知床は今

森を歩くガイドの目線で知床の自然を紹介します。

春のお知らせ

2024-03-31 | 植物

道路の脇で芽を出すフキノトウを見つけました。
雪解けが遅かったため、ここ数年ではかなり遅い記録です。
流氷はまだ残っていますが、春のお知らせがやってきました。
午前6時の気温・・・データ欠損
体感知床・・・肌寒い一日でした


嵐が去って

2024-03-30 | 気象・自然現象

昨日の大変な嵐が過ぎて、穏やかな朝を迎えた知床・ウトロです。

ウトロは南風が怖く、被害が出やすいです。
やはり道路をふさぐように倒木が発生しました。

プユニ岬の看板も風で傾いてしまいました。
今年の春の嵐はこれで最後だといいと思います。
午前6時の気温・・・+6.1℃
体感知床・・・天気が猫の目のようでした


海が大きく空きました

2024-03-29 | 気象・自然現象

昨日の16時ごろから強い南風が吹いてきて、建物が揺れるほどでした。
案の定、流氷は沖へと持っていかれてしまいました。

1月29日に流氷が初接岸して以来、初めて海が空きました。
このまま流氷はもう戻ってこないかもしれませんね。
冬の終わりは今日なのかもしれません。
午前6時の気温・・・-4.6℃
体感知床・・・風の音が大きいです


足跡変わり種

2024-03-28 | 野生動物

冬の森を歩いていると雪の上に動物の足跡を見つけます。
キタキツネ、エゾシカなどを見つけては、お客様にクイズ形式で答えていただいていますが、
エゾクロテンのきれいな足跡を見つけるとちょっと嬉しいです。

こちらはおそらくエゾライチョウの足跡。こちらは珍しい足跡です。
なかなか会えない野生動物や野鳥ですが、足跡を見つけることでそこに存在していることを確認できますね。
午前6時の気温・・・-3.3℃
体感知床・・・ぽかぽかでした


春待つ漁船

2024-03-27 | 歳時記

この時期としてはいつもよりも多くの流氷が残る知床。
珍しい風景が見られるのはうれしいことですが、漁師さんたちはこの流氷がなくならないと漁ができません。
いつまでも冬のままではいられない知床です。
午前6時の気温・・・-3.9℃
体感知床・・・ずっと肌寒かったです


木突くキツツキ

2024-03-26 | 野鳥

森ではあちこちからキツツキのドラミング音が聞こえます。
コゲラは「ギーッ」という鳴き声とともに、軽やかなドラミング音が聞こえてきました。

このアカゲラはメスです。少し重い音で木を叩き、
樹皮をはがして冬眠している昆虫を食べていました。
午前6時の気温・・・-1.5℃
体感知床・・・北風が冷たく感じました


北帰行

2024-03-25 | 野鳥

斜里岳の麓の畑には北帰行を待つオオハクチョウが群れていました。
15羽ほどのオオハクチョウは強い南風を待っているようでした。
元気よく鳴きながらまた来年にはやってきてほしいですね。
午前6時の気温・・・-0.5℃
体感知床・・・ちょっと動くと汗ばみます


流氷原に山の影

2024-03-24 | 風景

今日も流氷がびっしりの知床・ウトロ。
このすごい風景がいつまで続くのかわかりませんが、毎日感動しています。
この流氷原に山の影が映る朝の風景がとても好きです。
午前6時の気温・・・-1.9℃
体感知床・・・日差しが暖かです


網走から知床連山を望む

2024-03-23 | 風景

知床・ウトロは今もほとんど海が見えないほどの流氷に埋め尽くされていますが、
網走でもびっしりの流氷がいまだに見られています。
3月下旬の網走にこんなに流氷が残っていることは稀中の稀。
この奇跡の風景を目に焼き付けておきたいです。
午前6時の気温・・・-4.7℃
体感知床・・・雪がどんどん解けました


ミヤマカケス

2024-03-22 | 野鳥

森の中でミヤマカケスに会いました。
本州のカケスよりも頭の部分がきれいだと言われることが多いですが、
肝心の頭の部分が写っていないので、よくわかりませんね。
午前6時の気温・・・-4.6℃
体感知床・・・暖かいです


今年の流氷の質の高さ

2024-03-21 | 気象・自然現象

今年最後の流氷ウォークは新港で行いました。

嵐の後に港内に入ってきた流氷は大変荒々しいものでした。

こんな氷や

こんな氷はトップシーズンの幌別湾でもなかなか見られません。

まだまだ質の高い流氷が残っているのですが、今日で冬シーズンの営業を終えます。
今年の流氷がいかに良かったかが改めて証明される結果となりました。
午前6時の気温・・・-3.2℃
体感知床・・・風がかなり冷たかったです


冬を乗り切れ

2024-03-20 | 野生動物

昨年のこの時期、5日連続で+10℃超えの気温だっため積雪深がほぼ0cmでした。
雪解けが進んだ場所ではエゾシカが草を食べることができましたが、
今年はまだ60cm以上もあり、樹皮を食べて飢えをしのぐエゾシカの姿が見られます。
今年の冬は少し長引きそう。頑張って冬を乗り切ってほしいですね。
午前6時の気温・・・-4.1℃
体感知床・・・風は強くありませんでした


やっと会えました

2024-03-19 | 野鳥

やっとお目当てに会えました。お客様から一番リクエストが多い野鳥がシマエナガです。
「北海道三大かわいい」の中でもなかなか会えないのですが、
今日森歩きをしていたら明るい森の中に飛んできてくれました。
すばしこくてなかなかピントが合わせられず、まともなのはこれ1枚だけ。
せっかくの顔に枝がかかっているけれど、かわいさは伝わるはずです。
午前6時の気温・・・-4.5℃
体感知床・・・とにかく北北西の風が冷たく顔を刺しました


彼岸荒れ

2024-03-18 | 気象・自然現象

昨夜から大変な吹雪となっています。ホワイトアウトも起きています。
3月下旬は南から広がる暖かい空気と、冬の冷たい空気がぶつかり合うことで低気圧が発達しやすくなります。
春の彼岸時期にやってくることから『彼岸荒れ』と言います。
午前6時の気温・・・-1.3℃
体感知床・・・流氷は沖へと離れました


流氷が離れるも

2024-03-17 | 風景

今朝は強い南風と引き潮が相まって、流氷はまた沖へと流されました。

幌別海岸に残された流氷はわずかこれだけ。

でもその氷はとても青く美しく、そして工業製品のように正確なエッジを作り出していました。
午前6時の気温・・・-1,4℃
体感知床・・・気温のわりにとても寒く感じました