みずほ情報総研コラム:ピークオイルと石油の未来 -ハバート曲線から-
ハバートは、石油の生産がロジスティック関数に従うと考えた。これは人口学や生態学から生まれた概念で、たとえば餌を入れた密閉容器の中にショウジョウバエを放した時の個体数の変化を示す関数である。はじめのうちは空間も餌も十分あるので、ハエの数は指数関数的に増えるが、徐々に環境は悪化し餌を得る確率も下がるので増加率が鈍り、あるとき減少に転じる。その後、減少率は低下するが徐々に個体数は釣鐘型のカーブを描きゼロに近づいていく。それがピークに達するのは、誕生したハエの総数の半分が生まれた時となる。
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