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ボリビア異文化見聞記

青年海外協力隊員としてボリビアの小学校へ!

活動報告会の準備

2013年11月27日 | スクレ・活動関連
明日からラパスへ出張です。
年に2回開かれる、ボリビア政府(外務省)に対する、
JICAボランティアの活動報告会に出席するためです。

校長先生と一緒に出かけて、どんな活動をしたのか紹介するわけですが、
発表内容に関して、ここのところ、ずっとモメておりました・・。

わたしは、始めの3ヶ月間、授業を観察し、
うちの学校の算数教育の問題点は、以下の3点であり、
①ちゃんとした教科書がない。
②授業準備もせず、教え方が良くない。
③算数の知識が、欠如している(間違ったことを教えている人もいる)

その対策として、
①グアテマティカ(グアテマラとJICAが作った算数の教科書)を勧める。
②授業に入り、しっかり準備した授業を先生に見せる。
③教員向けの講座を行って、知識を補充する。
という3つの活動を行ってきた、と報告のプレゼンを作ったわけですが、

校長先生曰く、
何度も何度も、「先生達は知らない、出来ない」などと言うことは出来ない!
先生達が聞いたら、怒るわよ!・・・だ、そうです。

でも、事実だし、
先生達はラパスの報告会に来るわけではないし、
問題点がないのなら、ボランティアなんて必要ないんじゃないんですか?
校長先生は、各クラスをちゃんと見て、現状を把握する必要があるんじゃないんですか?
ボリビア政府は、教育の遅れについて認識する必要があるのではないですか?
と、反論したため、事態は悪化。

でも、言わずにはいれませんでした。

今にして思えば、先生達が聞いたら怒るわよ・・・ではなく、
校長先生が怒っていたんだと思います。
彼女は、うちの学校の先生は良くやっている、
でも、更に、時代の先端の教育を学んでいる・・・ぐらいの感覚で居たんだと思います。

日本人から見たら、全然風景は違うんです。
欠如しているんです。
教育現場は、ひどい状態なんです。

立場が違うと、見えているものは、違うからね。

発表内容を彼女が気に入るように変えることは、
自分の2年間を否定することなので、出来ませんでした。
このままの内容で明後日、報告します。

今日は、プレゼンの最終チェックを二人でして、
時間を計りながら、2回練習しました。
何度も、不愉快な内容を聞かなければならなかった彼女は、かなり不機嫌でした。

わたしは、自分が優秀でうちの同僚がダメだ、と言いたいわけではありません。
日本が、進んでいるんです。
どこで生まれて、どんな環境で育ったかで、知識の質や量は違ってくるのです。
つまりは、教育なんです。
だから、教育を大事にして欲しいんです。

分数の講座②

2013年11月26日 | スクレ・活動関連
本当にわたしに対する配慮は何もなく、
2日連チャン、校内で講座をやりました。
11月に大学で行った講座の再放送・・・。

年度末の会計報告の会議の後に行われ、
会議の終了と共に帰ろうとする人、続出。
わたしは、心の中で「帰れ!帰れ!」と思っていました。
聞きたくないのに、残っていられるのはかえって迷惑なので。

残っている人も、ずっと成績の手直しをしていて、
あるいは、しゃべっていて、とても始められる雰囲気ではありませんでしたが、
早く講座を終えて帰りたい人から「早く始めてよ!」催促され、
本当に、堪忍袋の緒が切れました。

「Si tienen otro torabajo, pueden salir!」と怒鳴ってみました。
(他の仕事があるなら、帰っていいよ!)

そして、図で異分母の足し算、引き算を説明し始めると、
「どうして、かえって分かりにくい、難しい方法で説明するの!?」と、
なぜか非難囂々・・・。
いや、難しくないですから・・!
あなたが、分からないだけですから!

なじみのない方法に対する抵抗って、やっぱりあるんだね~。
そりゃそうか。

一呼吸置いて、どうして図示するのかを説明しました。

最後までたどり着くころには、
わたしが何を言いたいか、何をしたいかが伝わったようで、
図で説明することに対する、反感は口には出されなくなりましたが・・。

大学生に講座をするのとは、別の大変さがありました。

2月に、大学の先生対象に同じ内容で講座をやることになっているのですが、
お~そ~ろ~し~や~・・・・ですね。

分数の講座①

2013年11月25日 | スクレ・活動関連
10月に大学で行った講座の再放送を学校で行いました。

全員参加のはずが、時間になっても人が集まらず、
職員は28人居るはずなのに、8人でスタートしました。
もうちょっと待っても良かったんだけど、校長先生が、
「もう来ないから始めて!」って言ったので。

いったい、何のために講座をやっているんでしょうか?
8人の中には、家庭科や音楽、体育の先生も含まれていて、
肝心の算数を担当している担任の先生は5人だけ。
後からバラバラやってきて、最終的には、算数の先生10人くらいいたと思うけど、
成績処理の締め切りが、わたしの講座の後という日程もあり、
講座の間中、説明も聞かず、練習問題もやらず、
成績処理。
隣の人とぺちゃくちゃしゃべって、子ども以下のマナーでした。
子どもじゃないので、「うるさい!」とか言えないし。
タチ悪いわぁ~~。

それでも、最後まで何人か残って、講座が進み、
聞いている人は、「ふむふむ」って顔をしていました。
そして、わたしがスクレに来て早々にちょっぴりモメて以来、
一切(笑!)口をきかなかったベアトリスが、
「また明日!」と自分から声をかけて帰って行きました。

自分で言うのもなんだけど、
わたしの分数の講座、内容はいいのよ!
だから、聞いている人(理解できる人)には面白いのよ!

でも、聞いていない人、
小学生に説明するようにしているのに、ついてこられない人、
いるんだなぁ、これが・・・・。

最後まで残っていた少数の先生に「明日、続きをやるよ!」
と言って、終了しました。
聞いてくれる人だけ、来ればいいよ。
邪魔するなら、来なくていいよ。

それにしても、日程の組み方もどうかと思うよ?校長先生!

グラフの講座

2013年11月23日 | スクレ・活動関連
昨日、大家さんちで愚痴った後、
それでも、やることはちゃんとやらねばならないので、
学校で同僚向けの講座をやってきました。

大学で9月に行ったグラフの講座の再放送。

学校できちんとグラフを教えないことは、
この1年ちょっと観察して知っていましたが、
それにしても、日常生活でグラフを見る機会、ないのかしら?
トンチンカンな回答、反応、続出でした。

折れ線グラフは、時間と共に変化するデータを表すのよ!って、説明しているのに、
棒グラフのように縦に細い線を書いて、折れ線グラフだと思っている人がいたり、
(いや!それ、ほっそい、棒グラフですから!!
 ・・・黒板に例示してあっても、見ないんですよぉ!)
円グラフを書くには、%のデータを足し算していかないと、
最後まで書いたとき100%にならないっていうのが、なっかなか伝わらなかったり、
人口密度っていう単語が伝わらなかったり。
(結局、「ラパス(地名)は込んでるの!(llenito!)」って叫びました・・(苦笑)
 スペイン語の先生に確信したので、間違ってはいないはず。
 多分、あんまり使わない単語だから聞いたことなかったんだと思う。)

日本とは違う環境で働いているのに、
日本人のように働きたい・・・という気持ちがどうしても抜けないわたし。
昨日の件をいろいろ、もう一度考えてみました。

日本人のように、子どもを大事にしてくれない(方法が違う)。
日本人のように、自分の仕事に責任をもたない(いつも他の誰かが悪い)。
そのことにイライラしても、ここは違う世界です。

別の文化を持ち込むのが隊員の仕事。
ぶつかるのは仕方がないか・・・。
1年経っても思考は、同じところをグルグル回っています。

結局、仕方がない。
やれることをやるしかない。
わたしの活動に相手がどう反応するかは、相手次第です。

ボーノ

2013年11月21日 | スクレ・活動関連
学年末で活動らしい活動が出来ないので、
昨日の「ボーノ・ファンシート・ピント」について。

毎年、年度末にあるこの行事、
政府が公立学校の生徒に「来年度の必要な文房具など買うように」と、
お金を配布するもの。

昨年度いくらだったのか、定かじゃないのですが、
今年は200ボリビアーノス。
日本円にすると、2300円くらいですが、
物価がおおざっぱに言うと、10分の一くらいのボリビアでは、かなりの大金。

普段、お札を手にする機会などあんまりない子どもにとって、
一番大きなお札、200ボリ札!・・・・アラシータの偽札でしか見ないのでは(笑)??

噂によると、来年度ように必要なものを買う・・・・なんてことはまれで、
お年玉のように、消費されてしまうらしいです。
どうだろうなぁ。
日本の「子ども手当」と似てるかも~。

子ども全員分の200ボリ札を持参して、軍の人が各学校二人ずつやって来きます。
校長先生が、「お金と彼が写るように写真とって来て!」って言ったけど、
何のために必要なのか、撮っても怒られないのか、ドキドキしながら撮りました。

机の奥に、全部200ボリ札の札束が・・・。