すもーる・すたっふ
”愚直に”Th!nk Different for Serendipity
 



三井物産戦略研究所(MGSSI)のWebレポート 2004年9月21日に『世界政治・経済の八つのイシュー』が掲載されていた。


1.遠のいた世界デフレの脅威と歴史的低金利時代の終焉
2.BRICsの台頭
3.失われた10年を経て復活した日本経済
4.ITの復活。デジタル家電ブームの行方
5.イラク問題の行方
6.原油価格上昇の世界経済へのインパクト
7.米国大統領選挙の行方と世界政治・経済へのインプリケーション
8.ドーハラウンド枠組み合意と世界的なFTAの加速


この中で「2.BRICsの台頭」が特に目に付いた。というか、少し前にBRICsの意味を知ったばかりで、その後、気にするようになった。
#こういう風にネーミングするのは、好奇心(興味)をそそる(維持)するには重要だそうだ。アイドルなんかにキャッチフレーズを付けたりするのも同じだね。
2.BRICsの台頭


(1) BRICsの台頭

 BRICs(Brazil, Russia, India, China)への注目が高まっている。近年、これら諸国は高成長を遂げ世界経済の牽引役となっているが、26.5億人の人口(世界人口62.0億人の43%)と、 豊富な資源、という二つの優位性を持ち、中・長期的にも巨大な潜在成長力を持つ。
 BRICsは、ブラジルの対外債務問題、ロシアの資源依存型経済からの脱皮、インドの教育普及問題、中国の不良債権処理、市場経済への移行に伴う政治社会システムの変革等、それぞれ問題を抱えるが、マクロ経済政策よろしきを得れば今後も順調な拡大を続け、GDP合計は2039年までにG6(米, 日, 独, 英, 仏, 伊)合計を上回り、2050年にはG6合計の1.5倍強まで拡大すると予想されている(by Goldman Sachs。2003年現在G6の13%の規模)。その中・長期的なインプリケーションは下記の通り。


経済的インプリケーションの中で、技術開発のドライビングフォースの観点で以下の点が大いに気になるところだ。

 
・資源多消費国の高成長をいかにマネージ゛するか。国際商品市況への影響
 先進国に比べサービス化、省資源化が進んでいないBRICsの高成長は、既に原油、鉄鋼原料等で顕在化している通り、国際商品市況への影響大。BRICsの高成長は、世界経済に資源制約や環境悪化をもたらす恐れもあり、これら諸国に省資源・エネルギー、環境問題へいかに取り組ませるかは世界経済にとり大きな課題に。企業にとっては資源開発ビジネスと共に、省エネ、環境ビジネスの需要大。


中国はもちろん、インドも目が離せなくなるかも。

#5分でわかる経営キーワード『BRICs(ブリックス
#『DreamingWith BRICs: The Path to 2050(BRICsと夢見る――2050年への道)』(ゴールドマンサックス)



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