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エスせんブログ

ラノベ好きなB級小学校教師のエスせんが、教育中心に色々語るブログです。少しでも面白ければ「いいね」御願いします。

引越の御連絡&感謝を込めた御挨拶

2025-08-18 04:30:00 | 自分
 gooブログの「エスせんブログ」を見に来てくださった皆様、どうも、ありがとうございます。
gooブログ閉鎖に伴う引越作業が完了し、令和7年8月15日からAmebaブログで「エスせんブログ」を継続する事となりました。これまでと同じく、月・火曜は学校教育話、水曜は介護狂詩曲、木曜はラノベ愛語り、金曜は月~木曜のテーマに含まれない「その他」テーマで書いていきます。
当分Amebaブログでは、「esu1000のブログ」と表記されると思われます。もし、検索してくださる有り難い方がいらっしゃるなら、その点を御注意ください。いずれは「エスせんブログ」に直したいと思っていますが、「お気楽極楽」がモットーなので、のんびり取り組んでいきます。 
このブログでは、色々な事を学ばせていただきました。中でも、最も学んだ事は「継続は力なり」です。
ブログを再開した最初の頃は、アクセス数が1桁の事が多かったのが、頑張って続けている内に2桁になり、最近では、たま~にですが3桁になる日もありました。「長く続けている事は、それだけで力になるんだなぁ」って感じて、これからの人生の励みになりました。
私のブログを見に来てくださった方には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、皆様にとって素敵な一日が続く様に心から願っています。
これまで、本当にありがとうございました。
そして、もし可能であれば、これからも宜しく御願いします。
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TOHOシネマズすすきのは…

2025-08-15 04:30:00 | 自分
 金曜は月~木曜のテーマに入らない内容です。今回は、「ファンタスティック4」を観に行った映画館について。
 札幌には現在、大きめのシネコンが3つあります。札幌駅にある「札幌シネマフロンティア」、大通公園に近い「ユナイテッドシネマ札幌」、そして、最近すすきのに出来た「TOHOシネマズすすきの」です。
 今回の「ファンタスティック4」、前2つのシネコンでは見事に上映時間が外れました。早朝か夜遅めじゃないと、字幕版で観る事が出来ません。
 そこで調べると、「TOHOシネマズすすきの」なら丁度イイ時間で上映されています。我が家からはJR→地下鉄の乗り継ぎが必要ですが、せっかくなので今回は行ってみる事にしました。
 「TOHOシネマズすすきの」が入ってるビルは、地下鉄すすきの駅の真上…駅直結の入口から入れます。このビルについても語りたい事は多々ありますが、ここは映画館に絞って話を進めます。
 「TOHOシネマズすすきの」はビルの5階に入口があり、中の階段を使って6階にも映画館が広がっています。そんなシネコンの中に入った第一印象は…「ちょっと懐かしい」でした。
 昔、札幌には「東宝日劇」「東宝公楽」「東宝プラザ」などの大きな映画館(もちろん単館)がありました。中でも、狸小路5丁目にあった「東宝プラザ」は、もう何度も利用させてもらった映画館です。
 狸小路に面した側は大きなガラス窓になっていて、狸小路から光が入ってきます。床にはレッドカーペットが敷かれていて、中高生の頃の私は「上質な大人の空間」って感じていました。今のシネコンのコンセッションより規模は小さいですが、喫茶コーナーもあって、とってもイイ雰囲気です。
 その「東宝プラザ」を感じました…「TOHOシネマズすすきの」に。
 「TOHOシネマズすすきの」も、すすきのの大通りに面した側が大きなガラス窓になっています。その為、明るい太陽の光が差し込んできます。床はレッドカーペットっぽい作りになっていて、座席もふわふわです。何と言いますか、「上質な大人の空間」感が強いんです。
 とっても気に入りました。
 コンセッションは主要な飲み物がセルフとなっており、その分、並ぶ時間が短くなるのも良いと感じました。グッズ販売のエリアに担当の方のいない時間のあるのが、ちょっと気になるって言えば気になりましたが、全体としては雰囲気が良くて使いやすいシネコンです。
 う~ん…次の映画でも利用しようかな。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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聞いてない話が続々

2025-08-13 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、7月下旬に行われた介護計画会議について。
 介護認定が更新されるのに伴い、介護計画を新しくする必要があるそうです。その為、毎年1回、ケアマネさんが関係者に呼びかけて介護計画会議が行われます。今回集まったのは、ケアマネさん、母の訪問看護師さん、父の訪問看護師さんとリハビリ担当者さん、介護用品会社の担当者さん、そして父母と私です。
 最初に、ケアマネさんから介護認定について話がありました。母は変化なしですが、父は「要介護1」に変更される様です。
 次に、母の訪問看護師さんから近況報告がありました。概ね私の知ってる話でしたが、あんまり水分補給をしていない…との話は気になります。熱中症にならないか、ちょっと心配になりました。
 その後、父の訪問看護師さんやリハビリ担当者さんから話がありました。…これがビックリです。知らない話が次々と出てきたのですから。
 まず、父も水分補給が今イチだと話がありました。普段、父と話をしている時には、「(水を)飲んでるよ」と返事をしていたので、「話が違うじゃ~ん」って気持ちです。訪問看護師さんが置いていったペットボトルが、そっくりそのまま、リハビリ担当者さんが来た時に残っていたそうですから、この話は本当の様です。
 次に、食事が進んでいないと話がありました。これは、一緒に食べている時にも食が細くなっていたので、その通りだと思いました…が、まさか、この3ヶ月ほどで5kgも痩せていたとは。下がりすぎです。こりゃヤバいでしょ。
 更に、歩き出した時に体制が崩れて後ろに進んでしまう…その結果、転んでしまう事があると言う話もありました。これは、最近、私も目撃したので知っています。ただ、私が知る回数より、転んだ回数が多かった上、ソファから立ち上がる際に多かった事も分かりました。
 また、その話から派生して、父の運動不足についても話が及びました。特に、父が外へ行かない理由の1つとして、外用の靴を履きにくいから…があるとは、これまで全く気付いていませんでした。
 いやいやいやいや…聞いてないよ~!
 こんなに色々あったなら、普段から教えてちょうだいよ~!
 …もう、そんな気持ちでした。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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「おもちや」と「おもちゃ」

2025-08-12 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、1年生の国語の授業を紹介します。
 札幌で採用されている光村図書『こくご一上/かざぐるま』に、「おもちやと おもちゃ」と言う教材があります。こんな教材です。
   おきゃくが ぎょうれつ
   しょうてんがい。
   おもちの ならぶ
   おもちやさん。
   おもちゃが いっぱい
   おもちゃやさん。

 リズムの良い、読みやすい教材文です。日ハムの応援歌で使われる事の多い、「1・1・3」のリズム(ドン・ドン・ドンドンドン)に合わせて読むと、子供たちもノリノリで読みます。
 でも、この教材で扱いたいのは音読ではなく、拗音(小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」を付けて表す音)についてです。「や」「ゆ」「よ」の表記上の大きさが異なる事で、発音も変わる事を理解させる訳です。
 令和7年度は、この授業の最後をこんな風に進めました。

 私「(平仮名で板書しながら)お餅屋」(繰り返す様に合図)
 子「お餅屋」
 私「お餅屋で売ってる物は?」
 子「お餅」
 私「そうだね。(平仮名で板書しながら)じゃ、おもちゃ」(また合図)
 子「おもちゃ」
 私「おもちゃを売ってる店は?」
 子「おもちゃ屋」
 私「正解。(平仮名で板書しながら)じゃ、石屋」(また合図)
 子「石屋」
 私「石屋で売ってる物は?」
 子「石」
 私「その通り。(平仮名で板書しながら)じゃ、医者」(またまた合図)
 子「医者」
 私「医者がいる店は?」
 子「…病院?」
 私「大正解! (素早く平仮名で板書しながら)医者がいるのは病院です。
   じゃ、この『よ』を大きくしたら?」
 子「…美容院?」
 私「ピンポーン! (素早く平仮名で板書しながら)美容院です。
   じゃ、ここって何をする店?」
 子「髪の毛をキレイにする店」
 私「はい、よく出来ました。
   文字の大きさが違うと、物も店も変わっちゃうんだね」

 テンポ良く授業を終える事が出来ました。
 因みに、授業終了時には以下の様な板書(本当は縦書き)が残ります。
   おもちや
   おもちゃ
   いしや
   いしゃ
   びょういん
   びよういん

 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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エスせん流 若手教師の体系的育成法④~使えそうなネタもドンドン教えよう!

2025-08-11 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、教育現場の抱える問題について私なりの意見を述べるシリーズ…から派生した、若手教師を育成する方法について書きます。
 今回は前回に続き、最序盤で若手に教えておきたい内容について述べます。

ネタは重要
 前回の記事では、若手には技術を教える事が大事だ…と述べました。
 それと同じくらい大事なのが、子供たちを集中させる為のネタです。
 例えば、子供たちの私語が収まらず、少々教室が騒々しくなってきたとします。この時、考えられる方法として幾つかあります。

   1.「うるさい!」と一喝する。
   2.「静かにしろ!」と一喝する。
   3.「うるさいですよ」と穏やかに言う。
   4.「静かにしましょう」と穏やかに言う。
   5.「今、どうするのがイイのかな?」と問いかける。
   6.黙って子供たちを見つめる。
   7.唇の前で人差し指を立て、「シーッ」のポーズをする。
   8.「真似しましょう」と言って手拍子をする。
   9.「同じのを出して」と言って、チョキを出して直ぐ引っ込める。

 どれも指導上の技術と言えば技術ですが、8や9はネタ要素の多い技術と言えるでしょう。1~7とは異なり、真似させたい手拍子やポーズに注目させる事で、間接的な方法で静かにさせようとしているのですから。
 余談ですが、1と2は明確に異なる指導ですし、1と3も異なる指導です。
 1は、「教員が感じている事を、ただ感情的に子供へ伝えているだけ」ですが、2は、「何をするかを具体的に、ただし感情的に子供へ伝えている」指導です。1より2の方が、かなりマシな指導となります。そして3は、「教員が感じている事を、相手に伝わる様な言い方で子供に伝えている」指導です。1よりはマシな指導ですし、話す内容に工夫をすれば、2よりマシな指導になる可能性があります。
 ついでに言うと、5と6と7は子供たちに考えさせる指導です。言葉や態度で、「あれ、どうしたんだろう?」と気付かせ、「今、騒がしくなってるから静かにしなくちゃ」と子供自身に考えさせる事で、子供の行動を変容させる訳です。
 話を戻しますと、ここで紹介した8や9の様なネタがあれば、大学を出たばかりの若手でも子供を集中させる事が容易になります。そこに、前回の記事で書いた様な技術が加われば、安定的な授業を行う事が可能になってくるでしょう。
 如何でしょうか。ネタを教えておく事の重要性、伝わったでしょうか。

効果のあったネタの紹介
 では、具体的なネタを幾つか紹介します。
 ただし、ここ何年間か、私は1年生担任が多いです。そのため、ここでは主に、1年生に行ってみて有効だったネタを紹介させていただきます。もちろん、令和7年度に学年を組んでいるAさんやBさんには、4月1日から入学式当日までの期間で一通り教えたネタばかりです。

   A.百玉算盤
   B.諺カード
   C.読み聞かせ
   D.各種音読

 Aの百玉算盤は、これまでも記事で紹介してきました。10個ずつの珠が10列並んだ算盤です。教室内で子供たち全員に見せながら、数を数えさせるなどの活動を行うのに使います。詳しくは、過去の記事を見ていただけると有り難いです。
 Bの諺カードも、過去の記事で紹介しています。私が使用しているのは、くもん出版から出ているフラッシュカードで、これを使って諺を言わせたり、ゲームをしたりしています。詳しく知りたい方は、過去の記事を調べていただけると有り難いです。
 Cの読み聞かせは、いわゆる普通の「絵本の読み聞かせ」です。絵本を片手で持ち、もう片方の手でめくりながら読んでいく…それだけです。
 もっとも、絵本の読み聞かせには色々な流派があるそうです。声色などを使って演技いっぱいに読む方法もあれば、声色や演技などはせず淡々と読む方法や、聞いている子供たちと掛け合いしながら読む方法、子供たちにも参加させる方法…など、それだけで1つの記事になりそうな程の種類があります。
 因みに私は、読む絵本の内容によって読み方を変えています。もっとも、私の絵本の好みの影響で、子供たちにも参加させる方法を行う事が、やや多いかもしれません…って、これはまだ記事にした事がなかったですね。今度、記事にしなくては…。
 Dの各種音読は、主に国語の教科書教材を読む時に使います。教師が範読し、子供たちが真似をして音読する…と言うのが、音読の基本的な形でしょう。でも、読ませ方によって色々な方法があります。

   ①教師が読んだ部分を子供たちが真似して読む「追い読み」
   ②教師と子供たちが一緒に読む「一斉読み」
   ③子供たちだけが一緒に読む「一斉読み」
   ④教師と子供たちが交代で読む「交代読み」
   ⑤子供たち同士が交代で読む「交代読み」
   ⑥子供たちが各自の速さで読む「個別読み」
   ⑦子供たちが選んだ部分を読む「タケノコ読み」

 ざっくり紹介しましたが、それぞれの読み方も更に細かく分ける事が出来ます。例えば⑤の「交代読み」。子供たち全体を半分に分け、それを交代で読ませる方法もあれば、机の列毎に交代で読ませる方法もあります。工夫次第で、音読の方法は無限に近いくらいの種類に分かれるでしょう。…うん、これも記事にしてなかったな。その内に、記事にしたいと思います。

ただ教えるだけでは駄目
 幾つかネタを紹介しました。他にも色々なネタがありますし、私の知らないネタも沢山あるでしょう。
 重要なのは、これらのネタを単に教えるだけでは駄目だ…と言う事です。
 若手の教員が、何とか使える状態にしなくてはなりません。何とか使える状態になっていなければ、教えてないのと同じです。
 では、どうやって「何とか使える状態」にするのか。
 前回の記事にも書きましたが、ここは模擬授業が1番です。
 教えた後、実際に模擬授業でやらせてみます。当然、上手には出来ません。それが何故かを教え、改善点も伝えます。その上で、再度、模擬授業させるのです。この辺り、技術を身に付けさせる時と同じです。
 手間も時間もかかります。大変です。
 でも、その様な努力をしないと若手は育ちません。逆を言えば、そうやって努力をして若手がついてきてくれれば、たとえ時間はかかっても、必ず若手は成長していきます。
 ですから、手間も時間も惜しまず頑張りましょう。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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「ファンタスティック4」観てきました!

2025-08-08 04:30:00 | 自分
 金曜は月~木曜のテーマに収まらない話。今回は、マーベルの新作映画について。
 8月某日、「ファンタスティック4:ファースト・ステップ」を観てきました。「ファンタスティック・フォー」は過去にも映画化されていますが、今回はMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の一環として作られた作品です。当然、今後のMCU作品とも繋がっていく重要な作品な訳で、これは観に行かない訳にはいきません。
 以下、ネタバレしない様に感想を書きます。
 まず、総合評価は「「面白かった」です。ハリウッド大作らしい大風呂敷を広げて展開される物語は、わくわくドキドキで楽しかったです。次のMCUに繋がる事を想像させる展開もあり、次への期待も高まってきました。
 細かく言っていくと、全体としての雰囲気は少々古め…と言いますか、「古き良きアメリカのスーパーヒーロー映画」でした。これは、今回の作品の舞台が1960年代辺りとなっている事の影響が大きいです。昔のアメ車らしい丸みの多いデザインの車、ブラウン管のテレビ、ツィギーさんみたいな髪型の女性…これらが登場すると、やはり古さを感じてしまいます。
 でも、もっと「古き良きアメリカのスーパーヒーロー映画」と感じるのは、登場する人々の有り様です。地球のピンチに対し、世界中の皆が、一致団結して対応しようとしているからです。
 これ、MCUのテレビドラマ「ファルコン&ウィンターソルジャー(以下「F&W」と略)」なら有り得ない展開です。「F&W」で描かれる世界は、人々が分断され、何が正義なのか分からない状況です。だから、誰もが悩みながら、自分が考える正義を貫こうとしています。この世界だと、「ファンタスティック4」の様に皆が一致団結…は難しいでしょう。
 そして、この「F&W」の世界観は、今日の現実の世界を反映しています。だから私たちは「F&W」にはリアルさを感じ、「ファンタスティック4」には古さを感じてしまいます…が、だから「ファンタスティック4」が駄目って事ではありません。昔ながらの雰囲気を出しつつ、娯楽作品として十分に楽しい作品に仕上がっています。
 「ファンタスティック4」について、もう1つ語るとしたら「女性は強いなぁ」です。これは、最近のディズニー映画(マーベルスタジオはディズニー傘下です)の傾向を反映していると言えます。何てったって「アナと雪の女王」が有名ですが、ここ最近の作品でも、女性の登場人物が活躍する傾向が顕著になっていますから。
 それを象徴しているのが、今回の敵役ギャラクタスの部下シルバーサーファーが、女性になっているって事でしょう。以前、映画化された「ファンタスティック・フォー」では、シルバーサーファーは男性が演じていました。それを、わざわざ女性にした辺りにディズニーの意図を感じてしまいます。
 また、主人公4人の中の紅一点スー(アメコミや昔のアニメでは、スーザンだったはずなんですが…)も大活躍です。他の男3人が、どこか情けない部分があったり、笑える場面があったりする中で、スーは燦然と輝いています。世界を一致団結させる場面でも、ギャラクタスとの最終決戦でも、格好良い姿を見せまくりで、女優さんの雰囲気も加わり非常に魅力的です。
 この映画を観たら、「女性(特に母親)を敵に回すのは、絶対にやめよう」って思いますよ。きっと。何せ、ギャラクタスさんでも…ねぇ。 (^O^)
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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ヒーロー活躍譚+細腕繁盛記な『貧乏騎士に嫁入りしたはずが!? 2』

2025-08-07 04:30:00 | ライトノベル
 木曜はラノベ愛語り。今回は、以前紹介した作品の続編を紹介します。
 今回紹介するのは、宮前葵先生の『貧乏騎士に嫁入りしたはずが!? 2 ~野人令嬢は皇なっても竜を狩りたい~』です。令和7年7月10日の記事で紹介した作品の続編です。
 前回の記事では、

 (前略)読み終わった後、何となく物足りなさを感じたのも事実です。
 それは何故か…じっくり考えた結論は、「スーパーヒーローが誕生するまでの物語で終わっているから」でした。つまり、「スーパーヒーローが活躍する本編は、まだ始まっていない」って印象を受けたのです。
 (中略)一応、ちょこっと活躍しますが、スパイダーマンで例えるなら、街の強盗をやっつけました的な印象で、スーパーヒーロー大活躍って印象ではありませんでした。
 ん~、物足りない! とっても面白かっただけに、今後、どんな活躍をラルがしてくれるのかが気になって仕方ありません。

…と書きました。そして、結局、気になって仕方なかったので2巻を購入して、一気に読み終えてしまったって訳です。
 内容は題名の通りで、野人令嬢ラルフシーヌ(略称ラル)は、貧乏騎士セルミアーネ(略称ミア)と結婚しましたが、ミアが皇帝の隠し子だと分かって、さぁ大変! 皇太子妃として、社交やら外交やら行事やら式典やら、まぁ、色々と大変なんだけど、ラブラブ夫婦で乗り切りま~す…って感じの物語です。
 そして、この2巻では「スーパーヒーローが活躍する本編が…あった~!」でした。コレについて詳細に書くとネタバレしちゃうので、これ以上は控えておきます。陰謀あり天災ありの天こ盛りで、サム・ライミ版「スパイダーマン3」並の面白さでしたよ。
 ただ、そう言うヒーロー活躍譚にしては、物語は割と淡々と進んでいきます。その中でラルとミアは出世していき、最終的には皇帝と皇妃にまで上り詰めていきます。これは「太閤記」っぽいなぁ…と感じたのですが、淡々と進む辺りが「太閤記」とは異なる印象…と考えている内に分かりました。これ、昭和のテレビやドラマにあった「細腕繁盛記」系の雰囲気だ…と。
 ラルとミアの夫婦が互いの事を深く愛し、自分の役割を果たしながら、時に協力して問題解決に当たる。その結果、「お店が繁盛していく(=この場合、出世して一族が繁栄していく)」物語な訳です。この物語は。
 それを象徴するのが、ラルの出産場面がある事でしょう。単に「子供が生まれた」って話はラノベでも普通にありますが、この物語ではリアルに出産場面なのです。つまり、陣痛があって、痛くて痛くて、時間がかかって…みたいな内容が詳し~く語られます。「これ絶対、宮前葵先生の実体験に基づいて書かれているでしょ」と感じる程に詳しくて、ここまで書き込んでいるラノベは、おそらく他に無いのではないでしょうか。
 そうやって個々の出来事を丁寧に描く辺りに、私は「細腕繁盛記」っぽさを感じました。
 なお、この物語は2巻で一応の結末を迎えています。きちんと終わりを迎えている点も、私の中では高評価ポイントです。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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車椅子をめぐる葛藤

2025-08-06 04:30:00 | 介護狂詩曲
 水曜は介護狂詩曲。今回は、前々回(R7.7.23)の番外編って感じです。
 父や母を連れて区役所へ行った時、総合案内係と思われる方がやってきました。そして、「車椅子を使いますか?」と聞いてきたのです。
 おそらく、父が歩く様子を見て、「これは車椅子を進めた方がイイな」と判断したのでしょう。以前、何かの記事に書いた通り、父はパーキンソン病の影響で歩行能力が低下しており、一歩で10cmくらいしか進めません。メッチャよぼよぼとした歩き方なので、案内係さんも「ヤバッ!」と感じたのでしょう。
 父は即座に「いや、イイです」と言いました…が、それに被せる様にして私は、「有り難いです。ぜひ御願いします」と言いました。そして、直ぐに父へ語りかけました。
 「お父さんが、まだまだ自分で歩けるって思ってるのは分かってるよ。
  他の時なら、自分で歩いてもらって構わないと思う。
  でも、今日は幾つも窓口を訪れるかもしれないから時間勝負なんだ。
  だから、素早く移動する為に、お父さんには車椅子を使ってほしいんだ。
  お父さんのプライドを傷つけて申し訳ないけど、今回は我慢して」
 父は、ちょっぴりムッとした表情でした…が、「分かった」と言ってくれました。
 さっそく車椅子を借りました。案内係さんが「手伝いますか?」と言ってくれましたが、「大丈夫です」と言って父を車椅子に座らせます。もう相当前ですが、高学年を担任していた頃は、バリアフリーなどの授業で何度も車椅子を使っています。車椅子の使い方は覚えていたので、まぁ、スムーズに父を座らせる事が出来ました。
 その後は快適、快適! 車椅子を押して移動するのは、私のペースで行う事が出来ます。ほぼ、私が歩く速さで移動する事が出来ました。
 また、前々回の記事で書いた通り、待ち時間が長かったのですが、車椅子なので座って待っていられます。当日はメッチャ混んでいたので、母が座る椅子を確保するのが精一杯でした。ですから、父の椅子を心配しなくて済んだのは有り難かったです。
 帰り際、車椅子を返却して父に、「今日は車椅子を使わせて済まなかったね」と言うと、「いや、大丈夫」と言ってました。本心は兎も角、表面的には穏やかに受け止めて貰えて良かったです。
 そう思っていたら後日談。
 別な日、いつもの病院へ行って帰る際、看護師さんが「歩くのが大変そうだから、次は車椅子を使ってくださいね」と言ってきました。すると父は、「次は、そうしようかな」と言うではありませんか。
 え~! 車椅子は格好悪いと思ってたんじゃないんか~い!!!
 思うに、区役所で車椅子を使った事で、移動が快適だと感じたのではないでしょうか。プライドより便利さ…と考えたのかもしれません。
 ははは…心配する程の事はなかった様です。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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エスせん流 若手教師の体系的育成法③~若手教員へ最初は技術を

2025-08-05 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、教育現場の抱える問題について私なりの意見を述べるシリーズ…から派生した、若手教師を育成する方法について書きます。
 ここまで2回、教える側と教わる側の両方について心構えを書いてきました。今回から、いよいよ具体的な内容に入っていきます。

とにかく若手には技術を
 見出しに書いた事が全てです。
 若手を育成するなら、まず最初に教えるのは技術的な事柄です。教科論だの教材論だのは後回し。まず技術!
 何故なら若手は、大学で技術的な事をほとんど教えられていないからです。
 これは以前の記事でも書きましたが、実際に勤務校の若手に聞いてみたり、実習生に聞いてみたりして確認しました。ですから、少なくとも札幌圏にある大学では間違いない事実です。
 大学を出たばかりの若手は、例えば「板書の書き方」…細分化して言えば、「チョークの持ち方」も「黒板に書く時の姿勢」も「黒板でバランスよく見える書き方」も、何一つ教わっていません。これでは、見やすい板書が書けなくても仕方ないでしょう。
 一般的に、教育界では技術は軽視されがちです。若手に対しても、「まず、自分の研究したい教科を決めよう」などと声かけしている方々が多いです。そうやって、教科論だの教材論だのの世界に引っ張っていく訳です。
 でも、これも以前の記事に書きましたが、我々の仕事は技術職です。20~40人くらいの子供たちをまとめ、効率的に知識を与えたり考えさせたりする事は、無為無策では達成する事が出来ません。このままだと無為無策になるのが確実な若手に与えるべきは、まずは技術なのです。

やはり「授業の原則十ヶ条」が基本
 では、どんな技術を与えれば良いか。
 これも見出しに書いた通り、かつて、教育技術の法則化運動で向山洋一先生が提唱されていた、「授業の原則十ヶ条」が良い…と、私は考えています。
 以前の記事で紹介しましたが、大切な事は何度でも紹介すべきです。改めて紹介します。

 第一条 趣意説明の原則
   指示の意味を説明せよ。
 第二条 一時一事の原則
   一時に一事を指示せよ。
 第三条 簡明の原則
   指示・発問は短く限定して述べよ。
 第四条 全員の原則
   指示は全員にせよ。
 第五条 所持物の原則
   子供を活動させる為には、場所と時間と物を与えよ。
 第六条 細分化の原則
   指導内容を細分化せよ。
 第七条 空白禁止の原則
   たとえ一人の子供でも空白な時間を作るな。
 第八条 確認の原則
   指導の途中で何度か達成率を確認せよ。
     ※「分かりましたね」と言う言葉は、出来ない子を見逃すので
      教師は発してはならない。
 第九条 個別評定の原則
   誰が良くて誰が悪いのかを評定せよ。
 第十条 激励の原則
   常に励まし続けよ。

 たった十個の原則ですが、これが奥深い。教員歴30年以上になる私ですが、この十個全部は達成出来ていません。まぁ、だからこそ、何歳になっても学び続ける事が重要なんですけどね。
 更に、これらは「原則」であって「技術」そのものではありません。もちろん、技術に直結している原則もありますが、具体的に細かく考えて技術として発揮していく為には、自分で噛み砕いて血肉化していく必要があります。
 とは言え、この十個の原則を徹底して教える事で、技術的な事も身に付いていきますから、若手でも最低限の技術を身に付ける事が出来ます。ですから、まずは「授業の原則十ヶ条」な訳です。
 まぁ、そうは言っても、一度に十個全部を徹底するのは難しいです。最初は出来れば一個、多くても三個ぐらいが限界でしょう。では、どれから教えるのが良いか…です。

「一時一事&簡明&全員」のセットで
 ここからは私の個人的な意見です。TOSSの有力な方々には違う意見があると思いますので、その場合はコメントしていただけると有り難いです。
 私の一押しは、「第二条と第三条と第四条をセットで教える」つまり、「一時一事と簡明と全員をセットで教える」です。
 実は、この三個、どれも指示や発問に関わる原則です。実際に、TOSSで発行したリーフレットには、以下の様に書かれています(太字はエスせん)。

◎まず、たった一つの明確な指示を与えよ。
 それができたのを確かめてから、第二のたった一つの明確な指示を与えよ。(第二条)
指示発問を短くせよ。(第三条)
◎輪郭がクッキリした、具体的な指示を与えなくてはならない。(第三条)
◎子どもが手に何か持っている状態で指示したのは指示したうちに入らない。(第四条)
指示の追加はしてはならない。(第四条)

 どれも指示や発問に関わる原則…と言う事は、親和性が非常に高いと言う事です。そして、セットで教えても覚えやすいと言う事でもあります。更に、一応であっても、これらを身に付ければ、子供たちに明確な指示などを与える事が出来る…となります。これは、学級集団をまとめていく上で、極めて強力な「武器」になります。
 実際、令和7年度の最初に私が、同じ学年のAさんやBさんに指導したのは上記三個の原則でした。そして、これまで何回か記事にした通り、1学期末でも落ち着いた学級状況である事を考えると、この考え方に大きな間違いはなかったと考えています。
 ただし、この三個の原則を教えるには、若手に実際の指示や発問を出させ、それを修正していく必要があります。幾つか事例を教えるだけ…だと、どうしても局面が限定されすぎてしまい、若手が使いこなせる様になりにくいからです。
 そこで、模擬授業を通して教えていく事になります。

大変だけど模擬授業で教えよう!
 模擬授業とは、子供たちがいるつもりで進める授業です。子供役が存在する場合もありますし、何も無い空間に子供がいると見立てて行う場合もあります。これから説明する模擬授業は、基本的に後者となります。
 令和7年度、私(およびAさんとBさん)は1年生担任でした。当然、初日には入学式があります。そこで私は、入学式前の学級で登校してきた子供たちに行う指導を、子供がいるつもりで実際に行ってもらいました。学級指導の模擬授業です。
 模擬授業を行う度に、先程の三個の原則に基づいて指導していきます。
 「今の指示は言葉が長すぎるから、もう少し短く言ってみましょう」
 「今の指示だと2つの内容が含まれているから、それぞれ分けましょう」
 「指示が矢継ぎ早すぎるから、間を空けて子供たちを集中させましょう」
 AさんとBさんに模擬授業させるだけでなく、自分でも模擬授業して2人に見せます。そうする事で、AさんとBさん自身が自分たちの授業と比較する事が出来ますし、三個の原則に基づいた指示は伝わりやすい…と分かるからです。
 もちろん、各自1回ずつやったら終わり…ではありません。指導した事を意識しながら、2回、3回とやっていきます。模擬授業→指導→修正模擬授業→再指導…これを繰り返していく訳です。
 努力の甲斐あって、数回の模擬授業で一応は飲み込んでくれた感じでした。これで、入学式当日も安心、安心。
 三個の原則を理解してもらうなら、こうやって模擬授業を通して教える事が効果的です。
 ただし、大きな問題があります。それは、時間がかかる事。
 入学式前の15分間を模擬授業でやってもらうなら、最短でも7~8分はかかると考えなくてはなりません。それを数回ずつ行うのですから、1時間はかかる覚悟が必要です。入学式前の1年生担任は、時間が幾らあっても足りないくらい時間に追われています。正直、私も「もっと時間が欲しい」と思っていました。そんな中で、模擬授業の為に時間を割くのです。これは、かなり厳しい。
 2年生以上の担任でも、4月の最初は時間が足りない事が多いです。それだけに、若手を育てる為とは言え、模擬授業の時間を捻出するのは大変でしょう。
 でも、ここで頑張って時間を捻出し、十ヶ条の内の三個でイイから身に付けさせる事が、若手が気持ちよくスタートする為には必要なのです。ぜひ頑張ってください。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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掛け算の順番

2025-08-04 04:30:00 | 教育
 月・火曜は学校教育話。今回は、SNS(note)で頼まれた話題です。

記事化のきっかけ
 私はブログと、noteと言うSNSをやっています。そのnote仲間から、掛け算について書いてほしい…と頼まれました。大雑把に書くと、次の様な依頼です。

 小学校では掛け算を(一つのグループを構成する数)×(グループ数)の順番で書かせるが、それは「単位を意識させる事」や「文章の読解力の向上」の為だろうか?
 中学校で文字式を習ったら、掛け算の順番は「数字→文字」になる。そう考えると、小学校で習う、この順番に拘る事は「百害あって一利なし」とさえ感ずるのだが…。
 実際は、どうなのだろうか?


 メッチャ重たい課題ですが、頑張って答えを書きます。
 その前に大前提として、「公立小学校の教員は地方公務員である」を押さえておきます。つまり、地方公務員なので色々と法律などに縛られます。だから例えば、文部科学省が検定した教科書に書かれている内容は、きちんと指導する事が求められます。これを指導しないでいると、法律違反で罰せられる事もある…そこは御承知おきください。
   ※実際に北海道では、教科書を使わない算数指導をしていた教員が、
    裁判で有罪となった事件があります。

結論は…
 では、端的に結論から書きましょう。
 小学校で掛け算の順序に拘る理由…それは掛け算の本質を、その様に押さえて指導する事になっているから…です。
 ただし、これは、現段階では小学2年生で学習する事についてのみ…の結論です。

掛け算の本質とは?
 もう少し詳しく説明します。
 札幌市で使っている教育出版『小学算数2下』では、掛け算の導入で遊園地のイラストが出てきます。メリーゴーランドやジェットコースター、観覧車、コーヒーカップなどに乗っている人数を数える課題なのですが、人数がバラバラだと数えにくいです。
 その中で、ジェットコースターは乗ってる人数が揃っているので、数えるのが楽だと分かります。5人ずつ3両ありますから、5+5+5=15となりますので。
 そこで、同じ様にコーヒーカップや観覧車も揃えてみます。すると、コーヒーカップは3人ずつ乗ってるカップが4つ、観覧車は4人ずつ乗っている観覧車が5つあります。ですから、
  3+3+3+3=12
  4+4+4+4+4=20
…と答えが出せる訳です。
 でも、こうやって延々と足し算していくのは大変です。そこで、どこかの賢い人が思い付きました。3を4回足す事を「3×4」と書けばイイんじゃないか…と。その考え方で言えば、4を5回足す事は「4×5」となります。その賢い人は、「この計算を『掛け算』と呼ぶ事にしよう」と考えました。
 そして更に、その賢い人は考えました。「3はコーヒーカップ1つに乗ってる人数で、4はコーヒーカップの数だ。つまり、これを短く言えば『1つ分の数』が3で、『いくつ分』が4になる。出てきた答え、12は『ぜんぶの数』だ。だから掛け算とは、以下の様になる」と。
  掛け算 (1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)
 まぁ、今の賢い人の部分は作り話ですが、実際に、教科書には上の言葉の式が書かれています。そして、下の補足欄(「なるほど」と書かれている)には、
  同じ数のまとまりがいくつかあるときは、かけ算の式にあらわせるね。
…と、しっかり書かれています。つまり掛け算とは、
  1.同じ数のまとまりが複数ある時、使う事の出来る計算方法である。
  2.その、同じ数のまとまりを基準とし、それが何個あるかを式にする。
  3.小学校の(少なくとも教育出版の)教科書では、同じ数のまとまりを
    「1つ分の数」、何個あるかを「いくつ分」と書いている。
  4.結果、(1つ分の数)×(いくつ分)と立式する事になる。
…となる訳です。
 こんな感じで教科書に書いてあるのですから、教える方も、こんな感じで教えなくてはならないですよね。小学校2年生段階で、
  掛け算 (1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)
…を徹底するのは以上の様な理由です。

しかし、重大な問題が…
 ただ、これだと1つ問題が発生します。それは、「交換の法則」の問題です。
 実際、2年生の教科書でも、先程の頁の3頁後に次の様な問題が出てきます。
  ①トマトが4こずつ入ったさらが2さらあります。
   トマトはぜんぶで何こあるでしょうか。
  ②トマトが2こずつ入ったさらが4さらあります。
   トマトはぜんぶで何こあるでしょうか。
さすがに2年生ですので、「交換の法則」と言う言葉は教えませんが、4×2と2×4の答えが同じになる事は確認されます。
 でも立式では、①は4×2はOKだけど、2×4は間違いとなります。私に質問してきた方の言葉で言えば、「文章の読解力の向上」の為と言われても仕方ありません。実際、この部分で混乱する子もいるでしょう。
 実は、この部分、我が家でも妻と私で論争になりました。
 妻の主張は、「小学校は基礎中の基礎を教える学校だ。だから、基礎的な内容を徹底する必要がある。掛け算の基本的な考え方を理解しているかどうかを見取るためにも、立式では言葉の式に正しく当てはめなくてはならない」です。
 それに対する私の反論は、「しかし、私もそうだが、掛け算九九には得意な数と不得意な数がある。私も、9×4=36が苦手で、脳内で4×9=36と入れ替えて計算していた。だから、計算式を言葉の式に正しく当てはめていなくても、認めて良いのではないか」でした。
 すると妻の再反論。「もちろん、計算途中で、そう書いたり、脳内変換したりするのは構わない。しかし、ノートへ最初に書く式やテストに書く式は、その子が、どう考えたかを見るものなので、正しく立式されていないものを認めるべきではない。それは、小学校の役割から逸脱している」との事でした。
 う~ん…私も妻も、ここ数年間、1年生と2年生しか担任していません。だから、
  掛け算 (1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)
…を徹底する事は全く何も困らない内容となりますが、「交換の法則」を学習してから以降については、どう立式するのが正解なのか断言は出来ません。小学校は基礎中の基礎をおしえる場…であれば、妻の主張が正しい様にも感じますが…。

取り敢えずの結論
 う~ん…取り敢えず、小学校2年生段階での指導は、
  掛け算 (1つ分の数)×(いくつ分)=(全部の数)
…を徹底するで良いかと思います。これは、「単位を意識させる事」や「文章の読解力の向上」の為ではなく、「掛け算の本質を、その様に押さえて指導する事になっている」からです。
 問題は、「交換の法則」を学習してから以降です。これについては、今後も調べていきます。新しい情報が分かったら、また記事にしようと思います。
 中途半端な記事になってスミマセンでした。
 …と言う事で、この最終段落まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございます。今日または明日、皆様が良い一日を過ごせるよう願ってます。
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