黎明館企画特別展「かごしまの仏たち」~守り伝える祈りの造形化~が9月28日~11月5日まで 鹿児島県歴史資料センター「黎明館」で開催されていますが、私は10月14日、鹿児島市に用事があったついでに行って見てきました。
鹿児島では、明治期の廃仏毀釈などによって、仏像は全て失われたかのように考えられてきましたが、鹿児島県内の教育委員会・美術館などの協力で仏像調査を行ったところ、地域で守り続けられている仏像が、予想以上に多く残っていることが分かり、鹿児島の仏像を集めた本格的な展覧会が開催されることになったようです。
〇第1章・・飛鳥~平安時代の仏たち・・「吹上田尻の金銅菩薩立像」「観音堂の木造菩薩半跏像」(二渡自治会・湧水町)、「正国寺跡の石仏」(隼人塚史跡館蔵・霧島市)「木造阿弥陀三尊像」(高江町長崎公民館蔵・薩摩川内市)他
〇第2章・・鎌倉~南北朝時代の仏たち・・「木造阿弥陀三尊立像」(個人蔵・薩摩川内市保管)、「木造文殊菩薩坐像」(南方神社蔵・伊佐市)、「木造阿弥陀如来立像」(指宿光禅寺蔵)他
〇第3章・・室町時代の仏たち・・「木造薬師如来像」(姶良市蔵)、「木造阿弥陀三尊立像」(個人蔵・薩摩川内市)、「木造勝軍地蔵」(垂水市蔵)他
〇第4章・・安土桃山~江戸時代の仏たち・・「木造阿弥陀三尊立像」(出水歴史民俗資料館蔵)、「木造地蔵菩薩立像」(将軍地蔵像)(加世田郷土資料館蔵・南さつま市)
〇第5章・・仏像修復と新納忠之介・・木造上杉重房像(模型)」(鹿児島市立美術館蔵)他
明治期の廃仏毀釈によって多くの仏像が破壊されるなかで、個人が隠して保管したり、遠方に送ったりして後世に伝えられたことを今回の企画特別展で知ることができました。撮影禁止なので、出品リストなどをスキャンして添付します。
ポスター
黎明館2階入り口の看板
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