北区船岡町に船岡山丘陵があり
北西面中腹に弘法大師爪彫り不動と呼ばれる磨崖仏が在ります。
以前知人から「行ってきたけど全然見えない」と聞いていました。
なるほど・・・よう分かりませんわ・・・
大きくて明るいので何時もの様に写るかどうかわかりませんが・・・えい!
何とか判るかな・・・
定印の阿弥陀座像と美しい蓮弁が浮かび上がりました。
岩肌がひどく摩滅し像容も定かではない為
不動明王と思われて信仰されていたようです。
南北朝期か・・・
北区船岡町に船岡山丘陵があり
北西面中腹に弘法大師爪彫り不動と呼ばれる磨崖仏が在ります。
以前知人から「行ってきたけど全然見えない」と聞いていました。
なるほど・・・よう分かりませんわ・・・
大きくて明るいので何時もの様に写るかどうかわかりませんが・・・えい!
何とか判るかな・・・
定印の阿弥陀座像と美しい蓮弁が浮かび上がりました。
岩肌がひどく摩滅し像容も定かではない為
不動明王と思われて信仰されていたようです。
南北朝期か・・・
八王子神社境内の小堂内に祀られている珍しい意匠の石仏。
左右に三茎蓮華瓶を配し、右足元に男女の供養像が刻まれています。
室町時代初期の造立と思われると言う事です。
兵庫県神戸市北区八多町柳谷字蓮池垣
以前からその存在は知っていましたが資料には写真が無く文章のみ。
漸く現地を探し当てたものの陽の当たらない高所に在る為
如何にも撮影できず諦めていた磨崖仏。
微かに光背が見えましたが何が何やら・・・
ふと、こうすれば撮影できるかも・・・と思い立ち二年振りに訪れました。
照明で浮かび上がったのは紛れもなく不動明王のお姿。
三重県阿山郡阿山町大字音羽
資料には江戸期と記載されていました。
左枠内の文字は残念ながら判読できません。
最近見付けた古い資料に、桐山シリウチ坂登り口地蔵講田磨崖地蔵像
と記載されていました。
今まで聞いたことも無い磨崖仏が見付かるかもしれないと
期待して出かけましたが・・・
初回の探索はシリウチ坂が何処か分かっただけで
磨崖仏の情報すら得る事が出来ませんでした。
二度目の探索で偶々声を掛けて頂いた方が磨崖仏の事をご存じで
以前は供花もあったようですが、もう埋まってしまっていると。
場所を丁寧に教えて頂き現地を探しましたが何も無い。
ウロウロしていたら先程の方がたぶん分からないだろうと来て下さいました。
「ここ」と指差した所の斜面の草を土ごと削って頂いたら岩が現れたんですが・・・
岩は出て来ましたが地蔵さんは刻まれていません。
最早風化剥落して、消えてしまったものと諦めて帰宅しましたが
石友さんに場所だけでも教えようと何の期待もなく再度訪れた所・・・
何と!そこには地蔵像が!!
傍らには掘り起こされた土が盛られていました。
どうやら先日ご案内頂いた方が掘り出して下さったようです。感謝!
もう無くなってしまったものと一旦は諦めていたのに
この出会いはあまりにも衝撃的です。
二重蓮台に立つ持錫宝珠型のお地蔵さん。
像高一尺三寸。
何はともあれ残っていてくれた事に有り難うです。
側溝の中に埋まっている磨崖仏なんて初めてです。
よくまぁ覚えていて下さいました。
一体何年?いや何十年埋まっていたんだろう・・・
なぜ?こんな磨崖仏が今まで隠れていたのか・・・
布目ダム周辺はくまなく巡ったつもりでいましたしたが
こんな素晴らしい磨崖仏が人知れず隠れていました。
奈良県奈良市邑地町
紀年銘は有りませんが室町様式の三尺地蔵磨崖仏。
光背の左右に三茎蓮の華瓶が線刻されているのが珍しいです。
今でこそ比較的楽に到達できますが
ダムが出来る以前、下道からはかなりの高所にあった筈。
なぜこんな所に・・・
磐座かと思われる巨岩に刻まれています・・・
最早訪れる人も居ないのか・・・
こんな所にも磨崖仏が・・・
丹生の千体地蔵磨崖仏から北へ行き、邑地町に入った辺り。
非常に分かり難い所に、磐座とも思われる巨岩が聳え
その壁面に地蔵菩薩が二基刻まれています。
奈良市邑地町
古道が残ってはいますが、寸断され斜面を攀じ登らないと古道を辿る事が出来ません。
古道にさえ上がる事が出来れば、道なりに磨崖仏へと辿り着けます。
左側の大きい方の岩に刻まれている地蔵菩薩。
江戸時代前期寛永七年銘が確認出来ます。
右側の岩に刻まれている地蔵菩薩。
像の左枠内に江戸時代前期延宝?九年銘が刻まれています。
左の地蔵から少し離れた所に
江戸時代後期文政二年福岡□□姓と刻まれており
嘗てはこの磨崖仏の前に福岡氏が居を構えていたと云う事です。
「えぇっ!他にも磨崖仏があるんですか!」
吊り橋近くの磨崖仏を撮影した後、近くの国津神社へ。
どんどの日だったので集落の方々が集まって居られました。
ご挨拶をして上長瀬庵へ。
程なく三、四名の方が入ってきて石仏話に花が咲いた。
「そこの吊り橋の墓地の所にも見に来る人いるよ。」
「あ、さっき行って来ました。」
「そう・・・」
「他にもあるよ。」
「・・・・・ん?」
「えぇっ!他にも磨崖仏があるんですか!」
想像すらしていなかた展開に気持ちが昂ります。
話を聞いただけでは位置を把握できていないだろうと
ご丁寧に現地までご案内頂きました。
思いもよらず未知の磨崖仏に出会う事が出来た幸せ・・・
まだまだ隠れているんだなぁと実感。
どうぞご覧ください。
三重県名張市上長瀬 羽後(ハノチ)
吊り橋の所の磨崖仏より少し大きい位のお地蔵さん。
車道が出来る以前はこの前の道を歩いていたのだろうか・・・
用水路の改修時に「何か彫ってある」と気付かれたそうです。
傍まで行って、ここって指差して頂かなければまず気付きません・・・
以前訪れた時には見つける事が出来なかった
小さな小さな磨崖仏。
前のとは別の岩に五輪塔と共に、半ば埋もれて刻まれていました。
三重県名張市上長瀬
道路工事の為、この景色がもう直ぐ見られなくなりそう・・・
謹 賀 新 年
明けましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い致します
延慶二年己酉六月二十四日造立(1309年鎌倉時代後期)
年の初め、寝地蔵さんに立って頂きました。
昨年は撮影困難だった石仏や磨崖仏を
何とか撮影出来ないものかと
試行錯誤の一年でした。
さて、今年はどんな一年になるのやら・・・