いやぁ、マジ素敵な時間を今日は過ごしちゃいましたよ!!
なんと、あの寺島実郎さんの講演を聴いちゃいました。
寺島さんの講演を4年間ずっと聞きたいなぁ、と
思ってた俺にとって、ついに念願達成!!
さらに、後半の質問タイムでは、直接質問もさせてもらったしね!
後期はオープン教育の「世界戦略論」というものをとっているのですが、何も知らずに教室に入ったら、寺島さんがいたので、本当にびっくりしました。
思わず、前から2番目の席に行っちゃいましたよ(笑)
寺島さんは早稲田の卒業生。
早稲田に来ると、自分の家に帰ってきたようだ、と感じるんだとか。
この世界戦略論というのはなかなかすごい授業で、
主に経済界を中心とした日本の有識者をゲストに招き、
日本の世界戦略について考えていこうというもの。
いわば学生版シンクタンクのようなものです。
寺島さんも、こんなに豪華な授業を設置できる
早稲田のオープン教育はすごいと息巻いていました。
後期は他にもオープンでいろいろとっているので、
本気でガンガン学んで行こうと思います!
(ちなみに、卒業単位には参入されないので、
己の学習意欲だけで毎日学校に通ってます。)
さて、寺島さんの講演の中身ですが、
基本的には配られたレジュメに沿ってというカタチ。
しかし、このレジュメ、8ページもあるんですよ。
これだけで、卒論書けちゃうくらいのありがたいものでした。
では、講義の流れをまとめて行きましょう。
○世界戦略を考えていく上で、もっとも大切なものは「時代認識」。
○自分が生きている時代について 正しい時代認識を持つということは 並大抵のことではない。これを行うために、たくさんの人の話を聞いてくれ。そういった意味で、この授業のような機会を活かして欲しい。
○経営とは「時代認識」。
○21世紀が始まってから5年。世界のGDP実質成長率は、2001年は1.6パーセントだったものが、2006年は予測で3.6%に。
○5年間で世界GDPは13%増、中国に関しては55%増。(日本は6%)
○人類史上、前代未聞の高成長時代。
○20世紀の主役アメリカでさえ、2.6%増が限界だった。 しかし、今は世界全体で3・6%増という時代になった。
○成長を押し上げているのはBRICS。さらに、これからはBRICSだけではなくNEXT11という諸国(エジプト、パキスタン等)も台頭してくる。
○なぜ世界同時好況が持続するのか?→5つの要因。
①グローバル化とIT革命
世界貿易額が拡大、この要因としてのIT革命。
②世界人口の持続的拡大
人口拡大=基盤的需要の加速を意味する。
世界中で、需要が増え続けている。
一方で日本。
100年前の三井物産の輸出品目の1位は生糸、5位はマッチ。ものすごい貧しい国・日本。人々は木と紙でできた家に住んでいた。当時の人口は4400万人。それからの日本は人口が5000万人増えるという成長戦略に基づいて、経済を発展させてきた。
しかし、ついに日本の人口がピークアウトするときが来た。これからの50年は少なくとも人口が2000万人減るという前提に基づいた成長戦略をとらなければならない。
③戦争経済
将来、21世紀初頭とは何だったのか、ということになったとき、それは戦争経済だと言われるようになるだろう。今のアメリカは戦争経済。軍事費は5年で倍に。日本ではバブル崩壊後、金融に冷たい風が吹き、合併が相次いだが、アメリカでは冷戦崩壊により軍事産業が一気に衰退した。その軍事産業が今、息を吹き返し始めた。
IT革命とは何か?それはネットワーク情報革命。実はIT革命は軍事産業によってもたらされた現象だった。冷戦期に開発された防衛システム、その民生化がIT革命を生んだのだ。(ex.カーナビ)
双子の赤字を抱える国・アメリカは、軍事産業の発展によって生き残れる。
④世界的低金利
ジャブジャブのマネー。市場にお金があふれている。(ex.日銀の量的緩和政策)
⑤オイルマネー
石油価格の高騰。中東の原油国の収入。05年は3000億円だったものが、06年には5000億円に。
ヨーロッパに今行くと、アラブ人がたくさんいる。パリの高級ホテルで、朝、コーランの大音響で目を覚まされるような世界。これは東南アジアでも顕著であり、イスラム金融の勢いは増す一方。中東のドバイなんかでは高層ビルの建設ラッシュで、日本のクレーンメーカーの2割がドバイで仕事をしているそうだ。
○しかし、これはめでたい話ばかりではない。
○問われる三つのE。
・ECONOMY
・ENVIRONMENT
・ENERGY
○京都議定書2005年2月発効。
○ニューオーリンズを襲ったハリケーン、日本海側を襲った大雪。
はたして地球は3%成長の世界経済に耐えられるのか?
○手塚治虫「ガラスの地球」に学ぶ。
○エネルギー価格高騰の構造を知る。
○日本への原油入着価格は90年は23.4$/B、05年は52.65$/B、06年は71.80$/B。
○今の価格は70年代のオイルショックを上回っている。なのに、普通の生活が送れている。なぜ日本はパニックにならないのかという問題提起。
○長期的な為替の円高へのシフト。
○戦前1ドル=2円。戦後のドッジラインで1ドル360円。一気に安くなった。戦後とは、円の価値を上げるための戦いだったという見方もできる。
○オイルショックがおきた70年代、73年は1ドル271円、79年は1ドル219円だった。だからパニックが起きた。
○90年代は失われた10年だと言われる。 しかし、この10年間の日本の努力がオイルパニックから日本を救っている。
○この10年間、日本は輸出を24兆円も拡大した。ドルレートは、1ドル110円台にまでなった。おかげで、パニックにならずに済んでいるのだ。
○日本は強い産業力に支えられており、またそれに依存している。
○メーカーの血のにじむような努力のうえに24兆円もの輸出拡大を実現することができたのだ。金融の不良債権処理が終わったから景気が良くなったというのが真実ではない。
○日本の輸入品目、1位は原油、2位は衣類。3位は半導体。
○2位の衣類というのはいわゆるブランド品である。これだけで4.2兆円の輸入額。
○血のにじむような努力をして得た金をブランド品なんかに使っていて日本は大丈夫か?日本の食糧自給率の低さには目を向けるべき。(俺の考えでは、寺島氏はバブルの教訓を日本人が生かしていないことを示唆しているものと考えられる。)
○貿易構造の変化。アメリカの比重が5分の一を割って17.9%に。大中華圏(中国・香港・台湾・華僑)28.2%、アジア46.6%へ。
○太平洋側港湾の空洞化。物流の中心は日本海側へ推移。横浜、神戸の貨物取扱額は大きく低下。一方で日本海側港湾が全国平均の4.6%を大きく上回る13.4%という高成長。
○世界を見れば貿易額のベスト6はすべてアジア。香港・シンガポール・上海・シンセン・釜山・高雄。一方、日本は東京港が最高で20位どまりという現実。
○戦後の日本人=国際感覚を持たない狭い固定観念しか持たない人々。世界とは太平洋であり、外交とはアメリカという時代だった。(日本海は、向こう側には社会主義国が並び、イデオロギー対立の海だった。)
○9.11シンドロームの終焉。脱9・11の世界へ。アメリカについていく時代は終わった。全員参加型秩序の時代に向かっていかなければならない。
○これからの課題→中国を国際社会の責任ある立場に引き込んでいく。WTOであり、そして知的所有権などを遵守できる国にさせること。中国の成長は日本の国益にかなう。
―――――――――――――――――――――
以上で、寺島さんの講演は終了となりました。
そして、質問タイムへ。
俺はこんなチャンスは二度とないと教室に入ったときから思っていましたから、一番に手を挙げさせてもらいました。
質問は、「世界戦略を考えた上で、これから先、寺島さんの考える、日本として伸ばしていくべき産業は何か?」というもの。
寺島さんの答えは・・・、
○二つ挙げたい。
○一つ目は航空産業。ゼロ戦をつくる技術を持っていた日本にアメリカは飛行機をつくらせなかった。しかし、バイク・新幹線などで航空技術を日本は戦後温めてきた。
国産小型旅客機をつくることと羽田の国際化が車の両輪だ。羽田から気軽に海外へ行けるようになれば海外との人の往来を増やすことができる。そこで使われるのは100~200人乗りの小型旅客機であり、これを国産でつくりたい。
また、航空機は技術の結晶であり、開発すること自体に意味がある。
○二つ目はバイオマス技術。とうもろこし、そしてバイオエタノール。
環境と食糧とエネルギー、これは日本にとって大きな課題。とうもろこしやさとうきびを原料・エネルギーとすることで、中東へのエネルギー依存を下げる。
○日本の弱点を補完していくような戦略的プロジェクトが必要。
―――――――――――――――――――――
・・・!!この答えは俺にとって衝撃的なものでした。
まさに俺の思いを寺島さんが教室に代弁してくれたようなものでした。
二つの提案、これを実現していく産業は何か?
実は重工業(及びプラント専業会社)、と言う事実。
日本を代表する識者が、これからの日本は重工業だ、と宣言してくれたのはすごくうれしかったし、来年から就職する俺にとって、ものすごい励みになった。
やはり、キャノンの御手洗さんも著書で述べているように、日本は製造業の国。日本の未来は製造業の発展なくして存在しえない、という思いで就職活動をしてよかった。俺が導き出したこの答えを多くの識者が後押ししてくれる、本当にこれは励みになります。
後半のバイオマスに関しては、確かI社は関わってなかったと思いますが、前半の航空産業に関しては中心企業の一つ。日本の国産エンジン開発に向けて今技術者が頑張って研究を行っているそうです。
日本の産業を発展させていく一翼を担えること、担わなければいけないことを今回の講演会で改めて認識させれれました。
前半の講演の部分では、データに基づいたお話を展開してくださったので、本当に理解がしやすかったです。貿易額や成長率など、あまり普段は目に留めないで過ごしてしまいそうですが、時代の推移と比較することでその説得力が増すことを体感できました。
寺島さんの語る、正しい「時代認識」、常にこれを見据えてこれからは動いていかなければダメだな、という思いを強く持つことができたのも今日の大きな収穫。
これからも自分の考えをさらに研ぎ澄ませるよう、多くの人の話を聞いていきたいと思います。
なんと、あの寺島実郎さんの講演を聴いちゃいました。
寺島さんの講演を4年間ずっと聞きたいなぁ、と
思ってた俺にとって、ついに念願達成!!
さらに、後半の質問タイムでは、直接質問もさせてもらったしね!
後期はオープン教育の「世界戦略論」というものをとっているのですが、何も知らずに教室に入ったら、寺島さんがいたので、本当にびっくりしました。
思わず、前から2番目の席に行っちゃいましたよ(笑)
寺島さんは早稲田の卒業生。
早稲田に来ると、自分の家に帰ってきたようだ、と感じるんだとか。
この世界戦略論というのはなかなかすごい授業で、
主に経済界を中心とした日本の有識者をゲストに招き、
日本の世界戦略について考えていこうというもの。
いわば学生版シンクタンクのようなものです。
寺島さんも、こんなに豪華な授業を設置できる
早稲田のオープン教育はすごいと息巻いていました。
後期は他にもオープンでいろいろとっているので、
本気でガンガン学んで行こうと思います!
(ちなみに、卒業単位には参入されないので、
己の学習意欲だけで毎日学校に通ってます。)
さて、寺島さんの講演の中身ですが、
基本的には配られたレジュメに沿ってというカタチ。
しかし、このレジュメ、8ページもあるんですよ。
これだけで、卒論書けちゃうくらいのありがたいものでした。
では、講義の流れをまとめて行きましょう。
○世界戦略を考えていく上で、もっとも大切なものは「時代認識」。
○自分が生きている時代について 正しい時代認識を持つということは 並大抵のことではない。これを行うために、たくさんの人の話を聞いてくれ。そういった意味で、この授業のような機会を活かして欲しい。
○経営とは「時代認識」。
○21世紀が始まってから5年。世界のGDP実質成長率は、2001年は1.6パーセントだったものが、2006年は予測で3.6%に。
○5年間で世界GDPは13%増、中国に関しては55%増。(日本は6%)
○人類史上、前代未聞の高成長時代。
○20世紀の主役アメリカでさえ、2.6%増が限界だった。 しかし、今は世界全体で3・6%増という時代になった。
○成長を押し上げているのはBRICS。さらに、これからはBRICSだけではなくNEXT11という諸国(エジプト、パキスタン等)も台頭してくる。
○なぜ世界同時好況が持続するのか?→5つの要因。
①グローバル化とIT革命
世界貿易額が拡大、この要因としてのIT革命。
②世界人口の持続的拡大
人口拡大=基盤的需要の加速を意味する。
世界中で、需要が増え続けている。
一方で日本。
100年前の三井物産の輸出品目の1位は生糸、5位はマッチ。ものすごい貧しい国・日本。人々は木と紙でできた家に住んでいた。当時の人口は4400万人。それからの日本は人口が5000万人増えるという成長戦略に基づいて、経済を発展させてきた。
しかし、ついに日本の人口がピークアウトするときが来た。これからの50年は少なくとも人口が2000万人減るという前提に基づいた成長戦略をとらなければならない。
③戦争経済
将来、21世紀初頭とは何だったのか、ということになったとき、それは戦争経済だと言われるようになるだろう。今のアメリカは戦争経済。軍事費は5年で倍に。日本ではバブル崩壊後、金融に冷たい風が吹き、合併が相次いだが、アメリカでは冷戦崩壊により軍事産業が一気に衰退した。その軍事産業が今、息を吹き返し始めた。
IT革命とは何か?それはネットワーク情報革命。実はIT革命は軍事産業によってもたらされた現象だった。冷戦期に開発された防衛システム、その民生化がIT革命を生んだのだ。(ex.カーナビ)
双子の赤字を抱える国・アメリカは、軍事産業の発展によって生き残れる。
④世界的低金利
ジャブジャブのマネー。市場にお金があふれている。(ex.日銀の量的緩和政策)
⑤オイルマネー
石油価格の高騰。中東の原油国の収入。05年は3000億円だったものが、06年には5000億円に。
ヨーロッパに今行くと、アラブ人がたくさんいる。パリの高級ホテルで、朝、コーランの大音響で目を覚まされるような世界。これは東南アジアでも顕著であり、イスラム金融の勢いは増す一方。中東のドバイなんかでは高層ビルの建設ラッシュで、日本のクレーンメーカーの2割がドバイで仕事をしているそうだ。
○しかし、これはめでたい話ばかりではない。
○問われる三つのE。
・ECONOMY
・ENVIRONMENT
・ENERGY
○京都議定書2005年2月発効。
○ニューオーリンズを襲ったハリケーン、日本海側を襲った大雪。
はたして地球は3%成長の世界経済に耐えられるのか?
○手塚治虫「ガラスの地球」に学ぶ。
○エネルギー価格高騰の構造を知る。
○日本への原油入着価格は90年は23.4$/B、05年は52.65$/B、06年は71.80$/B。
○今の価格は70年代のオイルショックを上回っている。なのに、普通の生活が送れている。なぜ日本はパニックにならないのかという問題提起。
○長期的な為替の円高へのシフト。
○戦前1ドル=2円。戦後のドッジラインで1ドル360円。一気に安くなった。戦後とは、円の価値を上げるための戦いだったという見方もできる。
○オイルショックがおきた70年代、73年は1ドル271円、79年は1ドル219円だった。だからパニックが起きた。
○90年代は失われた10年だと言われる。 しかし、この10年間の日本の努力がオイルパニックから日本を救っている。
○この10年間、日本は輸出を24兆円も拡大した。ドルレートは、1ドル110円台にまでなった。おかげで、パニックにならずに済んでいるのだ。
○日本は強い産業力に支えられており、またそれに依存している。
○メーカーの血のにじむような努力のうえに24兆円もの輸出拡大を実現することができたのだ。金融の不良債権処理が終わったから景気が良くなったというのが真実ではない。
○日本の輸入品目、1位は原油、2位は衣類。3位は半導体。
○2位の衣類というのはいわゆるブランド品である。これだけで4.2兆円の輸入額。
○血のにじむような努力をして得た金をブランド品なんかに使っていて日本は大丈夫か?日本の食糧自給率の低さには目を向けるべき。(俺の考えでは、寺島氏はバブルの教訓を日本人が生かしていないことを示唆しているものと考えられる。)
○貿易構造の変化。アメリカの比重が5分の一を割って17.9%に。大中華圏(中国・香港・台湾・華僑)28.2%、アジア46.6%へ。
○太平洋側港湾の空洞化。物流の中心は日本海側へ推移。横浜、神戸の貨物取扱額は大きく低下。一方で日本海側港湾が全国平均の4.6%を大きく上回る13.4%という高成長。
○世界を見れば貿易額のベスト6はすべてアジア。香港・シンガポール・上海・シンセン・釜山・高雄。一方、日本は東京港が最高で20位どまりという現実。
○戦後の日本人=国際感覚を持たない狭い固定観念しか持たない人々。世界とは太平洋であり、外交とはアメリカという時代だった。(日本海は、向こう側には社会主義国が並び、イデオロギー対立の海だった。)
○9.11シンドロームの終焉。脱9・11の世界へ。アメリカについていく時代は終わった。全員参加型秩序の時代に向かっていかなければならない。
○これからの課題→中国を国際社会の責任ある立場に引き込んでいく。WTOであり、そして知的所有権などを遵守できる国にさせること。中国の成長は日本の国益にかなう。
―――――――――――――――――――――
以上で、寺島さんの講演は終了となりました。
そして、質問タイムへ。
俺はこんなチャンスは二度とないと教室に入ったときから思っていましたから、一番に手を挙げさせてもらいました。
質問は、「世界戦略を考えた上で、これから先、寺島さんの考える、日本として伸ばしていくべき産業は何か?」というもの。
寺島さんの答えは・・・、
○二つ挙げたい。
○一つ目は航空産業。ゼロ戦をつくる技術を持っていた日本にアメリカは飛行機をつくらせなかった。しかし、バイク・新幹線などで航空技術を日本は戦後温めてきた。
国産小型旅客機をつくることと羽田の国際化が車の両輪だ。羽田から気軽に海外へ行けるようになれば海外との人の往来を増やすことができる。そこで使われるのは100~200人乗りの小型旅客機であり、これを国産でつくりたい。
また、航空機は技術の結晶であり、開発すること自体に意味がある。
○二つ目はバイオマス技術。とうもろこし、そしてバイオエタノール。
環境と食糧とエネルギー、これは日本にとって大きな課題。とうもろこしやさとうきびを原料・エネルギーとすることで、中東へのエネルギー依存を下げる。
○日本の弱点を補完していくような戦略的プロジェクトが必要。
―――――――――――――――――――――
・・・!!この答えは俺にとって衝撃的なものでした。
まさに俺の思いを寺島さんが教室に代弁してくれたようなものでした。
二つの提案、これを実現していく産業は何か?
実は重工業(及びプラント専業会社)、と言う事実。
日本を代表する識者が、これからの日本は重工業だ、と宣言してくれたのはすごくうれしかったし、来年から就職する俺にとって、ものすごい励みになった。
やはり、キャノンの御手洗さんも著書で述べているように、日本は製造業の国。日本の未来は製造業の発展なくして存在しえない、という思いで就職活動をしてよかった。俺が導き出したこの答えを多くの識者が後押ししてくれる、本当にこれは励みになります。
後半のバイオマスに関しては、確かI社は関わってなかったと思いますが、前半の航空産業に関しては中心企業の一つ。日本の国産エンジン開発に向けて今技術者が頑張って研究を行っているそうです。
日本の産業を発展させていく一翼を担えること、担わなければいけないことを今回の講演会で改めて認識させれれました。
前半の講演の部分では、データに基づいたお話を展開してくださったので、本当に理解がしやすかったです。貿易額や成長率など、あまり普段は目に留めないで過ごしてしまいそうですが、時代の推移と比較することでその説得力が増すことを体感できました。
寺島さんの語る、正しい「時代認識」、常にこれを見据えてこれからは動いていかなければダメだな、という思いを強く持つことができたのも今日の大きな収穫。
これからも自分の考えをさらに研ぎ澄ませるよう、多くの人の話を聞いていきたいと思います。