関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

「国旗掲揚の勧め」を頂きましたが・・

2006年12月03日 | 平和と民主主義・外交

 今日、「市町村議会に国旗掲揚を促進する山形県民の会」という団体から、同会「設立趣意書」、「山形県政治塾12月講座ご案内」、「国旗掲揚について緊急のアンケート調査」などの資料が送られてきました。設立趣意書には、「市町村議会、各家庭で国旗を掲揚するように」という旨の事が書かれてありました。
  
 
 (羽黒山松の勧進が我が町にも来ました)

折角送って頂いたのに申し訳ありませんが、私はこれには賛同できませんでした。
 国民が連帯感を確かめ合う印としての国旗(や国家)などは、有ってしかるべきものと思いますが、それが定められる条件は、国民の合意が形成されることだと思います。
 ところが、現行の「日の丸・君が代」は、国民の反対の声を押し切って、極めて政治的な意図を持って強行成立させられたものです。
 国会で法が成立させられた時に、「強制してはならない」との政府答弁があったのは、いかにこの法律が国民の不安の中でつくられたかということを物語っています。
 その後、「強制してはならない」という確認には知らぬふりをして、全国の小中高校で日の丸掲揚、国歌斉唱が、文科省・教育委員会の「指導」のもとに推進されていることは広く知られています。
 さらに、東京都などいくつかの自治体は、国歌斉唱時に起立し歌わない教職員の処分など、法律制定時の最低限の確認をも踏みにじって、なりふり構わぬ強制を進めています。

 そして、今国会で「愛国心」の強要を内容の一つとする教育基本法改悪が成立させられようとしています。
 全国の小中学校長の7割近い人が「反対」と言っているものを強引に進めようとするのは何故か?
 国民の要求に応えて教育を良くしようという意図では無いことは、既に明らかだと思います。
 こういう動きの中で、国旗・国歌の問題を深く考えて見る必要があると思います。
 「いつの間にか、『お国のための自分』になっていた」などとならないように。
 
 
 (羽黒山松の勧進:若い山伏でした)

 参考になるウェブサイト
 日の丸・君が代による人権侵害市民オンブズパーソンhttp://www003.upp.so-net.ne.jp/eduosk/   
 子どもと教科書全国ネットhttp://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/top_f.htm


 市町村議会に国旗掲揚を促進する山形県民の会設立趣意書
 平成11年に国旗国歌法が制定され、山形県議会にはいち早く『日の丸』が県旗とともに掲揚されております。しかしながら、山形県の35市町村議会議場での国旗掲揚は僅か7市町村、県都である山形市をはじめ、全体の8割の市町村では国旗が掲揚されておりません。外国では国家機関はもとより、市庁舎、地方議会の本会議場など公的機関や重要な場所には必ず国旗が掲揚されております。これが世界の常識であります。つきましては、こと度、『市町村議会の国旗掲揚を促進する山形県民の会』を設立、官民挙げて県内市町村の本会議場に国旗を掲揚し、あわせて祝祭日での県内各家庭においても国旗掲揚を促す運動をすることになりました。何卒、趣旨賛同の上ご入会賜りますようご案内申し上げます。



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