MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

Great Diffence

2007-12-24 00:43:01 | ラグビー
昨日は、ラグビー大学選手権決勝へ。

目玉はなんといってもリーグ戦覇者東海大に慶応が挑戦する一回戦。
注目の一戦に、秩父宮はメイン・バックともに人が埋まっていた。

試合では、慶応が伝統の「魂のタックル」を見せつけた。結果は28-14。

スクラム・モールともに東海が圧倒的に押すような状態であったが、素早く鋭いタックルで、東海のゲインを許さなかった。特に、後半20分からの慶應ゴール前での攻防はよく守った。FWの切れない集中力の勝利。

アタックにおいてはWTBで取る従来のスタイルではなく、内側から仕掛ける慶応としては変則スタイル。前半ロスタイムの東海ゴール前での攻防から生まれたFL山崎のトライは大きかった。

BKに関しては、早慶戦とはうってかわって、SO川本が復調。
相変わらずの鋭いタックルを見せつけていた。川本のタックルは本当に素晴らしい。

増田・浜本・出雲といった新世代のBK陣も縦に横に火を噴き、もはや山田だけのチームではない。(もちろん代表クラスの中浜・小田も控えているわけで)あと、相変わらずSHの花崎は小さいなぁ、よくがんばってるよ、あんな小さい体で。

山田はボールを持つ機会は少なかったが、持てばロングゲインは当たり前の強さを依然として持っている。今日もさまざまな変な動きをしていた。一回倒れたのに、相手タックラーをひきずりながらゲインしようとしたりと、相変わらず凄い。慶應と戦うチームは山田用にディフェンス要員を常に割いておかなくてはならない。東海は二人ばかし割いていたように思う。

対して、東海はFWで圧倒、BKでも随所で鋭い縦を見せながらも慶応の鋭いディフェンスに敗れ去ったような印象。ラインアウトを取れなかったのも痛かった。

ラグビーはディフェンスがよければ自分たちより強い相手にも勝つことができる、そんな魅力を見せつけてくれた慶応に感謝したい。見ている人を感動させるラグビーだった。これで1500円は安い。

慶応の次戦は明治。伝統の慶明戦がついに国立で。今季2回戦って、2回とも引き分けの両チーム。FWで圧倒する明治にたいし、慶応の低いタックルがどこまで通用するかという試合。そして、慶応の鋭いBK陣にたいし、明治のくそディフェンスがどこまで凌ぎきれるかという試合になるだろう。

自力では明治優位だが、慶応はそれを否定する力を持つチームだからおもしろい。
今季もっとも注目のゲームになる予感大。

別山の早稲田は法政に対し、ずいぶん苦戦した。よかったのはFWだけで、BKはずいぶんとへなちょこだった。

FWはスクラムからのオーバープッシュでトライしたり、モールから飛び出してトライを見せつけたり、ヨコヅナがライン際40メートル激走トライをしたりと文句のつけどころがない活躍だった。

BKは後半からいろいろなパターンを試していたらしく、アタックに精細を欠いた。個々の力ではラグビーは勝てない。それは去年の関東学院が証明している。なのに、慣れない配置転換でチームの力を落としてしまっては、よいアタックができるはずもない。(まぁ、もちろん今後のトラブルを想定して、慣れさせるためにこういった起用をしているのでしょうが)

次は強敵・帝京大との一戦。勝てるとは思う…が、あの筑波に圧勝しているチームだけに油断大敵。FWのまとまりは強固なものがある。今日の試合の気持ちのままでは接戦にもちこまれかねない。

また、法政についてだが、伝統の「炎のタックル」よかった。早稲田のBKをよく止めていた。これが早稲田のミスに結びついていたというのはまちがいない。また、和田・岸和田らのBKの鋭さも目についた。やはり、去年に関東にリーグ戦でかっただけのことはある協敵だった。

しかし、ラグビーというスポーツは、本当にすばらしい。
人間のプライドを本当に体現している。
2008年もラグビーYearにしたい。

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