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ボリビア異文化見聞記

青年海外協力隊員としてボリビアの小学校へ!

トド・サントス その2

2013年11月02日 | スクレ・大家さんち
昨日の夜から下ごしらえしたモンドンゴを食べに、
4姉妹(サンタクルスに住んでいるグラディス、近所に住んでいるカラメラ、ママ、クラウディア)と
その家族が、大家さんちへ大集合。


これが、スクレのモンドンゴ。
中南米では、モツを煮込んだ物をモンドンゴと呼ぶそうですが、
スクレでは、チチャロンをアヒで煮込んだ物をモンドンゴと呼びます。
チチャロンとは、豚肉をスパイスと塩で下味付けてゆでた物を、更に、揚げた物のこと。
それを、また、アヒで煮込むわけですから、
書いただけでも、すごい手間のかかった料理だと、伝わります???

さて、午後は雨が降って来ました。
ママが「毎年、そうよ」と。
「天国に帰りたくない死者が泣いているのよ」とのこと。

赤ちゃんのマテオが誰もいない方を見て、
「アワ!アワ!」(マテオ語(笑)で、オラ!の意味)って言ってたとか、
犬が、夜中に一斉に鳴いたとか、
怪談めいた、でも、何となく身内が帰って来ているので、心温まるような、
そんな話が、家族の中でされていました。

昨年は「わ!4連休!」って旅行に行っちゃったのですが、
今年は、土日と重なったせいもあり、スクレで家族とゆっくり(?)
・・・いやいや、モンドンゴを作ったので、忙しかった!
ま、伝統行事を満喫できました。

スクレは、ボリビアの生まれた場所。
今は、小さな地方都市にしか過ぎませんが(とは言え、憲法上の首都)、
日本で言えば、京都のような感じ???
伝統行事を、しっかり体験できる街です。

トド・サントス その1

2013年11月01日 | スクレ・大家さんち
Todo santos。死者の日。今日と明日です。
日本のお盆みたいな感じで、死者がこの世に帰って来る日です。
英語圏なら、ハロウィン。

セメンテリオ(墓地)には、多くの人が詰めかけ、
マリア様には食べ物のお供えとデコレーションがされています。


うちにもおばあちゃんが帰ってくるとのことで、
たくさんの食べ物が、机に並べられました。

写ってないけど、床にも死んじゃった犬用のドックフードが置かれていました。

スクレには、トド・サントスにモンドンゴを食べる習慣があります。
モンドンゴ用の豚肉を買いにメルカドへ行ったのですが、
いつも行く肉屋さんは、もう売り切れたのか、閉まっていました。
困ったママ。
同じ状況に陥っている知り合いに出会って、立ち話。
その内容が、すごい。
「きれいで安心なお肉を買いたいわよね。
 エラスモ、一頭、潰してくれないかしらね?」
エラスモとは、ママの妹の旦那さん。
豚を持っているんです。
あ、前、「豚見たい?」って誘われて、別のうちへ豚を見に行ったことあったっけなぁ。
あの豚、エラスモのなんだ~。

でも、1頭これから潰して、明日のトド・サントスに間に合わせるのは大変なので、
ママ、行きつけではないお店で、豚肉を吟味。
10キロ(!!)買って帰りました。

夜、下ごしらえが始まりました。

これ、肉です!

下ごしらえしながら、素朴な疑問。
結局、豚を潰したりはしなかったけど、
死者が帰って来る日に、豚を殺したら、その魂はどこへ行くの?
行くの?帰るの?・・・・・???

その答えは、意外なものでした。
「今日は、死者がこの世へ帰って来るために、天国の入り口が開いているから、
 今日死ねば、みんな天国へ行けるのよ!
 悪いことをした人でもね!」

え?
意外とテキトーなんですね(笑)。

うちのおじいちゃん

2013年10月30日 | スクレ・大家さんち
うちのおじいちゃんは(ってもちろん、大家さんちのですけど)、
壊れた物を何でも直します。
椅子やラジオ。
穴の開いた鍋は、ネジが埋め込まれ、塞がれていました。(これにはびっくり!)
包丁も研ぐし、
新品でも、都合の悪い物は改良します。
近隣の国から送ってもらった電化製品。
コンセントの差し込み口が合わないと、切っちゃったり。

何でも自分で出来るって、すごいな~と思っていたら、
今日は、犬の毛を刈っていました!
犬たちも、おじいちゃんには逆らえないらしく、
おとなしく、されるがままになっていました。

下の方に、Before,Afterがいるのが、笑える。

続・うちの家族

2013年10月28日 | スクレ・大家さんち
ママが何だか「ない!ない!」と捜し物。
どうしたのかと思って、見ていると、
買い物したときに貰うビニール袋をためてあった袋(それもビニール袋)がないんだと・・。
しばらく捜して、諦めて、
「昨日、レネ(パパ)が、ゴミ、捨てておいたよって言ってたのが多分、袋だ・・」
「Guracias! Buen chico!(ありがと!えらいわね!)って言っちゃった!」
「Tonto!Voy a matar!(レネのバカ!やっつけてやる!)」
「Ni uno!(1枚もないのよ!)」・・・だって。
ぷぷぷ。かわい~家族。
毎日10人分のご飯を作るので、ゴミも毎日、相当出ます。
ゴミ袋がないと、困るよね~~。

更に、ビニール袋がしまってあるところに、タマネギもしまってあるんだけど、
ママ、袋を捜す途中に、タマネギの籠を見て、
「あ、メルカド行ったのに、タマネギ買うの忘れた!!」
妹のクラウディアが赤ちゃん用粉ミルクを買いに出かけているので、
「クラウディアに、タマネギ買ってきてって電話する!」と。
わたしは、ぷぷぷ・・と笑いながら、廊下の掃除をしていると、
クラウディアの部屋から携帯電話の着信音が・・・。わはは。

ママに「部屋で電話鳴ってるよ~!赤ちゃんが、起きちゃうよ!」って言うと、
ママに「しのえ、楽しそうね。」と言われてしまいました(笑)。

だって、うちの家族、面白いから好きなんだもん。

うちの家族

2013年10月22日 | スクレ・大家さんち
いつも読んでくれている読者の方は、すでにご存じかと思いますが、
わたし、かなり大家さんち家族が好きです。
何とも言えず、素敵なんです。

うちと大家さんちは歩いて5分ぐらい離れているんですが、
大家さんちはママの実家。
うちはパパの実家(と長屋のように隣接している)。
彼らは、高校生の時から知り合いで、
でも、ママのパパが厳しい人だったので(今は、丸くなってすっごく優しい)、
デート禁止。
通りですれ違う時に、「オラ!」「チャオ!」って言うだけ・・・ってのが、4年ぐらい続いたんだって!
そして、別々の遠く離れた大学へ進学し、
卒業後、すぐ、結婚したんだって!!

通りで抱き合ったり、キスしたりしている人だらけの南米で、
そんなカップルもいるんだね~~~。

素敵です!!

そして、全然違う話題ですが、娘のハナエ。
ママが忙しくて、未だ彼女の誕生日会(8月生まれ)は、
内々でケーキを食べただけで、本格的なお客を呼んで行うのが延期されたまま。
ママは12月にやるよって言っているけど(その前は9月にやるよって言ってた!)、
7歳のハナエは、待ちきれずに、怒って叫びました。

「ママが、100年誕生日やってくれないから、わたし、8歳になっちゃうよ!」
いとこのチェラが冷静に「100年たったら、ハナは107歳だよ!」と。
ハナ「も~~~~!!!!!」と半泣き。

ストレートに感情が出過ぎでかわいいです。