「WINDの午後日記」

無事に筋腫の手術も終わりました。これからの「人生の午後」をのんびりつづります。

【入院まとめ(3)】手術翌日(1)

2013-11-25 17:35:06 | 子宮筋腫 入院
ずいぶんと間があいてしまいましたが、
ようやく少しまとめられる余裕がでてきました。

さてさて、手術の翌朝、多分うつらうつらしていて朝になったとおもいます。

朝食がでました。一日半ぶりの食事です。
パン、グリーンピース(?)のポタージュ、ヨーグルト、果物のピューレ…
要は薄味の流動食なんですが、おいしく感じて、残さず全部食べました。

9時ごろに夫が、10時ごろに義母が病室にきてくれました。

この日の午前中が一番きつかったように思います。
話かけられても、すぐに意識は途切れ、眠気、だるさがつのり、
腹筋に力が入らないので、声が出せず、返事ができないんです。
声を出そうとするとすごく疲れます。
だんなは親切で話かけてくれるんでけどね。うーんしゃべれん(~_~;) という感じです。

そして体中からいろんな管がでていること
腹部に穴が開いているという気持ち悪さ、
自由に動けないこと、
たびたび看護師さんがきてくださいますが、
「おしもの確認をしますよ」と足をひらいて確認される、(多分出血がないかをみているのですが)
このなんともされるがままのいたたまれなさ、

なんだか、あれこれしんどかったです。

この時点では、ほとんど下半身は感覚なかったように思います。

まだ手術後にきせられた病院の術着をそのままきていたのですが
この布が割と硬かっため、胸からおなかのあたりにこすれてかゆくなりました。
昔から、麻などに触れると蕁麻疹がでるので、皮膚が弱いらしいです。

体が自由に動かず、管もあれこれでているので、自由にかくのも怖いし
結局、術着と体の間にタオルを一枚あててもらい、抗ヒスタミン剤を塗って我慢しました。


昼食は、術後初の、普通のお食事です!

これが相当おいしかったです。

メニューでは、「魚のゆびき」となっていました。
たくさんのお野菜の上に、しっとりした食感のお魚のゆでた薄切りが乗っていて、
(三切れだけですけどね)
梅味のソースがかかっています。
つるんと飲み込める感じです。

義母が、ものすごく興味津々な表情でみていたので、一切れ差し上げました。

本当に食べたそうな顔してじっと見ていたんですよ。義母が(笑)。
こういうとき、かなりかわいげのある人です。

午後、傷から出ているドレーンと、尿カテーテルを取り外し、
自分の部屋着に着替えさせてもらいました。
これで胸元からおなかのかゆいのがおさまり、気分もだいぶリラックスして楽になりました。

カテーテルをはずしたので、今後は自力でトイレにいくわけですが、
最初一回のみ、ナースコールで看護師さんにきてもらいます。
めまいもせずに無事にいかれました。
起き上がるためにまず寝返りを打ち、体を起こす、そして、立ち上がる…それなりに大変ですが
この時点ではまだ硬膜外麻酔がきいているのでそれほど痛くなかったです。

熱は7度7分くらいあり、なんとなく、だるくて、眠い感じが続いていました。
臓器を摘出すると、熱がでるのは普通で、7度台なら問題ないそうです。

ところで、来てくれただんなには感謝しないとならないですが、
だんなが冷蔵庫をあけしめする音とか、コップをコトンと置く音とか、ぬれた傘をかわかそうとバンと開く音(この日は台風で大雨でした)、ベッドの足につまずく音とか、なぜか、そんなものがひどく響いて、寝ている体にこたえました。

他人のお見舞いにいったときは、物が当たる衝撃や音をたてないように静かにしなくちゃいけないんだな、と肝に銘じました。

三時くらいに背中に入っていた硬膜外麻酔の管を取りました。麻酔はここで切れ、後は錠剤の痛み止めのみ。
このあと徐々に痛くなってきました。

午後三時半、妹が来ました。
ま、別に洗濯物を頼むとか、なにか持ってきてほしいとか、
そういう用事があるわけではないので、(いつも、自分のことでいっぱいいっぱいで忙しい妹なんで、そういうことを頼めるタイプじゃないんです)
適当に面白おかしく話してすぐ帰りましたが。
しゃべったせいか、このあたりから意識がかなりはっきりはしてきました。

妹は、私の顔を見るなり「どしたの!!変に顔がつやぴかだよ」と指差して笑いました。
おいこら、失礼だぞ、妹。
やることなくて入院初日の晩に丹念にパックしてたのがよかったのでしょうかね(笑)

ちょうどそこへ、先生がみえられ(執刀されたのとは別の、若い女の先生です)
手術の説明をしてくださることになりました。
そこにいた妹を見て、「妹さんもご一緒に」といってくださり、よくわからないまま妹も参加。

そして、印刷したA4の紙一枚と、写真を何枚かくださいました。
いまどきの手術はこういう物をいただけるのですね。

A4紙には、15枚程度の写真とともに、コメントが載っているのです。

写真がちょっと気持ち悪いので載せませんが、

たとえば、
「手術前のMRI画像では18センチほどのおおきな子宮筋腫を認めます」←結局最終的に18センチとなってたわけですね
「子宮は赤ちゃんの頭くらいに大きくなっています」←この表現よくききますよね。自分のもそうだったのか…
「画面いっぱいにひろがる大きな子宮」←パツンパツンでツルツルに膨れた子宮の表面の写真

そして手術の手順と経過の写真、
その後には、

「手術の創部」←切ったあとのおなかの写真 
「摘出した検体は840g」 ←この写真は相当衝撃的で、いくつかに分断された子宮がドサッとカゴに盛ってあるんですよ。エイリアンみたいで怖いんですよ。

イメージとしては、ソーセージつくり教室で「今日使うお肉」が、調理台のカゴにどさっと盛ってある、そんなような感じです。
わかりにくい表現ですが、しかも実際のソーセージつくり教室なんていったことないですが、なんかそんな印象。
グロテスクでした…

だんなと義母は、手術後実物をみせられたそうですが。ご苦労さまです(^^;)

以前に姉が筋腫の手術をしたときには、私と母で切った筋腫をみましたが、それは親指2本くらい白くつるっとしたものでした。
それと比べてもあまりの存在感で、あらためて、自分の体のこんなに無駄なものがはいっていたのか、とあきれる気分でした。


やれやれ、手術の翌日一日のことを書くだけで、またもや、やたら長くなってしまいました。
この日一日のことまだおわってないですが、すみません。一旦ここで切ります。
こんなグダグダした記事を読んでくださって、ありがとうございます。

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