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RSBS:サステナビリティの科学的基礎に関する調査 報告書
かなり読み応えのある資料のようだ。

「はじめに」より
このような基本的な認識の下に、サステナビリティの科学的基礎(RSBS=Research on the Scientific Basis for Sustainability)について中立的立場から調査を行い、報告書を公表することは大変時宜に適った有意義な事業である。しかしながら“サステナビリティ”の自然科学的側面、人文科学及び社会科学的側面のすべてを一度に短期間に議論するのはほとんど不可能な作業量である。そこで今回の調査の対象を、サステナビリティの主として自然科学的側面に絞ることにした。人類社会の持続可能性に関連する気候変動、エネルギー資源、再生不能資源(鉱物資源)と廃棄物、再生可能資源(食料・土壌・水・森林)、生物多様性、環境の経済的評価等の問題について、専門家の意見分布(学説、エビデンスなど)を含めた科学的知見の現在の蓄積状況、問題解決の選択肢を中立的な立場から国内外の専門家にヒアリングあるいはアンケートによって明らかにすることを試みた。


はじめに(156KB)

サステナビリティの科学的基礎に関する調査プロジェクトの趣旨について

第1部
サステナビリティとは何か (164KB)

第1章 サステナビリティの定義
第2章 20世紀後半、世界はどう変化したか

第2部
サステナビリティの5つの側面 (1.6MB)

第1章 気候システム
第2章 エネルギー
第3章 資源と廃棄物
第4章 食料・土壌・水・森林
第5章 生物多様性

第3部
人間活動を支える環境サービス (232KB)

第1章 経済を支える環境サービス(生態系サービス)
第2章 環境サービスを貨幣評価する
第3章 市場で価格がつかない環境の価値
第4章 環境サービスの実体を測る

第4部
環境影響の評価手法 (688KB)

第1章 環境影響をどう評価するか
第2章 どの程度の環境影響が発生しているか
第3章 環境影響はいくらに相当するのか

第5部
「地球の環境収容力」をどうとらえるか (268KB)

第1章 サステナビリティの5つの側面の相互関係
第2章 人類は「成長の限界」に直面するか
第3章 エコロジカル・フットプリントでみる「環境収容力」
第4章 「サステナビリティ」の達成に向けて264

あとがき(268KB)

科学技術コミュニケーションとしての本プロジェクトについて

成長の限界 人類の選択

ダイヤモンド社

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コメント ( 15 ) | Trackback ( 0 )



« 努力を怠らず... コンカレント... »
 
コメント
 
 
 
炭素結晶の競合モデル (ラマン分光ファン)
2020-12-26 15:26:36
 エネルギーのなかでも自動車の低燃費化のモーティブフォースは実に高いですね。そこで全世界の機械産業を支配する摩擦界面現象を解明した、ダイセルの久保田邦親博士(工学)のCCSC(炭素結晶の競合)モデルはとても参考になります。内燃機関シンポジウムの「境界潤滑現象の本性」で検索したら手に入りますよ。
 
 
 
 
トライボフィルム (ストライベック)
2023-12-11 08:33:19
元日立金属(現プロテリアル)の方ですね。なにやらマネージメント理論でも有名でストライベックから国富論まで分野横断的な全体差的化の数理であるKPI競合モデルの定式化により有名になっている方ですね。
 
 
 
正義の話 (グリーンGX)
2024-01-17 22:10:12
高級特殊鋼SLD-MAGICの発明者の方で、アルゴリズム革命の旗手とも呼ばれ材料物理数学再武装でも有名な方ですね。人工知能のブラックボックス問題はなかなか奥が深い哲学的な問題で、正道を歩む姿勢が試されますね。
 
 
 
Unknown (トライボロジー関係)
2024-01-18 00:58:47
ジャーナル軸受の潤滑機素設計などの高度化がはじまりそうですね。
 
 
 
シンフォニア効果 (リベラルアーツ学派)
2024-01-18 19:54:19
ところで本家のプロテリアルの経営改革はこの案を取り入れているのかな。結構なビジネスシナジーがありそうな気がするが。
 
 
 
グローバル東京サムライ (マルテンサイト)
2024-01-21 13:02:00
司馬遼太郎文学の花神のような人物が黒船の対抗としてあらわれることを願っています。
 
 
 
数理哲学 (クリスタルキング)
2024-01-22 12:40:08
トライボフィルムさん
全体差的化→全体最適化ですね。それにしても奥が深い。
 
 
 
ダイムラーのため息 (財務のプログラマー)
2024-01-29 19:11:44
これはひょっとして人工知能にも勝る産業革命なのでは。
 
 
 
圧倒的な存在感 (マルテンサイト)
2024-02-05 13:41:50
それにしても科学哲学がこれほどダイレクトに経営学に反映されるとは。
 
 
 
本質は美しい (審美眼)
2024-02-15 13:18:09
TFJ.eq.1の方程式の対称性は美しいものがありますね。
 
 
 
ものづくり関係だけではない (名古屋特殊鋼軸受)
2024-03-30 10:15:01
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学思想にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の工業・工学・技術の一神教的観点でなく日本の独創とも呼べるような多神教的発想と考えられる。
 
 
 
まわる世界はボーダーレス (エンジンものづくり関係)
2024-04-26 05:26:57
CCSCモデルという機械の摩擦における極圧添加剤の化学反応を解明したCCSCモデルという理論のほうがすごいと思われる。なにしろノーベル賞候補に上がっているのだから。
 
 
 
新しいポートフォリオを探して (ベンチャーキャピタル)
2024-05-23 13:22:57
インバウンド観光と科学技術の両立みたいなことどこか試みていないのだろうか。
 
 
 
マルテンサイト千年文化 (グローバルサムライ)
2024-06-17 08:06:17
やはり世界を引っ張るハイブリッド日本車の技術力の前に、EVシフトは不調をきたしていますね。特にエンジンのトライボロジー技術はほかの力学系マシンへの応用展開が期待されるところですね。いくらデジタルテクノロジーを駆使しても、つばぜり合いは力学系マシン分野がCO2排出削減技術にかかってくるのだとおもわれます。
 
 
 
EVシフトおつかれちゃん (グリーンデジタルフォーメーション)
2024-07-04 16:32:12
サステナブルとカーボンニュートラルは一緒のようなもんでしょうに。
 
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