MIYAGI VILLAGE

夏は雷、冬はからっ風、人は義理人情を重んじる・・・。

ちらん

2006-08-03 10:56:45 | 旅・鉄道
知覧。

戦時中、特攻隊の基地のあった場所。

特攻平和会館へ行ってきました。

そして、早めに着いたために、基地跡を散策すると、地元の人に声をかけられました。

40分くらいしゃべったんだけど、この人がすごかった。

ものごとの本質をつきまくる。

本質をつけ!と言いながら、論理ばっかで本質をなかなか教えてくれない某教授とはえらい違いでした。

「あんちゃん、何やってるんや?」

「政治学です」

「ほう、政治で一番大事なことは何だ?」

「えっ…」

いきなり本質を突いてくるこの人の迫力。俺は常々自分に言い聞かせてる政治に関する軸を言いました。

「冷静さじゃないですかね?」

「それもある。だが、一番大切なことは、正しい判断をする、ということだよ。いろいろ考えて、その中で最もいい判断をとるんだよ。」

「た、確かに…」

「あとは、知らなきゃいけないなぁ。知らないと判断はできない、間違ったものになる」

「政治をやるんなら、経済も医学も土木も全部知らなきゃダメだ。あとは人の話を聞け。自分の経験にばかり頼るのは愚か者だ。」








そんな感じで名言を40分間にわたり連発しまくってくれたこのおっちゃん。

古き日本にはこういう人がいっぱいいたんだろうなぁ、と思いました。道端でタバコふかしてる、汚い服着たおっちゃんが実はメチャクチャすごかった、世の中、すごい人がたくさんいるんです。

今日は特攻隊の資料を見たことも含め、改めて自分の未熟さを再確認。

未熟だからこそ、これから多くのことにチャレンジしたいし、多くのことを知りたいなぁ、と。

まぁ、知覧で学んだことを文章にするのはタイヘンなので、このへんにしときます。

最後におっちゃんの言葉をもう一つ。

「最近の教育に関して言えば、テストって点取り主義だろ。みんな簡単な問題から解きはじめる。なかなか難しい問題からはじめる人はいない。難しい問題に取り組む人が減ってしまったんだ。だけどな、難しい問題が解けないと、テストは完成しないんだよ。難しい問題さえ解けてしまえば、あとは簡単な問題だけだから楽。難しい問題から逃げちゃダメだ。難しい問題にチャレンジしようとする人を育てないとダメだ。」