じられたことです。
長きにわたり知床の食文化を伝え、地域経済の発展にも大きく貢献されたこと、心より感謝申し上げます。
くまのやさんの温かいおもてなしと、地元の新鮮な食材をふんだんに使った料理は、多くの観光客の方の心に深く刻まれていることと思います。
SOT
では、ツアーに参加されているお客様から「くまのやさん美味しかった!」のお言葉を頂き私たちも「でしょ!」と嬉しくなったものでした。

帰省などで知床におらず、10月にお店を閉められたことを随分経って知り大変申し訳なく、12月になってお会いできて寂しい気持ちと感謝の気持ちを伝えられて本当に良かったです。

私もくまのやさんのように知床の魅力を多くの人々に伝え、地域の活性化に貢献してまいりたいと考えております。

--
皆さま、来年も変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお写真は来年素敵な初夢となりますよう、二鷹のオオワシです。
今年知床を訪れた皆様に、素晴らしい一年が訪れますよう心よりお祈り申し上げます。
来年も、知床の美しい自然が皆様に笑顔と感動をもたらしますように。

午前6時の気温・・・-8.7℃
体感知床・・・午後から雪です


スズガモ

2024-12-22 | 野鳥

ウトロ旧港にカモの群れがありました。

スズガモです。日本では冬鳥です。
夏は北部で繁殖し、冬になると日本全国の港などで生活します。

今日は朝から夕方までずっと同じ場所にいてくれました。
オジロワシの脅威にもさらされなかったのでしょうね。
この港が凍る来月初めまでは観察できそうです。

午前6時の気温・・・-5.2℃
体感知床・・・風も弱く寒さも緩みました


羽を休めるオオハクチョウ

2024-10-18 | 野鳥

紅葉がピークを迎えたと思われる知床五湖です。

第3湖の中島の風景もいい感じですが、その手前に何か白いものが・・・

2羽のオオハクチョウでした。数年に1度、この時期になると南下の途中で立ち寄ってくれます。

知床五湖も11月になると凍り始めるので、その前にもう少し南へと飛んでいくのでしょう。
それまではゆっくり休んでほしいです。

午前6時の気温・・・+4.3℃
体感知床・・・日差しも弱くなりました


やったー!カワセミ

2024-09-12 | 野鳥

カワセミに出会いました。

素晴らしい色合い。太陽光が当たると発光しているかのように輝いています。

翡翠(ヒスイ)、水辺の宝石などと呼ばれるカワセミ。嬉しい出会いでした。

午前6時の気温・・・+15.6℃
体感知床・・・涼しい一日でした


35年の森で

2024-07-10 | 野鳥

知床五湖でなかなか会えないクマゲラに会いました。

静かな森に大きな音を響かせて、イチイの木を一心不乱に叩く姿が見られました。

大きな体を支える太い足。その4本の指は「X」の形になります。
木に対して垂直に止まるためのキツツキ独特の足の形です。

【わたくしごと】
今日で知床在住35年になりました。

午前6時の気温・・・+18.0℃
体感知床・・・朝は雨。急に晴れて暑くなりました。


オシドリの雛たち

2024-07-04 | 野鳥

第3湖ではオシドリの雛たちが元気です。

お母さんに続いて、スイレンの中を泳ぐ雛たち。
頑張って大きくなってほしいです。

午前6時の気温・・・+17.8℃
体感知床・・・昨日ほどには・・・


ムシクイわからない・・・

2024-06-21 | 野鳥

野鳥の撮影をした後に同定を行いますが、ムシクイの仲間はどうも難しいです。
たくさんの種類がいる中で、この写真のムシクイは3種類に絞られました。
センダイムシクイ、エゾムシクイ、メボソムシクイです。

上の写真を見ると下嘴がオレンジ色に見えるのでセンダイムシクイでしょうか?
エゾムシクイはピンク、メボソムシクイは黄褐色ですが、そのように見えなくもないですね。

3種の中で唯一頭央線(頭の中央に白い線)があるのがセンダイムシクイですが、この写真ではわかりません。

拡大してみると下嘴に先端に暗色部がなく、3種の中で下嘴に先端に暗色部がないのはセンダイムシクイだけなのでほぼ決定ですね。
これをフィールドで瞬時に判断するのは本当に難しく苦手です。

午前6時の気温・・・+17.3℃
体感知床・・・雨が降ったりやんだり


シマエナガのきょうだい

2024-06-17 | 野鳥

今日は夏の暑さを感じた知床五湖です。
知床五湖遊歩道の入り口付近で、かわいい鳥に出会いました。

シマエナガの幼鳥です。

巣立って間もないのでしょう、群れて飛び回っていました。

シマエナガ特有の鈴を転がしたような鳴き声ではなく「ジュリリ、ジュリリ」と鳴いていました。

この写真の中に4羽写っています。
多分8羽くらいいたと思います。とてもラッキーな出来事でした。

午前6時の気温・・・+20.0℃
体感知床・・・雨が降らないか心配でした