先週日曜日の三川町長選挙で、「合併撤回・自立」を掲げた現職が圧勝しました。
合併推進派にとっては、候補者擁立もままならない短期間の選挙であったという制約はありましたが、争点は「合併の是非」であり、現職が打ち出した「町長報酬見直し・黒塗り専用車・町長交際費廃止」などは、+α程度の問題であったと言えるでしょう。
この間、合併を求める住民投票請求、町議会解散請求で合併が政治的手続きとしては決定され、先に合併した6市町村からは重い圧力が加えられる中で、改めて合併を問うということは並大抵のことではありません。
それが町民多数の意思で覆されたことの最大の原因は、鶴岡市と合併した5町村の現実が三川町民に知られていったことであると考えます。
改築しなければならない学校が5つ(他に大規模改修必要校あり)もあってすべての整備に恐らく10年近くもかかること、国保税の大幅値上げ、旧町村の独自施策は次々と廃止・縮小etc.・・。これらに対する町民の声が、日本共産党三川支部に無数に寄せられてきました。
加えて、「旧町村長などを非常勤の行政顧問に据えて月給27万円支給」、慶応大学のバイオ研究への異常な傾斜などなど、旧町村地域住民がギョッとするような諸施策を旧町村から選出された市議会議員がオール与党の一員となって「なんでも賛成」してしまう市政のあり方。
私は、今回の三川町民の皆さんの判断は賢明なものと思っていますが、いずれにしても、鶴岡市は三川町民の皆さん自身が決める問題として、見守らなければなりません。
富塚市長も6月議会では「見守る」と言明していましたが、町長選挙が始まると合併推進派の応援にかけつけ、結果が判明した後は、「おちょくられたようだ」「広域組合の負担を引き上げる」など、三川町民の判断を蔑視し、報復的な言動を弄しています。
天網恢々疎にして漏らさず、こういう傲慢な姿勢が心ある三川町民の方々に様々な形で伝わってきたことが、今回の結果に繋がっていることを知るべきであり、謙虚に反省すべきです。
しかし、「町長報酬見直し・黒塗り専用車・町長交際費廃止などは、+αの問題」と言いましたが、鶴岡市長が一番嫌がりそうなことでもありますね、これらは。
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