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エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

「うとてとこ」の授業ver.R6①

2025-04-08 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、1年くらい前に記事化した「うとてとこ」の授業の令和6年度バージョンを紹介します。
 私が尊敬する、千葉県の野口芳宏先生の実践に「うとてとこ」があります。谷川俊太郎さんの詩を使った授業で、私は何度も追試させていただきました。そして、令和6年度最後の国語授業でも行った訳です。今回の授業は、記事にした令和5年度の実践をベースにして、1年生に行いました。
 まず、書画カメラでテレビにノートを映し出し、
「ノートを開いて日付を書きましょう」
…と指示しました。子供たちが書いているのを確認すると、ノートの右端に「うとてとこ」と書いて、子供たちにも同じ様に書かせました。
「何の事だと思いますか」
…と問うと、「よく分からない」と言う答えが大半でした。確認を終えると、「うとうとうとう」と書いて子供たちにも書かせます。
「何だか分かりますか」
…と問うと、「何かの音だと思う」などと意見が出ましたが、あまり続きません。意見が途切れたので、「うがよんわ」と書いて子供たちにも書かせました。見ていた子供たち、やはり頭上に「?」が浮かんでいるのが見えます。
「何ですか」
…と問うと、「牛がいるんだと思う」、「牛は4頭って数えるよ」、「『よんわ』だから鳥じゃない?」、「『う』だからウグイスだ」などの意見が出ました。最後に、諺好きの子が、「『鵜の真似をする烏』って諺があるから、これは鵜と言う鳥が4羽いるって事だと思います」と言いました。
 「その通り、鵜と言う鳥がいるんです。
   それが、4羽いますよって言ってる訳です」
…と説明しました。その後、
「では、これは、どう読んだら良いでしょうか」
…と問いました。子供たちからは、「『う』を強く読んだらいいと思う」と意見が出て、ほとんどの子が賛成しました。そこで、「う」を少し強調する読み方で読む事にして、子供たちと私で実際に読んでみました。
がよんわ」
 読み終わったら、「うとうとうとうと」とノートに書き、子供たちにも書かせます。書き終わった頃に、
「今度は、どう言う意味でしょうか」
…と問うと、「何かの音だと思う」とか、「眠たいんじゃないかな」とかの意見が出てきました。そこで、「いねむりだ」とノートに書き、子供たちにも書かせました。そして、
「どう言う事でしょうか」
…と問うと、「居眠りしてる」、「鵜がうとうとしている」と言った意見が出ました。それらの意見をまとめて、「鵜が4羽いて、『うとうと』居眠りをしているんだね」と確認した後、
「今度は、どう読んだらイイですか」
…と問いました。「うとうとしてるんだから、眠たくなってるのが分かる様に、段々声を小さくしたらイイと思う」と言う意見が出て、ほとんどの子も賛成しました。そこで、「うとうと」で区切り、前半をやや大きめに、後半をやや小さめに読む事としました。早速、子供たちと私で一緒に読みます。
うとうと、うとうと、いねむりだ」
 ここまでで一連目が終了しました。ノートには、次の様に書かれています(本当は縦書きです)。

  うとてとこ

  うとうとうとう
  うがよんわ
  うとうとうとうと
  いねむりだ

 次は二連目ですが、少々長くなったので続きは次回に。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。

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