関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

看護が輝く社会を~荘内病院看護学校載帽式にて~

2006年11月19日 | 医療・介護・福祉など社会保障

 昨日、市立荘内看護専門学校の載帽式に、市議会厚生常任委員の一人として招かれました。
 載帽式とは、一年生の後半に改めて「看護の道を歩んでいきます」と誓うとともに、
ナースキャップを授与される式のことです。
 載帽されるのは、荘内病院看学の定員通りの20名の学生(男性1名)、病院の外で会えばやはりまだ高校生と言われてもわからないような子らなのでしょうが、これから看護師への道の新たな段階に進んでいくのだという決意が感じられる、凛々しい姿でした。
 
 昨年初めてこの式に参加した時のブログに書きましたが、彼女ら彼らが進看護の職場には、大変な困難が待ちかまえています。
 厚生労働省の資料でも、「新規採用者存続率(当該年度の新規採用者が年度末まで残っていた率)」は、99年の87.1%から02年には84.1%に低下したとされています。
 希望に燃えて就職した看護師の15.9%が一年以内に最初の職場を去ってしまうということです。

 日本の看護師配置基準は、欧米はもとより韓国・台湾・シンガポールなどのアジア諸国より低いものとなっており、医療機関に支払われる診療報酬も看護師の労働を正当に評価するものにはなっていません
 医療事故を減らすことを始め、国民が安心してかかれる医療をつくっていくために、看護師が安心して働ける制度をつくっていくこと、そのために、国の財政のムダを改めて医療・福祉を大切にしていくことが必要です。そのために努力することが、載帽式に集った看護学生・父母の方々・教官を初めとする医療関係者の方々の願いに応えることではないかと改めて思いました。
 

 それにしても、載帽式というのは厳かで感動的です。先生から帽子を戴いた学生達が、ナイチンゲール像のろうそくから火を受け取り、その明かりの中でみんなで「ナイチンゲール誓詞」を唱和するのです。
 火は、クリミア戦争の時にナイチンゲールが夜半に灯りを持って見回りをしたことに由来すると言われるので、「従軍看護婦的」という批判もありますし、そもそもナースキャップ自体が感染予防の観点などから廃止されつつありますので、載帽式のあり方には色々ご意見があるようですが、その是非は看護学生を初めとした当事者の皆さんの議論に委ねたいと思います。
 
 この日の感激が彼女ら・彼らの人生に輝きをもたらしますことを心から祈ります。
看護師の卵達の未来に幸あれ!




 




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