沖縄離島ふぉとぐらふ +Plus+

沖縄の写真を中心に、てきとーに記載しております。

サンゴの石垣の島

2009-07-29 | 与路島
奄美大島の南側に浮かぶ与路島(よろじま)。



サンゴ石の石垣があちこちに残されていて、古き良き時代の奄美の風情を残した島です。



奄美諸島にはハブが多く、石と石の間に隙間のあるサンゴの石垣は、ハブの住み家となりやすいことから、近年は次々とこのような石垣は撤去されて、コンクリートブロックの塀に置き換えられてきたため、他の島ではなかなかサンゴの石垣が見られなくなってきました。

しかし、与路島の集落では、このような石垣が比較的よく残されていて、集落のあちこちでこのような風景に出会うことができます。



沖縄の竹富島などのサンゴの石垣と違うのは、「一つ一つの石が平たい」ということ。

なぜこのような違いがあるのか、結局理由はわかりませんでしたが、平たい方が積みやすそうですね…。









ちなみに、左の方に見える棒は、ハブ撃退用の棒で、奄美の集落ではあちこちで見かけます。

諸鈍デイゴ並木

2009-07-21 | 加計呂麻島
「男はつらいよ」の最終作「寅次郎紅の花」の舞台になった、加計呂麻島(かけろまじま)諸鈍(しょどん)にあるデイゴの並木です。

デイゴは、赤い花を咲かせるマメ科の植物で、沖縄県では「県花」に指定されるなど、亜熱帯の沖縄や奄美地方ではよく見かける樹木です。

今回は時期的に花は咲いていませんでしたが、春から初夏にかけて、真っ赤な花をつけたデイゴがずらっと並ぶ風景は、きっと壮観なことでしょう。



「男はつらいよ」では、寅さんは、この並木沿いにある家で、恋人リリーとひっそりと暮らしている…という設定です。

実は、私が奄美に初めて強い興味を持ったのは、数年前に観たこの映画がきっかけで、以来、ずっと加計呂麻島に行ってみたいと思っていました。









相当の樹齢と思われるデイゴの巨木は、強い日差しの時でもさわやかな木陰を作り、海風のふく堤防の上は島の人たちの憩いの場になっていました。





山田洋次監督はこの作品の後さらに2本を予定していたため、渥美清氏が亡くなったことにより事実上最終作となってしまった本作では、完全なハッピーエンド(リリーとの結婚)という感じではありませんが、
寅さんとリリーは、いつまでもこの海の見えるデイゴ並木の島で暮らし続けているのではないでしょうか。

マネン崎

2009-07-15 | 奄美大島
昨日、ようやく関東地方も梅雨明けしたようです。

昨日は多少気持ちの良い天気でしたが、今日はかなり暑さが厳しいです。
夏本番の到来ですね。


さて、写真は、奄美大島の南部の「マネン崎」というところからの眺めです。

どのガイドブックにも必ず載っている有名な観光スポットではないようですが、車を運転中にたまたま見つけ寄ってみたところ、木に囲まれた円い「窓」の間から海を望む素敵な風景に出会えました。

水平線の左側は奄美大島(の陸続き)、右側は加計呂麻島。

二つの島の間の海峡の向こう側には、少々波のある海が広がっていますが、その手前に広がる内海は、いつもやさしく穏やかでした。

奄美より帰還しました

2009-07-11 | 奄美大島
一昨日の夜遅く、初めての奄美訪問から帰還しました。


奄美は、県としては鹿児島県になりますが、位置的にも沖縄本島のすぐ北にあり、文化・気候ともに沖縄と共通点が多い島です。


今回は、「奄美大島」(本島)とそのすぐ南に隣接する「加計呂麻島」(かけろまじま)、さらにその南西に位置する「与路島」(よろじま)を回ってきました。





上の写真は、奄美大島の南部にある高知山展望台というところからの写真です。

遠くに見えるのが、加計呂麻島との間の海峡です。

沖縄の海の代表的な風景が、「白い砂浜とエメラルドグリーンの海」であるとすれば、
奄美の海の代表的な風景は、「深い森に囲まれた、入り組んだ湾」ではないでしょうか。

海の色は、エメラルドグリーンと深い青が入り混じる感じで、沖縄の海よりも少し濃い印象を受けました。

そして、その海を取り囲む森は、「東洋のガラパゴス」といわれるだけあって、多種多様な生物を擁する亜熱帯の深い森です。



上の写真の手前の植物は、太古の昔から変わらぬ姿を見せる「ヒカゲヘゴ」という巨大なシダの仲です。












今回は、梅雨明けが長引いた関係から、奄美大島(本島)にいる間は、思いっきり晴れた!という瞬間が少なく、残念ながら、イメージしたような写真はあまりたくさんは撮れませんでした…。

のろのろタイミングですが、少しずつアップしていこうと思います。