すもーる・すたっふ
”愚直に”Th!nk Different for Serendipity
 



ロードマップとシナリオプランニングの関係に興味がある。似て非なるものか、限りなく近い存在になるのか。個々のプロセスだけでなく、両者の関係についても継続的に追っかけていく。

2005年 技術経営(MOT)とロードマッピング実践研究部会
4. ロードマッピングを中核に据えた技術経営(MOT)
[1] ロードマッピングと社会・技術トレンドとシナリオプラニングとの関連
[2] ロードマッピングの限界
[3] 国・業界・企業各レベルでのロードマップ・マネジメントの意義と活用方策。
[4] 企業におけるロードマップ・マネジメントの実践事例にみる活用方策
[5] ロードマップとポートフォリオマネジメントとの関連
[6] ロードマップと研究・技術人材育成との関連


ビジネスと技術を統合する”戦略ロードマッピング”
日本においても、ロードマッピングは技術経営(MOT)の重要なマネジメントツールとして認識され、最近急速に関心を呼んでいます。近年の戦略ロードマップは多層構造を有し、市場、製品、技術、研究開発、コア・コンピタンスなどの相互の関係と発展のシナリオ化に特長があり、方法論的にも進歩しています。


ロードマップとシナリオプランニングの関係を考えると、次の3つのパターンが頭に浮かぶ。

(1)ロードマップ(副)<シナリオプランニング(主)
一般的なやり方としては、作成済みの技術ロードマップをシナリオプランニングの環境分析として捉える。PEST(Political, Economical, Social, Technological)分析のTechnological要因になる。
http://www.atkearney.co.jp/event/article/art_030101_02.html#top

(2)ロードマップ(主)>シナリオプランニング(副)
ロードマップ作成にあたって、シナリオプランニングを利用するアプローチもある。
http://www.inderscience.com/search/index.php?mainAction=search&action=record&rec_id=4928

(3)ロードマップ(図解)≒シナリオプランニング(文章)
最近、「戦略ロードマッピング」という言い方を目にする。これは社会、事業、商品、技術などを多層でロードマッピングを構成するもので、ロードマップ自体が具体的なシナリオの一つと言える。また(ロードマップではなく)ロードマッピングでは、シナリオプランニングと同様プロセスを通じて、参加者のコンセンサスを醸成する、あるいはメンタルモデルに影響を与えることが狙いになっている。
http://www3.fed.or.jp/fedmeeting/sympo2003/pdf/ppt_fed2003panelkameoka.pdf


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神はサイコロ遊びをする熱力学 (グローバルサムライ)
2024-04-15 17:33:34
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタインの理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム、人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさもしくは東洋らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
 
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