コバルトブルーの大東諸島の海。
この海を愛する人たちの間では、「ダイトウブルー」と呼ばれているようです。
沖縄などでは、それぞれの島の海の色を、その島などの名前を付けて「○○ブルー」と呼ばれることがあります。たとえば、慶良間諸島の「ケラマブルー」、波照間島の「ハテルマブルー」、伊良部島の「イラブルー」等々。
それぞれのブルーがどのように違うかを分析するのは野暮なことであり、自分の愛する島の海の色をことさら大切にしたいという粋な気持ちが、これらのブルーの呼び方に表れていると思います。
ただ、大東諸島のダイトウブルーは、慶良間などのエメラルドグリーン系の青よりは、より「青」に近いコバルトブルーの印象が強いと感じました。
このあたりの海域は、島の海岸の近くからすぐに海底が深く落ち込んでゆき、海の色もどんどん深い青色になるのですが、島のすぐキワの比較的浅い海底斜面の部分は、明るい青から濃い青へのグラデーションになります。これが「ダイトウブルー」の特徴になっているのだと思います。
世界各地の海を回ったダイバーでも、最終的にダイトウブルーの海に惹かれていく人も多いとか…。
そんな不思議な魅力を持つ、南大東島の海の色です。
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