関とおるの鶴岡・山形県政通信

安心して住み続けられる山形県をめざして、住民の暮らし、県政の動き、そして私の考えと活動をお知らせします。

「サギ対策」に取り組んでます

2008年07月24日 | 原発・自然エネルギー・環境

 先日のブログに載せた「サギ対策」のことが、23日付の荘内日報に、「サギ300羽すみ着く 日枝神社境内 鳴き声やふんの被害も」と報道されていました。

 
 先週から今週にかけて、サギ対策の資料を探しながら、庄内支庁環境衛生部、市環境課とそれぞれ協議、神社の総代の代表の方を訪問、総代の集まりに参加、環境関係企業の方と面談、最後に神社と住民の会合にも出席して対策を検討してきました。

 
 結論として、
 1)営巣して卵を産んでからは、追い出しは困難。巣を落としたり木を伐採したりするのは、県の許可が必要だが難しい。さらに、社会的反響も懸念される。
(サギは、水辺環境を反映する鳥で、そういう意味では営巣地は貴重なものでもあります)

 2)来春、サギが営巣地を探して飛来して来た時点では、追い払うことができる可能性があるので、方策を準備する。

 3)当面、「臭い対策」を早急に実施する。

 4)今後の対策を考えるために、サギの生態について知る。山大農学部に協力をお願いする。

 5)神社から追い払えば、別の場所に営巣することになる。
 「営巣された場所の所有者の責任」ではなく、行政として必要な方策を実施すべき。

 以上のような対策を取る方向が確認されました。
  
日枝神社         鎮守の森遠景
 1)2)3)は行政側でも考えていたことですが、
 4)は、私が農学部の知人に相談して、「専門家の先生がいる」という情報をキャッチしたことから提案したもので、県・市が主催するか、それ以外の方法にするかわかりませんが、「是非やろう」ということになりました。

 5)については、市では「『一緒に考えましょう』というスタンス」ということで、「対策は神社でやって下さい」ということだけではなく、市として可能な取り組みも検討しています。当然ではありますが、評価できる対応です。
 しかし、県の方は、今のところ「猿・熊対策はやっているが、鳥は対象外。サギの生息状況等も把握していない」ということで、何か取り組もうという立場ではないようです。 (「持ち帰って検討します」ということですから、検討に期待したいと思います。)


 行政をどこまで動かすことができるかは、世論の広がりにかかっていると考えますので、今後引き続き住民の方々と相談し協力しながら、来春に向けて問題の解決を図っていきたいと思います。