せっとせとになってる(ミラー!)

海馬社長を永遠に崇拝しながら、ボッチヲタ生活を送る
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映画「ベルヴィル・ランデブー」 見たメモ (超良かった)

2024-06-13 03:46:07 | 映画・音楽・本

めちゃくちゃ良かったーーー(´;ω;`)

「ベルヴィル・ランデブー」 2002年、フランス・カナダ・ベルギー制作のアニメ映画らしい。
 
めちゃくちゃ良かった!! 今視聴3周半め!!
とにかくレトロマンティックな映像がオシャレかつ、情感たっぷりかつ、遠近感や動きの描写にもセンスが溢れまくってる。
風景も、屋内の家具などの細部までメチャクチャ描きこまれててなあ。
 
2周目で大体「ああ、これってこういう事だったのか…」と納得し、
3周目で、細部に至るアレコレについて自分なりに勝手に考え始める。
マジで何から何までうま味しかない、味わい深過ぎる作品だった… 感動っす=3
某所の解説には「ナンセンス」「シュール」って書いてあるけど(ちょっと意外だったw)、
日本人から見て絵柄が可愛くないってだけで、シンプルに絆!感動!なメインストーリーだと思う。
それプラス結構エグイ皮肉が効いていたり、キャラも個性的だったり、設計がとにかく凝ってて。
まじでいいですよね~~~(^v^) 地雷もゼロ。ずっと唸らされっぱなし。
 
勿体ないから全編ネタバレ禁止ですね、これはねー★
EDも凄く良かったな~最後の最後であのシーン。 ほんとにセンスの塊だ。
 
そしてここだけの話、 …ばあちゃんがなんJ 民にちょっと見えて親しみある(今も) すまん★
 
 
 
~個人的メモ~  ネタバレあるかも、みなくていいよ
 
・「フランスワインセンター」がフランスにあるとは限らないんだよなぁw
全然センターもワインも出てこないし、やっつけ感のある誤魔化しっぽくてほんとウケたw
ハンバーガー、カウボーイ、激ピザばっかりの住民といい、激ピザの女神といい、あまりに無茶なケンカ売ってて笑うw
 
(コンテナをタンカーに積んで人〇〇買…)(ハリ〇〇ドに某ネズミ…)(怪しい輸血パック…)
(そっち界隈の人にもちょっと見て欲しいデース★)
 
・最近昔のトリビアの泉で、初代ツール・ド・フランスの優勝者が次の試合で自転車ごと列車に乗って、チートで失格になったってやつを見たんだよねw
・こんなに危険な大会なら、使えるものを何でも使って命を守るのはやむを得ない=3
・てかマジメにこえー 危険すぎる=3
・…逆に初代がそんなチートをしたせいで、その後は列車もないような田舎の険しい山々がコースに選ばれるようになった説。てきとう笑。
 
・ドイツチームにやけに風当たりの強い実況は、これはもう自虐ネタなのかなと思っている^^
 
・犬の名前はブルーノ?でも写真に写ってた犬もブルーノ…。 パッパの犬と同じ名前?
 
・「終わったのかい?」「終わったよ」 って実際何なんだろうなあ… あ、絶対ググる気はない。
 
まずはメタ的な要素と… でもあの「終わったよ」って、もう孫がジジイになってからじゃん!
(しかもそれが最初で最後の台詞だったような)
冒頭のショーが中断されてピアノ演奏が始まったところから、「終わったのかい?」のまんま・・・
実はこの映画中、更にその後もしばーらく「終わってない」ままだったんだよね。
自分はあのピアノが気になるんだよな~… ばあちゃんって、昔ピアニストだったとか何かなのかな?
でも挫折して、そのままピアノも埃をかぶって調律おかしいまま長年放置って感じなのかな(脚の怪我が気になる…)。
で、実は孫も最初はピアノの方に興味を持ってたんだよね。 うれしいけど つれえ!
つれーーーーー うちにもそういうピアノあるし、すげぇその無念さが分かるーーー(´;ω;`)
めっちゃつらい。ばあちゃんは最初ピアノを教えようとする素振りを見せたが、
何が理由かははっきり分からんが、断念(くっそつらい)(孫もばあちゃんもつらい)・・・ 泣。
そこから今度は、両親と同じ自転車の道に孫も進んだわけなんだけどさ~
自分がそっち寄りだったせいもあるだろうけど、実はピアノの事が引っかかってて、「終わってない」ままだったのかなーとか…。
場面のタイミング的な観点からね。だってなくてもいいシーンだもんな、アレ。あの演奏。
そこから始まった「終わっていない」だからさ。
でも、それがあの年齢になってからだけど、ようやく終わったっていうんだもんね。
成就したにせよ諦めたにせよ、どちらにせよそれは凄い事だよな。実際自分もまだ諦めきれない。
あのばあちゃんも作中では諦めきれてなかったんじゃない? だから…人生の重みを感じる;;
 
あとは、両親のタヒも全く分からないし。十二分にこっちの線もあるよね。
あんな団体がいるんじゃ、もしかしたら両親も被害にあってたんじゃないかと…
そんな想像も生まれるものの、結局作中では一切明示されてないとこがいい。
復讐劇とか正義とかの話になってないから、サッパリしてていいんだし。考えるのも楽しいしさ。
…最後に「両親へ捧ぐ」って書いてあるのが気になる。
長年自転車レースの合間に係争し続けて、ようやく両親のタヒの真相を突き止め、組織を根絶したとか?
ちょっとヒロイックすぎる気もするけど、でも両親関連の事が片付いた説も結構ある気がするよね。どうだろう。
 
そして残りのもう1つの説は(いくらでも搾り出せそうではあるw)、
実はメタ以外には特にたいした意味もない・つまりトラップ説!! です^^
どうしても我々は敵を倒すと「ハッピーエンドだ!」と全てが終わったような気になってしまいますが、
登場人物たちにはその後もずっと日々の暮らし…人生が続いていくんだという、ちょっとした意地悪めな戒めだったりして?
ばあちゃんが「終わったのかい?」って聞いたのは、ガチで本当にただ番組が終わったかどうかだけ聞いていた、とか=3
で、あの後孫は無事に大人になって、何かの職業で日々を営んで、ジジイになってたってだけだったりして。
単にふっつーにその日何か大きめの作業をして、それが終わったって天国のばあちゃんにクセで語りかけているだけだったりして=3
そういうのが一番の本当の「ハッピーエンド」なんだっていう、
うーんやっぱちょっと意地の悪い、でもすげえいい事言ってるやつみたいな──?
或いはハッピーエンドでもなくてもいいのかも知れないし。
まだ終わりじゃないってだけで、充分よかったのかもね。
人生こんなもんだろ、それでも生きるって素晴らしい、くらいが一番リアルに響くってのはある。
 
・・・
すいませんねえ、これ全部勝手なこじらせ妄想なんですよ。
本当の事は調べてませんけど、まぁとにかく、軽くこの位考えさせられるくらい、余韻と深みを残して終わる作品だったわけっす。
そして上に書いた通り、どの場面のどの描写にも意味をどこまでも深堀できる…そんな作品す=3
 
1つだけ確かなのは、ボート屋の親父の返却待ちだけはまだ「終わっていない」って事w
20分1セント…。 40年でいくらなんだ(;´・ω・)
親父だけは終わってないねw 親父だけ永遠に終わらない、ネバーエンディングストーリー。
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