荘内看護専門学校の卒業式に来賓として参加しました。
この学校の行事には、入学式、戴帽式、卒業式と年3回参加させて頂きますが、05年11月に議員になってからですから、卒業式はこれで3回目になります。
それぞれの行事が意義深いものですが、やはり卒業式は格別です。
高校生活を終えてすぐに、人の命を預かる医療の現場に直面した、極めて厳しい経験を3年間積んで迎えた卒業です。
21才になる若者たちの多くは、それぞれの苦労を重ねているであろうとは思うものの、彼女ら(彼氏1名)の3年間は、めったにないものであったと言えるのではないかと思います。
その苦労を乗り越えて来られたのも、支えてくれた先生方、そして支え合ってきた「仲間」があってこそだったということが、卒業生代表の挨拶の中で語られました。
語る人も涙、聞いている先生方、後輩、保護者、そして来賓も涙を禁じ得ない、感動の式でした。
ところで、卒業式では、学校長である荘内病院院長から修了証書が手渡される訳ですが、院長は、名前を読み上げて手渡した後に、「おめでとう」と言いながら一人一人と握手をします。
学生達が学校長をどう思っているのかはわかりませんが、もちろん先生方の代表です。その人が握手をするという行為には、「私は指導者・管理者であるけども、同時に、これからあなたがたと一緒に医療をおこなう仲間の一人だ」という思想が現れているように感じられます。
学生達も、緊張して修了証書を受け取った後、「握手」の時には、例外無く、にっこりとほほえんでいました。
医療は、対等な関係であるチームでおこなわれなければ、良いものにはならないと考えていますので、この式の、院長のこの行為には、私の思想に繋がるものがあるように思われ(市立病院管理者としての院長の評価とは無関係に)好感を持っているところです。
ともあれ、卒業を迎えた学生達が、地域医療の担い手として、やりがいのある生活を送っていくことを心から願います。
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