歴史トピックス 戦国史上最大!
「常陸佐竹氏の大台城発掘」歴史と旅11
1984年11月号掲載記事紹介します。
茨城県の水郷筑波国定公園の霞ケ浦に臨む行方郡牛堀町で、大台城(別名島崎堀之内城)址の発掘調査が、日本城郭史学会の西ヶ谷恭宏氏によって行われた。
この城は天正19年(1591)から文禄4年(1595)にかけて、行方・鹿島二郡の拠点として佐竹義宣が小貫頼久に命じて築かせたもの。今回の調査によって1キロ以上に及ぶ城域が確認され、東国では初めての石塔・墓石転用の主殿(三間四方の対面所、三間四方の土間)跡が出土した。
また主殿の正面には砂盛と壮大な枯山山水庭が築かれていたことも確認された。
さらに虎口からは城門跡礎石群と柱跡、一の曲輪土塁コーナーからは天守建築相当の櫓跡、堀切からは廊下橋門と渡り櫓跡の礎石群、長屋二棟分の柱穴群などが次々と見つかり、わが国の城郭史を書き換えるような発見が相次いでいる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます