MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

独立系ジャーナリスト

2005-12-10 22:40:33 | 政治・経済
今日は東京大学で行われたフリーランスフェスティバルというシンポジウムに行ってきました。

このイベントはテレビや新聞の記者とは違い、個人で活動する独立系ジャーナリストの話を聞くというもの。全4部からなるのですが、さすがに全部聞く気力はなかったので、有名なジャーナリスト集団「アジアプレス」の方たちの活動が分かる第二部を聞きにいきました。

アジアプレスってみなさんご存知でしょうか?例えば、イラク戦争のときに確かテレビ朝日で、バクダッドから中継していた綿井健陽氏が所属していたりします。今回のイベントでは北朝鮮問題を扱う人なら知らない人はいない、石丸次郎氏が登場し、各国と同時中継を行うという試みが行われました。

これは興奮しました。周りの方はしてなかったでしょうけど、俺は興奮してました。中継が行われたのはイ○ク、カシミール、ソウル、北○鮮、アンマンの五地域。いずれも今ホットな地域ですよね。(なお、○がついている場所は危険地域、特定を防ぐため、伏字で書いておきます。)こんな場所にいる人たちと生で交信する場面を目撃するなんて、ものすごい貴重な体験ですもん。

さて、これらの地域との交信には現在の最新技術を用いました。その中でもメジャーなのはなんと携帯電話!今は携帯電話でどこからでも中継できるそうです。

交信の中で、石丸さんは必ず「朝ごはん食べた?」と聞き、食べた人もいれば起きたばかりの人もいて、同じアジアでもずいぶん時差があるんだなぁ、と感心しました。

基本的にはなごやかな交信が多かったのですが、北朝○との交信とアンマンとの交信は和やかな中にも緊張が見れる会話だったのが印象的でした。

北朝鮮では当然、携帯電話を持っていることは不法行為。誰かに使っているところを目撃されたら命取りになります。また、アンマンにいる方は本来は隣国の○ラクにいるはずだったのですが、入国ビザが何らかの理由によって事前に通告もなく取り消されていたために入国できなかったそうです。他の国のジャーナリストはイラ○に入国できており日本人のみ許可が下りないことから、日本政府の外交圧力があったのではないか、という話題が繰り広げられました。これがメディアの報道しない隠れた現実っていうやつなんでしょうね。

最後のまとめでは、石丸さんはメディアの独占に対する不満を口にされていました。メディアは視聴率に走り、本来伝えなければならない、たくさんの現実を放置している、と。以前、TBSの人事の方が、メディアは電波を持っている責任を忘れてはならない、とおっしゃっていましたが、まったく同じことを石丸さんも思っているようです。そして、また、独自のメディアを持ちたいともおっしゃっていました。今はネット配信をしているだけですが、やはり見ている人は限られますし、より多くの人に訴える手段を模索しているのだと思います。

「伝える」ことに命を賭けたジャーナリストたちの熱き思いをもっと多くの人に知ってもらいたい、という点では俺も同意見でした。

こういう人たちがいるということを日本人は知らなすぎです。バラエティだけがテレビじゃない、楽しくなくたってテレビなんです。メディアの本質は「伝える」であるということをもっと国民が意識しなければならないと思います。

(写真は東大の安田講堂)



PS.ビギン日経のイベントですが、結局30分遅れで行きました。すると人・人・人!入るのになんと40分待ち。ディズニーランドじゃあるまいし、なんでこんなに並ばなければならないのか意味不明です。さらに中に入ると通路まで人があふれていました。通路が通行できなくなるという異常事態が発生していました。

で、俺が聞きたかった企業はまずは東武鉄道だったのですが、東武は技術系の説明中・・・。文系まで間が空きすぎ、ということで、上述のシンポジウムに行くためには参加が不可能と判断し、けっきょく1社も回らずにサンシャインシティを後にしました。

ただ、そのまま帰るのも損な気分だったので、帰りに「回し鮨 若高」に寄ってシンポジウムへ。なんとか池袋に行った口実はできたのでよかったよかった。あと、サンシャインの若高は本店に比べるとランクが落ちるということが分かったので、たぶん次は行かないと思います。やっぱ本店が最高です。





(写真はサンシャインのビギン日経の入場待ちの列の様子。人の多さがご覧いただけるだろうか。ちなみに列は二つのうち上の写真でいうと左奥へとさらに長く延びている。先日の六本木ヒルズも大行列だったが、今日は土曜日と言うこともあってか人の出が半端じゃなかった。来週以降気をつけたい。)


最新の画像もっと見る