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第11回 記念講演会・・・姶良市加治木福祉センター

2012-04-14 19:43:25 | 日記

4月14日、姶良市加治木福祉センターにおいて、加治木町まちづくり協議会主催による、第11回記念講演会が開催されました。

演題「縄文・弥生遺跡を中心として」、副題「日本人の食生活」の表題で、講師は姶良市歴史民俗資料館審議委員の柚木利文氏。

司会より講師は九大農学部を卒業後、農業試験場で研究部門や管理部門に勤務し退職後は姶良市歴史民俗資料館の審議委員等をされているとの紹介がありました。

講演は資料(19頁)により人類の文化の流れを三つに区分したアルビン・トフラーの話から始まりりましたが、第一の波の「農業の時代」の前の「縄文時代」は土器の発明により食生活にも大きな変化があり、農業の時代に入り定住化が促進した。

第二の波「産業化時代」では再生困難なエネルギー資源等に頼っているため資源の枯渇や自然破壊など多くの社会問題が発生して社会の歪が起った。

第三の波「21世紀の未来社会」ではテクノロジーの発展により、自然と調和した豊かな情報に支えられた社会への移行が期待されている。

縄文・弥生遺跡の時代区分は縄文時代(12000~2500年前)弥生時代(2500~1500年前)古墳時代(1500年前)となっていて、上野原遺跡は9500年前に人が長期に渡って定住生活を始めた事を示す国内最古の遺跡である。

定住生活を始めた意義は極めて大きく、特定の場所に脚を留めて、考える生活、森と共存する生活を始めたことで、土器の焼成などができるようになった。

土器で煮炊きすることで澱粉質食品(クリ、ドングリなど)を消化しにくい澱粉から消化しやすい澱粉に変化させることが出来るようになり食生活が向上した。

世界人口の推移は6世紀3億人、16世紀4~6億人、18世紀10億人、19世紀16億人、現在61億人と爆発的に増加しているが、農業の発展が人口の増加にい追いついていない。

地球環境の変化により温暖化が進んでいるが、温暖化に適した品種改良なども遅れており、今後は長期的な視点で考える人材の育成などが課題である。

日本型の食生活は栄養バランスの国際比較では優れているが、最近の子供の嗜好の変化は日本型食生活から遠ざかっており問題である。

講師は長年にわたって農業の研究に従事されていたので、講演では自身の経験についても話をされたがその中で、農業は人類の努力の積み重ねであり、多くの人達の努力により、現在の食生活が維持されているとの話が印象に残りました。

 全景

講師の柚木利文氏

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