4月3日~5月27日まで九州国立博物館(福岡県太宰府市)において、平山郁夫「シルクロードの軌跡」~人類の遺産にかけた画家の人生~が開催されていますが、4月15日に見てきました。
平山郁夫氏(1930~2009)は、ユーラシア全域を40年間に150回も取材旅行して描き続けた画家で、今回の特別展では全国の美術館・博物館から集められたスケッチや下図などを含む絵画や、平山夫妻が収集した美術品コレクションなども織り交ぜて平山氏の画家としての軌跡が紹介されていました。
第1章 釈迦追慕・・・15歳の時の被爆体験から平和を祈り続けた画家として、オリンピックの聖火をシルクロード沿いに運ぶ構想の新聞記事をヒントに「西遊記」で有名な玄獎三蔵の姿を描き、画家としてスタートした経緯と「入涅槃幻想」の絵画等が展示されていました。
第2章 壁画描写と文化財保護・・・30代でオリエント遺跡学術調査団の一員としてトルコのカッパドキアのキリスト教壁画描写など沢山の壁画描写と文化遺産の修復・保存で重要な役割を果した内容が紹介されていました。
第3章 シルクロードと仏教伝来の道・・・東西の交流を支えたシルクロードと仏教伝来の道沿いにある数々の遺跡を描いた絵画や素描に加えて平山夫妻が収集した優れた美術品の中から仏像などが紹介されていました。
第4章 日本回帰---平和への祈り・・・平山郁夫氏は日本各地に残る多くの人たちが通ってきた古道(大和路、出雲路など)への関心を深め、砂漠の極端な乾燥状態とは正反対の、緑豊かで湿潤な自然に包まれた日本の風景画、厳島神社、大宰府天満宮などが紹介されています。
撮影禁止のため写真による説明はできませんが、館内は平山郁夫氏の生涯が解るように作品の説明や記録映像などが工夫されていて、偉大な画家であったことが理解できました。 今後も機会があれば作品展などに参加して鑑賞したいと思っています。
会場の入口
会場の出口にある売店の絵画
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めったに見られないでしょうが 偉大な太古から現代まで見応えがある内容だった事でしょう。福岡まではチョット?・・・ 新幹線ができましたね~・・・だんだん出不精になりそうです・・・